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「二度と掛けてくるな」 “漫画村”広告主への取材一部始終、広告は取材後に消滅 [“漫画村”広告主]

「二度と掛けてくるな」 
“漫画村”広告主への取材一部始終、
広告は取材後に消滅


「二度と掛けてくるな」 “漫画村”広告主.GIF
PC版「漫画村」の広告位置
(画像は編集部で一部加工しています)

「漫画村」など違法アップロードが
問題となっている海賊版サイトの数々。

その運営資金はサイトに広告を
表示することによって得られる
「広告収入」によって
賄われているとみられています。

海賊版サイトの在り方が問われる
一方で、広告を出稿している
企業や広告代理店に責任はないのか。

ねとらぼ編集部が、広告を
出稿していた複数の企業に
取材を繰り返したところ、
一部の広告が取り下げられる
事態となりました。

4月13日には政府が
ISP(インターネット
サービスプロバイダー)に
対して「サイトブロッキング」を
促す決定をするなど、
社会問題となっている海賊版サイト。

なかでも特に問題視されているのが
漫画や雑誌、写真集などを
違法アップロードしている
サイト「漫画村」です。



漫画村のPCサイトでは当初、
画面中央に各漫画の表紙画像が並び、
その左右にはスキン広告
(サイトの隙間に表示される
タイプの広告)が
表示されていました。

4月初旬に表示されていたのは
“肉体改造Tシャツ”や
“精力剤”の宣伝広告で、
これらを販売していたのは全て、
B社(仮名)という企業が
運営するA事務局(仮名)で
あると判明。

編集部はこのA事務局に
取材を申し入れました。

応対した男性に、
Webサイトに記載されていた
「運営統括責任者」の名前を伝え、
取材を申し入れたところ
「不在」との返答。

「漫画村への広告出稿を
把握しているか」尋ねたところ、
「二度と掛けてくるな」と
一方的に電話を切られてしまいました。


その後も何度か問い合わせを
行ったところ、先ほどとは
別の男性から
「他からも同様の問い合わせが
来て迷惑をしている」との回答。

漫画村へ広告が出稿されている
事実は把握しているものの、
出稿はあくまでも広告代理店が
勝手に行ったものだとして、
「近日中に掲載を落として
ほしい旨を既に伝えている」と
語気を強め、広告代理店の
実名については
「責任者しか知らない」

