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「フェロモンがない」と言われた10代――"ヒロスエブーム"を起こした広末涼子 名作『No Make』を振り返る [ヒロスエブーム を起こした広末涼子]

「フェロモンがない」と
言われた10代――
"ヒロスエブーム"を
起こした広末涼子
名作『No Make』を
振り返る

広末涼子3.GIF
20年を経てデジタル写真集
『No Make』が
配信される広末涼子

1997~1998年に
かけて密着500日、
撮影した写真は約5万枚。

ヒロスエが駆け抜けた軌跡を
追った写真集『No Make』が、
未収録カットを加えて
7月9日(月)よりデジタル配信が
開始。

広末涼子4.GIF
「週刊プレイボーイ」30号(7月9日発売)より。

これを記念して、撮影を担当した
熊谷 貫氏を交えてのインタビューが
実現。


あの頃の記憶が鮮やかによみがえる――。

* * *

熊谷 (インタビューカットを
楽屋で撮りながら)
久しぶりに撮らせてもらったけど、
涼ちゃん、まだ"出る"んだね。

広末 え、何がですか?

熊谷 えくぼ。
ほっぺのところの。
普通さ、年を取ると
出なくなるんだよ。

広末 あ~、ハリがなくなるから?(笑)。
でも、さすがに昔よりは出なくなったと
思いますよ。

重力に負けて(笑)。

―さっそく盛り上がっていますが、
今日は出版から20年を経て
デジタル配信される
名作『No Make』
(1998年4月発売/集英社刊)の
お話を伺いたいと思います。

熊谷 これを作ってる当時は、
「10年後に見返せる
アルバムみたいな写真集にしよう」
と考えていたんですよ。

だから中身もアルバムっぽい
レイアウトになっていて、
仕事の現場だけじゃなく
プライベートまで、
あらゆる涼ちゃんの
姿が収められてる。

広末 そうですね。
寝顔も私服も載ってるし(笑)。

「横浜組」って言ってた
私の高校の友達と、
泊まりで館山の海に行って
撮ったページもありますよね。

友達と丸一日遊べることなんて
なかなかなかったから、
「仕事で遊べてラッキー♪」
なんて思ってました。

熊谷 このスイカを手づかみで
食べてる写真、
「これは表に出していいのか?」
って心配してたんだよ。

広末 きっと私が勝手に
食べだしたんですよね。

撮ってるときに指示されたことは
ほとんどなかったから。

熊谷 そうそう。

こっちも密着を始めた頃は
いろいろ考えながら
撮ってたんだけど、

そのうち自由に撮るように
なったんだよね。

メイク中に「おはよー」って
言いながら撮ってたり。


広末 私もまだ右も左も
わからない半分素人みたいな頃
だったから、
「こういうもんなのかー」って
思いながら撮られてました。

しかも、熊谷さんも編集さんも
現場に溶け込むのがうまいから、
気がついたらドラマの撮影現場で
お弁当が用意されてたり(笑)。

あの頃は本当に毎日一緒にいたので、
一切気構えもなかったですね。

―だからここまで自然な表情が
写ってるんですね。

当時、『週刊ヤングジャンプ』の
表紙を1年で11回飾るなど、
広末さんのグラビアが世間を
席巻していました。

カメラマンから見た広末さんの
被写体としての魅力って
どこにありましたか?

熊谷 涼ちゃんは、
撮ってるカメラマンが
うまく見えるんですよ。

「こんなにいい表情を引き出せるなんて、
いいカメラマンだな」って思わせる。

それで一番得したのが
僕なんだけど(笑)、

そのへんを走ったりしてる
だけでもなぜか絵になるんだよね。

広末 常に自然体でいさせて
もらえたからですかね。


熊谷 でも、フォトジェニックな
子はいっぱいいるけど、
どう撮ってもいい写真になるって
いう子は涼ちゃんくらいしか
いないと思う。

生き生きとしたエネルギー
みたいなものが伝わってくるんだよね。


―そういえば、この写真集は
走ってるカットがすごく多いですよね。

広末 あ、それはちょっと
意識してたかもしれません。

走ったり動いたりすると
喜んでもらえた気がします。

いまだに
「動いたほうがいいね」って
よく言われるんです。

なんか、動物と一緒なんですかね(笑)。



熊谷 確かに、走ると元気になるよね。

でも、あの時期って一日に何本も
仕事が入っていて、立ち止まってる
瞬間がなかったじゃん。

そんななかでも、
涼ちゃんはいつも
楽しそうなのが印象的だった。


広末 忙しかったけど、
小さい頃からこの世界に
入ることが夢だったので。

落ち込んでる暇もないから、
起きてるときはずっと元気で
気づいたら寝てる、
みたいな感じでした。


―当時はものすごい
"ヒロスエブーム"で、
日本中の運動部の部室には
必ず広末さんのポスターが
貼られているような状況でした。
そうした人気は肌で
感じていましたか?


広末 そうですね。

私、横浜から都内の高校に
通ってたんですけど、
だんだんまともに電車も
乗れなくなっちゃって、
同級生や駅員さんに
守られながら生意気ですが
グリーン車で通学するように
なって。

でも、声をかけられるのは
すごくうれしかったんですよ。

そうなるのが夢だったから。

今でもタクシーに乗って
「こないだの番組、見ましたよ」
って言ってもらえるとうれしいし、
この世界に対する憧れは
変わってないです。

熊谷 へー、そうなんだ。
そういえば、当時
「フェロモンがない」
とか言われてたね。

広末 それはだって、
事務所の人から「さらしを巻け」
とか言われてたから(笑)。

でも、そういう中性的なところが
応援しやすかったのかな。
「アイドルが好き」って
言うのは恥ずかしいっていう人でも、
「ヒロスエが好き」は言いやす
かったのかも。

まあ、なんでこんな男の子
みたいな子が皆さんに
応援してもらえたのか、
自分ではわからないんですけど。



◆『週刊プレイボーイ』30号
(7月9日発売)
「写真集『No Make』
デジタル配信記念!!! 
20年越しのメイキング 
広末涼子Interview 
ヒロスエの頃。」より

●広末涼子(ひろすえ・りょうこ)
1980年7月18日生まれ、
高知県出身。

血液型=O型。

○2018年10月スタートの
ドラマ『僕とシッポと神楽坂』
(テレビ朝日、毎週金曜
23:15~0:15)にて
ヒロイン・加瀬トキワ役で
出演。

最新情報は所属事務所公式HPへ


週プレNEWS 7/9(月) 6:00配信

最終更新:7/9(月) 12:51


https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180709-01065150-playboyz-ent&p=1
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