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コミック界で掟破りのコラボ実現!ライバル雑誌が手を組み交互に週刊連載…9日からスタート [コミック界で掟破りのコラボ実現]

コミック界で掟破りのコラボ実現!
ライバル雑誌が手を組み交互に
週刊連載…9日からスタート

森高さん(左)と荒木さん.GIF
合同企画で手を組んだ森高さん(左)と荒木さん

コミック業界に昭和の頃の活気を
取り戻そうという新たな取り組み
がある。

「ヤングチャンピオン」
(秋田書店、毎月第2、第4火曜発売)と
「漫画アクション」
(双葉社、同第1、第3火曜発売)は、
新作「あしたのジロー」
(原作・森高夕次、作画・荒木光)を
交互に載せ、変則の“週刊連載”と
するタッグを結成。

9日発売号の
「ヤングチャンピオン」から
スタートする。

ライバル誌の合同連載企画は
「禁じ手中の禁じ手」と
考えていた森高さん。

なぜ掟(おきて)破りに
踏み切ったのだろうか。

(甲斐 毅彦)

漫画は日本が世界に誇る
サブカルチャーの一つ。

だが、昭和の全盛期を経て、
残念ながら衰退傾向にあることは
否めそうにない。

青年コミック誌だけをみても、
1996年には5億5272万冊あった
年間総発行部数が、
2015年には1億7407万冊にまで
減少している
(出版科学研究所のデータ)。

今回の合同企画は、
そんな現状を
活気づけようという試みだ。

原作の森高さんは当初、
乗り気ではなかった。

「昔は、ライバル同士の雑誌が
手を組むなんてことは漫画文化の中で
起こり得ないことでした。

コンテンツを出しているものには
プライドがあると思うんですね。

禁じ手中の禁じ手。

昔の僕なら
『アホなことするもんじゃない!』と
断っています。

でももう背に腹は代えられない。

ハッキリ言って(
漫画誌は)斜陽傾向です。

自分にできることは協力しようと。

僕は座して死ぬよりは
動いたほうがいいって考えなんで」

「グラゼニ」などのヒット作も
生んだ森高さんのストーリーを
描くのは「ヤンキー塾へ行く」などで
人気の荒木光さん。

森高さんが
「荒木さんは現代の職人で、
(組めて)ラッキー。
最高値の“化学反応”が
起きるんじゃないか」と言えば、
荒木さんも
「僕の方こそめちゃくちゃラッキー。
『グラゼニ』も大好きなんで」と
応える。
両誌出版社の担当者はともに
「読者が、他の漫画と出合う
きっかけにもなっていただければ」
と期待する。


昭和育ちの多くの人にとって、
週刊コミック誌の翌週号が
出るまでのワクワク感は何物にも
代え難いものがあったのでは
ないだろうか。

今週号を読み終えた後も、
誌面の残像が頭から離れず、
次の号が出るまで授業中も
給食時間も続きの展開の
空想ばかりをしてしまう…。

野球少年だった森高さんも、
そんな一人だった。

「僕は『ドカベン』の
水島新司世代。

(『プレイボール』などの)
ちばあきお先生も大好きです」

今はコミックもスマホで読める時代。

両誌とも電子版での購読も可能だ。

コミック市場全体では、
紙の落ち込みを成長途上の
電子版が補っている。

ただ、できれば紙でも楽しんで
ほしいというのが、作品に携わる
森高さんたちの願いだ。

「僕はずっとスポーツ新聞の
お客さんなんで、紙に対する
こだわりが人一倍強いかな(笑い)。
スマホだと登録してみても、
それで満足しちゃって読まないですね。
(雑誌という)実物があれば暇に
なった時に読むんですが。
紙の文化ですよ、やはり。

スポーツ紙、漫画雑誌って
絶対滅亡してはならないですね」

読者の年齢層はあえて意識しない。

面白ければ、どの世代でも読者は
ついてくるという考えだ。

「うちの息子は高1なんですけど、
ゲームをやっているだけで
漫画はほとんど読まないですよ。

漫画家の息子なのに…(笑い)。

僕らの頃とは違いますね。

漠然と、今回の漫画も、
なるべく若い20代ぐらいの人にも
読んでもらえたらいいな、
と思っています」

◆「あしたのジロー」 
ケンカに明け暮れ
手がつけられなかった
少年ジローは、ボクサーを志し、
輝かしき道への一歩を
踏み出そうとしていた。
だがある日、思いを寄せる女性が
レイプされる現場に遭遇。
激高したジローは犯人を殴り殺し、
死体を地中に隠してしまった。

ボクサーとして有名になっていく
ジローだが、警察の捜査は彼を
少しずつ追い詰めていく…。

9日発売の「ヤングチャンピオン」で
スタート。

翌週16日発売の「漫画アクション」に
次の話が載る。

その後も交互に掲載され、
合わせて、ほぼ週刊連載に
近い形で読者に届けられる。

◆森高 夕次(もりたか・ゆうじ)
1963年、長野県生まれ。54歳。漫画原作者。
漫画家名はコージィ城倉(じょうくら)。
中学、高校と野球部で過ごす。
89年漫画家デビュー。代表作に
「砂漠の野球部」「おれはキャプテン」
などがある。
「週刊モーニング」で連載中の
野球漫画「グラゼニ」で原作を手がけ、
2013年度の講談社漫画賞を受賞。
4月から漫画家として
「グランドジャンプ」で
「プレイボール2」を連載。

◆荒木 光(あらき・ひかる)
1989年、東京都生まれ。27歳。
主な作品に「ヤンキー塾へ行く」、
「塾生★碇石くん」、
「僕たちがやりました」など。

スポーツ報知 5/6(土) 12:30配信

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170506-00010001-spht-ent&p=1
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170506-00010001-spht-ent&p=2



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