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桑田佳祐がNumberの編集長になった理由。「ボウリングに恩返しがしたい」──。 [桑田佳祐がNumberの編集長になった理由。]

桑田佳祐がNumberの
編集長になった理由。
「ボウリングに
恩返しがしたい」──。

桑田佳祐がNumberの編集長.GIF
「ボウリングに恩返しがしたい」──。
桑田佳祐がNumberの編集長になった理由。
photograph by Tadashi Shirasawa


9月某日。舞台は、
都内の某ボウリング場。

ヒリヒリするような僅差の
勝負が続くにつれて、
戦いを見守るギャラリーの
緊張も高まっていく。

通算41勝のレジェンド・
矢島純一プロは、的確にレーンの
状況を読み取り、熟練のフォーム
から美しい球筋でストライクを
重ねていく。

クールビューティー・名和秋プロは、
細身から繰り出す男子顔負けの
スピードボールで、ピンをなぎ
倒していく。

名和プロとペアを組む新進気鋭の
甘糟翔太プロは、ポケットを
えぐるようなスピンの効いた
パワーボールで、矢島プロと
がっぷり四つの戦いを繰り広げる。

そして、もう1人──。

スプリットを見事にスペアで
沈めてみせた桑田編集長。

お揃いのボウリングシャツで
矢島プロと堂々ペアを組んだ男は、
東京ドームや日産スタジアムなど
幾多の大舞台で培った強靭な
メンタルで、第4ゲームに入ると
ゾーンに入ったかのように
スコアをつなげていた。

しかし、第8フレームの1投目で
3ピン、10ピンを残してのスプリット。

絶体絶命のピンチを迎えてしまう。

男はまいったなあ、と両手で
頭を抱えて、おどけたジェスチュアを
みせるが、視線は真剣そのもの。

そして次の第2投、
クラシックなフォームから
繰り出されたボールは
狙いすましたかのように
3ピンの右側をかすめると
10ピンに向かい、
ナイスリカバーのスペア! 

「おおおお!」

ギャラリーから歓声と
割れんばかりの拍手が起きた──。

おわかりだろう。

この男こそ、今回のNumber PLUS
「ボウリング場でカッコつけて」で
編集長を務め、そのボウリング愛を
爆発させた、桑田佳祐さんなのだ。

桑田編集長が次々と
繰り出したボウリング記事企画!

ご本人は
「編集長なんて、
形ばかりのものでね……」と
謙遜するが、いやいや、
そんなことはない。

冒頭に記したプロとのペアマッチや、
巻頭の編集長ロングインタビュー、
桑田さんにとってのボウリングの
師である矢島プロとの
スペシャルトークなど、
数多くの企画に自ら出演。

のみならず、
「なぜボールを曲げる
必要があるんだろう?」

「海外のプロボウラーにも
光を当てる企画をやろう!」

「中山律子さんに改めて
ボウリングブームのことを
お聞きしてみては」

「雑誌といえば、やっぱり
女の子のグラビアもね!」と
いった形で、目次にずらりと
並んだ企画のほぼすべてに、
桑田さんの意図が反映されて
いるのだ。

まさに、編集長。

1987年に『悲しい気持ち
(JUST A MAN IN LOVE)』で
ソロデビューしてから、
今年で30周年。

8月23日にニューアルバム
『がらくた』をリリースし、
10月からの全国ツアーを
控えてのリハーサルなど、
多忙を極める中で、
これほどまで情熱的に
雑誌作りに取り組んだ桑田さん。

そのボウリング愛は、本物だった。

「プロボウラーになろうと思ってた」

桑田さんが少年時代、
ボウリングに夢中になって
いたことは、1985年刊行の自著
『ロックの子』でもインタビューに
答えて
「(高校では)俺、ずっと
ボウリングやってたのね。
プロボウラーになろうと思ってた」
と話していたように、
ファンの間ではよく知られたこと
だった。

そして昨年、矢島プロとの
再会でおよそ45年ぶりに
手にしたマイボールが、
桑田さんの中に眠っていた
情熱に火をつけた。

そして今となっては、
公式サイトに「279」という
プロ顔負けのスコアを叩き出した
時の動画がアップされたり、
レギュラーのラジオ番組でも
ボウリングの話題が出るようになり……。


レーンは海、そしてボールはサーフボード。

「いまはね、週に1、2回。1回に
8ゲームから10ゲームぐらいは
やります。

自分でスケジュールの中に、
早めに入れちゃうんです。

いろいろなボウリング場を
渡り歩くようにしてましてね。

レーンのオイルコンディションも
それぞれに違うので、
このレーンにはこのボールが
合うのかな、なんてマイボールを
変えてやってみたりね。

スタッフとも、女房とも一緒に
行きますし」

冒頭に記したペアマッチが終わり、
矢島純一プロと感想戦をしながら
ボールを投げている時のふたりは、
「ボウリングに興じる学校帰りの
少年たち」そのものだった。

その後の矢島プロとの
スペシャルトークでは、
こんな名言も。

「レーンという名の“海”に、
ボールという名の“サーフボード”で
乗り出すんです。

オイルコンディションは波と一緒で、
一投一投ですぐに変わってしまう。

いってみれば“潮目”がある。

それを読んでいくのが
楽しいんです」──。

「ボウリングに恩返しがしたいんです」

『波乗りジョニー』を生み出した
桑田さんならではの表現だが、
こういう話になるともう止まらない。

他にも珠玉の名言が飛び出したが、
ここではもう1つだけ、
印象に残った言葉を紹介しておこう。

「ボウリングに恩返しが
したいんです」──。

こんなに自分が夢中になれる
ものに再び出会えたことへの感謝。

レジャーとしてではなく、
スポーツとしてボウリングを
楽しみ、上達していくことの喜び。

そして矢島プロをはじめ、
プロボウラーの方々の
“カッコよさ”にもっと
光が当たってほしい、と
いう願い──。

それら全ての思いが、
「恩返し」という言葉に
詰まっている。

ツアーで回る全国で、
ボウリング場にも行きます!

10月17日、全国5大ドーム&
アリーナツアーの初日、
新潟・朱鷺メッセ。

曲の合間のMCで、
桑田さんは満員の観衆に、
ちょっと照れながらこう語りかけた。

「このツアーでもね、
あちこち行きますから、
もし時間があったら
地元のボウリング場に行けたらな、
なんて思ってるんですよ」

桑田佳祐・サザンオールスターズの
ファンの方々はもちろん、
長らくボウリング場に足を
運んでいない方も、
もしよろしければ是非、
桑田さんの雑誌を手に、
ボウリング場に行っていただきたい。

(「Number Ex」瀬尾泰信(Number編集部) = 文)



Number Web10/31(火) 12:11配信

最終更新:10/31(火) 14:36


https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171031-00829184-number-spo&p=1
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171031-00829184-number-spo&p=2


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