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吉岡里帆の自己分析「役者として華がない。脇役の役割を担うことで勝負」ドラマ『カルテット』で『コンフィデンスアワード・ドラマ賞』新人賞を受賞 [吉岡『コンフィデンスアワード・ドラマ賞』新人賞]

吉岡里帆の自己分析「役者として華がない。
脇役の役割を担うことで勝負」ドラマ『カルテット』で
『コンフィデンスアワード・ドラマ賞』新人賞を受賞

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「脇役の役割をしっかり担うことが
役者としての自分あり方」と語る
吉岡里帆(写真:草刈雅之)

「人生、チョロかった」の
名セリフが視聴者に強烈な
インパクトを残し、演じた
キャラクターが良くも悪くも
世の女性たちの話題になった
女優・吉岡里帆。

その『カルテット』(TBS系)での
目が笑わない、
小憎たらしい小娘・有朱の好演が
評価を受け、
『コンフィデンスアワード・ドラマ賞』
新人賞を受賞した。

「賞をいただけるのは初めて」と
喜ぶ吉岡にドラマを振り返って
もらった。

◆役者として華がない自分が勝負できるのは

――新人賞おめでとうございます。
個人で賞を受けるのはどんなお気持ちですか。

【吉岡里帆】身に余る光栄です。
私は役者として自分に華がないと
思っていて、そんな自分が勝負できる
ことは脇役として主演の方がより
輝けるようなキャラクター作りをして、
その役割をしっかりと担うこと。

それが役者としての自分のあり方だと
考えていましたので、賞をいただける
なんてまったく思っていなかったですし、
本当に驚きました。
自分への評価が形として明確になって、
こうして賞としていただけたのは
初めてです。

嬉しいものなんですね。
トロフィーが自分のものとは
思えなくて(笑)。

――ドラマは放送中から話題になり、
有朱というキャラクターもSNSなどで
よく取り上げられていましたが、
手応えは感じていましたか?

【吉岡里帆】撮影中は不安もたくさん
ありましたし、緊張感で高ぶっていました
ので、お芝居が良いとか悪いとかぜんぜん
わからなくて。

とにかくやれることを全力でやって、
毎話毎話やりきったとは感じていました。

撮影が終わるたびに心身ともに
疲れ切っていましたね。

ただ、撮影を重ねるに連れて、
本当に目が笑えなくなってきて(笑)。

優しい気持ちでいるのに目が死んでて、
ほかの仕事のときに
「もっと笑顔で」ってよく言われました。

そんなことは初めてで、
すごく作品に影響されている
実感がありました。

そのぶん現場は楽しかったですし、
有朱という役で視聴者の皆様に
認知していただけたの
もうれしかったです。

プライベートでもよく有朱ちゃんって
声かけていただきました(笑)。

――吉岡さんが有朱そのもののように、
小憎たらしく見えてしまうまでの役作りとは?

【吉岡里帆】憎たらしかったですよね(笑)。

どの作品の役柄を演じるときも、
キャラクターのバックボーンが
大事だと思っています。
台本は限られた言葉、場面しか書かれて
いないので、そこに至るまでの
その人物の過去、
その言葉が出るまでの経過時間など、
なぜそうなったのかという“台本の前”を
自分で想像して作ることを意識しています。

有朱ですと、彼女は人の心を踏みにじったり、
人を無下にするような言葉を平気で
言うわけです。

そういう言葉を言うときって
つらいんですけど、それを言うのが
当たり前になってしまうような
バックボーンを想像して、
役柄の気持ちに自分をもっていきます。

◆速い人と一緒に走ると追いつきたくて
どんどん速くなる

――『カルテット』は吉岡さんにとって
特別な作品になりましたか?

【吉岡里帆】本当にそうですね。
共演させていただいたみなさん、
尊敬している役者さんでした。

一緒にお芝居させていただいていると、
マラソンと同じで、速い人と一緒に
走るとこっちも追いつきたくて
どんどん速くなるんです。

そんな貴重な経験をさせていただきました。
みなさんが私のなかから有朱を
引き出すように私を扱ってくれて。
とくに松(たか子)さん、
満島(ひかり)さんは、
私が有朱としてしたくなるような
お芝居で引っ張っていただいて、
それを受けて演じることができたと
思います。

みなさんへのリスペクトがより
大きくなりました。

私1人では有朱はできていなかったです。

――今作を経て女優として得られたことも?

【吉岡里帆】お芝居をするときに、
人間の機微を伝えるために、
1ミクロンほどの小さなホコリみたいな
感情を作らなくてはいけない。

大味にしては伝わらないことがたくさん
あるというのを今回すごく感じました。

台本のセリフにも監督の演出にも
すべてにつながる理由があって、
細かく細かく丁寧に作り上げた
作品は評価されるんだと思いました。

現場で話し合っている時間も
長かったですし、いい作品を作るという
熱量も高かったです。

――有朱のセリフで一番印象に残っているのは?

【吉岡里帆】やっぱり
「人生、チョロかった」です。
脚本の坂元(裕二)さんとも
お話させていただいたんですけど、
そういうふうに生きていく強さも
あるんだと思わされました。

普通の女性は、そう思っていても
言わないじゃないですか。

有朱は、あえてそう言うことで
自分を保っているというか。

でも、本当にそう思っているのかも
しれないですけど(笑)。

視聴者の方からの反応でおもしろいと
思ったのは、有朱をずっと嫌な女だと
思って観ていた、嫌っていたと
いう方々から、10話のこのセリフを
聞いて、一周回って嫌いになれなくなった、
パワーをもらった、強く生きようと
思ったという声をいただいたんです。

たくましく生きていくしたたかさに
感じるところがあったんですかね。

私も有朱を嫌いになれなかったです。

◆勇気を持って挑戦したいのは
等身大の“普通の人”

――前期まで連ドラ4期連続出演と
ご活躍中ですが、この先挑戦したい作品や
役柄はありますか?

【吉岡里帆】基本的になんでもやりたいと
思っているんですけど、今まで個性が
強すぎる役が多かったんです。

アクが強すぎて、撮影が終わる頃には
アク負けするというか、役に生気を
吸い取られてしまっていました。

特徴をしっかり出さないと視聴者に
楽しんでもらえないと思って
作り込んでいたんですけど、
これからやってみたいのは、
今の自分が素直に感じていることを
表現できるような、
等身大の“普通の人”。

勇気を持って挑戦してみたいです。

――7月スタートのTBS日曜劇場
『ごめん、愛してる』での
ヒロイン役はそれに近い?

【吉岡里帆】そうなんです。
今まで演じたことがないヒロインらしい
ヒロイン役です。

私にとって大きな挑戦で、
ひとつの転機になるような気がしています!

(コンフィデンス 5月1日号掲載)

オリコン 4/29(土) 8:10配信

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170427-00000348-oric-ent



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