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綾野剛、不自由さと向き合う俳優業最大の難役 ドラマ 『フランケンシュタインの恋』 [綾野剛、不自由さと向き合う俳優業最大の難役]

綾野剛、不自由さと向き合う
俳優業最大の難役 ドラマ
『フランケンシュタインの恋』

綾野剛5.GIF

「散々いろんな役やってますから。
そろそろ人間やめませんか」

俳優・綾野剛に投げかけられた
プロデューサーのこんな一言から
日本テレビ系連続ドラマ
『フランケンシュタインの恋』
(毎週日曜 後10:30
※初回のみ10:00)はスタート。

人間に近い容姿でありながら
誰よりも人間に憧れる“怪物”は、
これまで一癖も二癖もある役柄を
演じてきた綾野にとっても
未知の体験。

「今までやった役の中で
一番苦労しています。
『参りました』という感じです」と
模索しながら愛すべきキャラクターを
作り上げている。

■「正解が多すぎるから不自由」
怪物役は手探り

世界中で知られる
『フランケンシュタイン』を
モチーフにした同ドラマでは、
永遠の命を持ち120年間山奥で
たったひとりで暮らしてきた
怪物が人間の女の子・津軽さん
(二階堂ふみ)に恋をする…。

しかし、彼は決して人間に
触れることができない秘密を
抱えていた。

この物語は90年代の
ヒット映画『シザーハンズ』からも
ヒントを得ている。

『シザーハンズ』は両手が
ハサミの改造人間と人間の少女の
交流を描いたSFファンタジーだが…。

「“抱きしめたいのに抱きしめられない”
という、『シザーハンズ』から
イメージした切ない要素を
『フランケンシュタイン博士』が
生み出した“怪物”に投影しています。
この怪物は100%怪物なのではなく、
日常生活の記憶も残っているし、
言葉もわかる。
怪物が人間に出会って恋をして、
どのように世界を知って、
人間の感情を手に入れるのかを
描いた切なすぎるラブストーリーです」。

これをベースとしながら1年以上前から
構想が練られてきたが、いざ、
脚本が出来上がると
「非常に芝居が難しくなりました」と
壁にぶち当たった。

綾野剛6.GIF
綾野剛主演日本テレビ系連続ドラマ
『フランケンシュタインの恋』
(毎週日曜 後10:30) (C)日本テレビ
(C)日本テレビ

「僕の場合は初日にだいたい役柄が
見えてくるものなんですが、
『参ったな』と思いました。
設定ではいろいろと見えていたものが
台本をもらって100倍難しくなった。

初めの3日間くらいはつかめなかった。
きつかったですね。」と
苦労を明かす。

120年間暮らしていた山を降り、
初めて触れる世界は不思議なことだらけ。
津軽さんのゼミ仲間の稲庭くん
(柳楽優弥)や教授(柄本明)、
稲庭くんの実家の工務店の人々と出会い、
カレーを食べたりお風呂に入ったり、
布団で眠ったり。

そして
「私がいるから大丈夫でしょう?」と
自分を恐れずに受けて入れてくれた
津軽さんに対しては、名前すら知らない
感情が芽生えていく。

「正解が多すぎるからこそ不自由なんです。
怪物が受けとるものをリアクションが
大きくても小さくても正解。
怯えても正解だし、喜んでも正解。
だからこそ『どうしようかな』と迷いました。

お芝居だけでなく、照明や撮り方、
みんなが同じベクトルに向かわないと
いけないので、撮影前にどういう方向を
俳優部含めた各部署がみつめていくか、
一緒に目標を作りました」と
手探りながらに正面から“怪物”と
向き合っている。

「誤解を恐れずに言えば、
ある意味、『本気を出さない』ことを
意識しています。
感情を全部埋めないで、彼を生きる。
あえて余白をつくって視聴者の皆様に
想像してもらう。

それがチャーミングだったり
おかしくみえたり、
皆様に入り込んでもらって、
最後の共演者となってもらうことで
ドラマは完成する。

全部の答えを用意するお芝居は
やめようと思いました」。

そしてもう一つの見どころとなるのが
怪物の腕が“変態”するシーン。

「腕の造形はオールCGでも
よかったのですが、ひたすら実物に
こだわりました。
ただグロテスクだったり、
発光したり、鋭いものにもできたのですが 
怪物の心は純粋で美しい。

綾野剛7.GIF

怪物のなかにあるなんとも説明しがたい
感情が美しさとなって変態してしまう。

とても美しくありならも、
それに触れると人間は死んでしまう。

だからこそ悲しいんです」。

演技だけでなく自ら見た目の細部に
までこだわりを詰めこんだことで、
現実には存在しない怪物をしっかりと
成り立たせている。

■ゼロからの役作り「怖がらずに捨てていく」

綾野は2003年『仮面ライダー555』の
スパイダーオルフェノク役として
俳優業をスタート。

奇しくもデビュー作は「怪人」
だったわけだが、
「澤田亜希は人間であり、
人間の心を持った『怪人』で
しかないですから今回とは全然違います」
と笑う。

「あのときは右も左も社会も
知りませんでしたから、
素直にいうとそこまで
『仮面ライダー』での経験が、
フランケンシュタインの怪物に
生かされているかはわかりませんが、
当時の石田秀範監督には、
この作品を観てほしいと思います。

可もなく不可もない仕事はないと伝えたい」
とその言葉には確かな自信がある。

今回のように一見、
賭けともいえるような思い切った
設定でも『綾野剛なら観てみたい』と
思わせてくれることが彼の実力を
証明している。

これまでも特撮経験を含め、
漫画や小説を原作にした
フィクションのキャラクターでも
見事にモノにしてきた綾野だが、
役へのアプローチ法は毎回、
別物だという。

「新しい現場に入るたびに、
スタッフ、キャスト、役名も変わる。
様々な現場を通してたくさん経験を
積んでいるようにみえて、
経験を捨てているんです。

どんな役を生きても、新しい作品では
過去の役と同じようなアプローチは
一切できません。

もし、以前に『怪物』を生きていた
としてもまたゼロから作り直すんです」と
矜持を明かす。

「ただ、これまでの現場で培った人に
対してのコミュニケーション能力や
人を思いやろうとする気持ちはしっかり
引き継いで、自分にいい
影響を与えてくれています。

デビュー当時と比べると、
いろんな現場で勉強させて
もらいましたから、成長もしています。

もちろん失ったものもたくさんある、
それ以上に得たものが多い。

このまま、きちんとなにかを得るために
怖がらずに捨てていくという行為を
続けていきたい。ただそれだけです」。

オリコン 4/23(日) 10:47配信

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170423-00000311-oric-ent


<矜持の読み方>
これは、
「きょうじ」
または、
「きんじ」
と読みます。

正しいのは「きょうじ」で、
「きんじ」は慣用読みです。

<矜持の意味>
これは、
「自分の才能を誇り、
自信を持って堂々と振る舞う」
という意味になります。

辞書には「自負」「プライド」という意味も
書かれています。



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