SSブログ

AKB総選挙、底力みせた指原 「1票の価値」は低下 [「AKB48 45thシングル選抜総選挙」]

AKB総選挙、底力みせた指原
 「1票の価値」は低下

AKB総選挙.GIF


新潟の夜空に大きな歓声があがった。

18日、新潟市の
ハードオフ・エコスタジアムで開かれた
「AKB48 45thシングル選抜総選挙」
指原莉乃(HKT)が2年連続の1位
となった。

速報2位からの鮮やかな逆転。

受賞のスピーチで
「私もこの1位で3回目の1位になります。
どうか、私を1位として認めてください」
とファンに呼びかけた。

今回の選挙戦ではアイドルとしては
個性が際立つ指原に対し、
「2連覇はさせたくない」という心理
から渡辺麻友優位の見方もあった。

議会選挙でみられる、大きく揺れ動く
振り子のように政界の勢力図が一変する
「振り子現象」が、AKB総選挙でも
続いてきた。

過去にだれもなしえなかった2連覇。

指原は頭の回転の良さを生かして
テレビのバラエティー番組で
活躍しており、人気と知名度で
他を圧倒した。

底力をまざまざとみせつけた。

AKB総選挙1.GIF


ファンの熱気変わらず

今回は272人が立候補した。

この日の来場者はコンサートが約3万人、
開票イベントが約3万人。

新潟市が試算した経済波及効果は
15億6千万円。

創設時からグループを引っ張ってきた
高橋みなみが卒業するなど
人気メンバーが次々と卒業を
発表したり、総選挙への立候補を
見送ったりした。

AKB人気の陰りが指摘されるが、
ファンの熱気はまだまだ衰えていない。

2位は渡辺麻友(AKB)。

速報では1位。

昨年の3位から浮上したが、
元女王としてはやはり1位が
欲しかっただろう。

受賞後のスピーチにやはり悔しさが
あらわれていた。

それでも1回目の総選挙からすべて
7位内の「神7」を続けている
メンバーは彼女だけだ。

昨年のスピーチではテレビの
中継時間を気遣い、短くまとめた。

その気配りに心を打たれた
ファンも多い。

3位に入ったのは松井珠理奈(SKE)。
スピーチで
「あと5年は卒業しませーん」
と現役続行を宣言した。

4位の山本彩(NMB)は昨年のNHKの
連続テレビドラマ「あさが来た」
の主題歌「365日の紙飛行機」
をAKBのセンターとして歌い、
一般的な知名度も飛躍的に向上した。

CM出演も増えている。

ファンへの対応も抜群で、
握手会で彼女のレーンは
いつも長蛇の列。

握手人気なら間違いなく、一番だろう。

須田亜香里(SKE)が7位で選抜に
返り咲き。

前年は18位で3年連続の選抜入りを逃し、
号泣でスピーチをした。

その悔しさを晴らした。

総監督、横山由依(AKB)は11位。

次世代エース、向井地美音(AKB)も
前年の44位から大きく順位を上げて、
13位。

ご当地のNGT48からも加藤美南が76位と、
プロパーメンバーとして初めて
ランクイン。

この日発表されたNGTの
メジャーデビューと二重の喜びとなった。

また、人気メンバーで1期生の
小嶋陽菜(AKB)がグループから
卒業を発表した。


第1党は「AKB」

発表された80位までに各グループから
何人ランクインしたのか。

「議席数」でみると、
第1党はAKBで28人だった。

総選挙にかけるファンの熱意は
相当なものだ。

投票期間中、CDに付いていた
投票権はネットオークションで
前年と同じ1枚800円前後で
取引されていた。

総選挙はこれまでミニコンサートの
後に開票イベントという構成だったが、
今年はコンサートと開票イベントを
完全に分けた。

チケットも別々だ。

2つのイベントの通し券は
大人で1万7600円。

イベントの時間も異なるため
単純比較はできないが、
2つのイベントをみるファンの
支出は前年の2倍になった。
それでもファンはついてきた。

AKB総選挙、底力みせた指原 
「1票の価値」は低下

AKB48シングル選抜総選挙
歴代のトップ3と獲得票数

1票の価値は低下

1位指原莉乃が獲得した24万3011票。
前年に自身が獲得した19万4000票
から25%増えた。

総選挙の規模が拡大するにつれ、
年々投票数が増えている。

80位でも1万を超え、個人の1票では
どうにもならない数字。

ファンにしてみれば
「自分ががんばって投票して
メンバーの順位を押し上げた」
という達成感が薄れてくる。

規模の拡大にルール改正が間に
合っていない。

「規模に見合ったルールの再設定が
必要になる」
との声が増えている。

今年の総選挙から当日投票券という
制度も始まった。

昼のコンサートを購入した人に
1枚投票券が配られたのだ。

前日までの投票に合算された約3万票
はどう結果に左右したのか。

会場にいたファン20人に聞いたところ、
事前に投票していたメンバーと同じと
いう人が圧倒的だった。

「コンサートのパフォーマンスを
みて決めた」という人も一部にいたが、
あまり選挙結果を左右する効果は
なかったようだ。

ファンが応援するモチベーションを
どう保っていくのか、新しい仕掛けが
必要になってくる。

若手メンバーの台頭で、ここ数年の
課題だった「世代交代」が名実ともに
実現しつつある。

選抜にも4人が初めて名を連ねた。

ただ、コアなファン以外に顔と名前
がどれだけ浸透しているだろうか。

メンバーの小粒化も指摘されている。

2位の渡辺麻友はスピーチで
「今、AKBはピンチだと思う」
と危機感を強調した。

若手メンバーも十分それを自覚しており、
「AKBの第2章をひっぱって、
AKBを進化させていけたらいい」
(武藤十夢=AKB)などのスピーチが
相次いだ。

昨年12月に創設10年の節目を過ぎたAKB。

さらなる飛躍に向けて手応えとともに、
課題もみえた総選挙だった。

(村野孝直)

NIKKEI STYLE

NIKKEI STYLE 6月20日(月)8時0分配信


http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160620-00010001-nikkeisty-life&p=1

nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。