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ソニン「自分の居場所を見つけた」 舞台女優として生きる今 [ソニン]

ソニン「自分の居場所を見つけた」 
舞台女優として生きる今

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ソニンの活躍が止まらない。
アイドルユニットEE JUMPや、
ソロ名義のシングル「カレーライスの女」
で注目を浴びた彼女の現在の活躍を
あまり知らない人もいるだろう。

しかし、彼女はいま、パワフルな歌声と
芝居を武器に、舞台で躍進中なのだ。
現在もトニー賞で年間最多の13部門に
ミネートされた『キンキーブーツ』の
日本人キャスト版
(小池徹平と三浦春馬がW主演)で、
ヒロインのローレンを好演中のソニン。

舞台女優への道を、
「このまま死んでもいいと思った」
「居場所を見つけた」
と振り返った。

もともとはアイドル的な立ち位置で
活動していたソニンに転機が訪れたのは、
ミュージカル
『スウィーニー・トッド』(07)
『ミス・サイゴン』(08)だった。

「ミュージカルって観客としても観た
経験がほぼなかったんです。

初舞台からしばらくして、
『スウィーニー・トッド』の
オーディションがあって、
ミュージカルのことはよく分から
なかったけれど、大竹しのぶさんが
出ると聞き、とにかくご一緒したくて
受けました。

ちょうど同じ時期に『ミス・サイゴン』
にも合格して、そこからもっと舞台を
やってみたいと思うようになったんです」。

この2つの舞台がソニンを変える。

「『スウィーニー・トッド』で、
初めて役として生きるという感覚を
体験したんです。

役が抜けずにふるえちゃって、
役を生きるってこういうことなんだ!って
楽屋で泣いたのを覚えています。

そして『ミス・サイゴン』での
キムが自害するラストシーンで、
『あー、わたし、このまま死んでもいい』
と思った時、死という究極の
シチュエーションで、自分の居場所を
見つけた気がしたんです。

目標をもって、夢を持って
上京したはずなのに、
現実がなかなか結びつかなくてずっと
モヤモヤしていた自分の、
現実と思いがパッと一致した。
舞台の世界に来てよかったと」。

そして今年、演劇界で名誉ある賞、
菊田一夫演劇賞を受賞した。

しかしここまで来る間には、1年間、
芸能活動を休止していた時期もある。

12年に、文化庁による海外研修制度で
ニューヨークに留学していたためだ。

「技術はもちろんだけど、
気持ちが大きく変わった」
とソニンは述懐する。

「舞台に立てる喜びを得たけれど、
今度は思いが強くて、それについてこない
現実にまたモヤモヤし始めた(苦笑)。
そんなとき、一人旅でNYに行って、
今必要なものがここで見つけられる、
ここで何かを吸収したい!って思ったんです。
その思いを4年間くらい募らせるなかで、
文化庁の制度を知って留学しました。
そこで本当に何もできない自分を直視したり、
自分のスタイルを貫いている人たちと
接することで、いつでも完璧である
必要はないと思えるようになった。
自分のありのままを受け入れることで、
自分のベストを出せるんだと気づきました」。

本場ブロードウェイの舞台にも、
「もちろん立ちたい!」と力強く宣言。

瞳を輝かせながら、次のように語った。

「今回のミュージカル『キンキーブーツ』も
ハッピーなものですが、ハッピーであることって、
すごく大切だなって思うんです。
みなさんそうだと思いますけど、
私もたくさん泥水を飲んできました(苦笑)。
そうした時間を経て、やっぱり人を
ハッピーにできる人やモノってすごいと
改めて感じています。
年齢も33ですし、自分のことに必死な
だけじゃなくて、パフォーマーとしても
人としても、人に優しさや温かさを
与えられるようになりたいですね」。

快進撃はまだまだ続く。
(取材・文・写真:望月ふみ)

ブロードウェイ・ミュージカル『キンキーブーツ』
(日本人キャスト版)は大阪・オリックス劇場にて
8月13日から22日まで、
東京凱旋公演は東急シアターオーブにて
8月28日から9月4日まで上演。
さらに10月には本場アメリカより来日版を上演。

詳しくは公式ホームページをチェック。

クランクイン! 8月14日(日)6時50分配信

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160814-00044859-crankinn-musi

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