「答える義務はない」と
回答を避けました。

A事務局が主張する
「広告代理店が勝手に広告を
出稿している」とは、
アドネットワークを
用いているという意味。

広告代理店が広告媒体となる
サイトを集めて
「広告配信ネットワーク」を作り、
いろいろなジャンルのサイトに
広告が表示されるという
システムです。

では漫画村に関与している
広告代理店はどこなのか。

編集部が調査のため、
複数の取材を行っていたところ、
4月5日時点で漫画村のPCサイトから
スキン広告が削除されていることが
確認されました。


なんとこれはA事務局へ
問い合わせを行った
翌日のことです。

なぜ突然広告は消えたのか。

これ以上A事務局に対して
広告関係の取材をすることは
難しいと判断し、
今度はA事務局を運営する
法人B社へと問い合わせました。

●「引き続き出稿したいという
気持ちも……」ついに
元広告出稿主が口を開く

応対したのはB社の代表。

海賊版サイトへ広告を出稿するに
至った経緯や現在の心境を
赤裸々に語りました。

――漫画村への出稿が4月5日を
もって取り下げられましたね。

B社代表:3月下旬から広告代理店に
「漫画村の広告を落としてほしい」
と頼んでいたので、
やっと落ちたなという感じです。

――なぜ出稿を取り下げようと
思われたのですか。

B社代表:(漫画村は)評判が
よろしくないサイトだということで。

――私がA事務局に取材をした
翌日に広告が落ちたわけですが、
なぜこのタイミングだったのでしょうか。

B社代表:A事務局にアイティメディアから
問い合わせがあったという話は聞いています。

他にもこうした問い合わせや
取材依頼などが相次いでおり、
業務に支障が出るように
なってきましたので。


――それはご迷惑をおかけしました。
B社では漫画村を指定して
出稿していたのでしょうか。

B社代表:いえ、アドネットを
使用していた関係でそうなって
いただけだと思います。

弊社から指定したことは
ありません。

――ということは、B社は漫画村への
出稿を知らなかった“被害者”と
いうことになるのでしょうか。

B社代表:具体的にいつごろから
出稿されていたのかは覚えて
いないのですが、最近は漫画村への
出稿を把握していました。

被害者といえば被害者かもしれませんが、
後半は加害者だったかもしれません。

――漫画村の広告宣伝効果は
高かったのでしょうか。

B社代表:アクセス数自体が非常に
高いサイトというのは事実です。

正直に言えば「違法サイト」だとか
大事にならなければ引き続き
出稿したいという気持ちもありました。

――広告を取り下げた後、
各商品の売り上げは下がりましたか。

B社代表:商品ページへの
アクセス数自体はかなり
下がりましたが、売り上げが
半減しているだとかそういうことは
今のところありません。

というのも、漫画村以外にも
複数のサイトに出稿しており、
代理店とは「月○○アクセス保障」
といった形で契約しているからです。

漫画村を外せば別のサイトに
広告が出るだけです。


――ズバリおうかがいしますが、
その広告代理店とはどこなのですか。
違法サイトの運営に問題がある
ことは火を見るよりも明らかですが、
そうしたサイトに資金を供給して
しまう広告代理店にも問題があると
思うのです。

B社代表:それは言えません(笑)。
ちなみに弊社以外にも
取材しているんですよね。

――はい、しています。

B社代表:アイティメディアが
取材している代理店の中に
携わっている会社がありますよ。


――なぜそういうことが
分かるのでしょうか。
B社のサイトを拝見したのですが、
御社も広告代理事業を行っていますね。
自社のアドネットを使って
配信していたということはありませんか。

B社代表:自社で出稿していると
いうことは否定します。
ただ業界内ではそういう
話(取材の問い合わせがあったなど)は
よく聞こえてきますからね。

アダルト系の広告をやっている
代理店ならほとんどどこでも
漫画村や海賊サイトとつながっている
と思いますよ。

私の口から具体名は出せませんが、
頑張ってたどり着いてください。

実はこの時点で編集部が
問い合わせを行っていた
広告代理店事業者はB社と
もう一社のみ。

アイティメディアの複数の
編集部にも確認を行いましたが、
ねとらぼ編集部以外が漫画村の
案件で広告代理店を取材したと
いう事実はありませんでした。

これにより、漫画村とつながりを
持っている広告代理店がかなり
絞られたこととなります。


●「広告代理店の名前は言えない」
大手出会い系サイトも回答拒否

続いてスマートフォン版漫画村に
広告を出稿している
大手出会い系サイトの
運営会社C社(仮名)に
問い合わせを行いました。

――漫画村に広告を
出稿していらっしゃいますね。

C社担当者:えっ、もう掲載して
いないと思っていたのですが。

――4月9日時点で出稿を
確認しています。

C社担当者:そうですか……。
漫画村に弊社の広告が
アドネットワーク経由で
掲載されていたのは事実なのですが、
広告代理店に対して出稿を
落としてほしいと伝えているんです。

もう掲載は終わっていると
思っていました。

――出稿をはじめられたのは
いつごろのことですか。

C社担当者:年明けごろでしょうか。
記憶が定かでありませんが、
そのころには掲載して
いたんじゃないかと思います。

――なぜ出稿を取り消そうと
思ったのでしょうか。

C社担当者:良くないというか、
(漫画村は)グレーなサイト
なんじゃないかという話が
社内で出たため、
最近になって広告を
落とそうということになりました。

――今回の漫画村出稿に携わった
広告代理店はどこなのでしょうか。

C社担当者:それは言えません。

――なぜ言えないのでしょうか。

C社担当者:……申し訳ありません。

この取材の最中、
漫画村は
「現在漫画村はメンテナンス」
というアラートが表示されるなど
アクセスが難しい状況となりましたが、
新たな海賊版サイトが
オープンするなどイタチごっこの
状況が続いています。

海賊版サイト撲滅には、
資金の供給を断つことが
最も効果的との意見もあります。

今後もねとらぼでは、
広告代理店を取材するとともに
その責任を追及していきます。



ねとらぼ 4/15(日) 18:26配信

最終更新:4/15(日) 22:49


https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180415-00000024-it_nlab-sci

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