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菅田将暉を悩ます“出たがり父” 息子に「吉田拓郎を紹介しろ」 [菅田将暉を悩ます“出たがり父”]

菅田将暉を悩ます“出たがり父” 
息子に「吉田拓郎を紹介しろ」

菅田将暉8.GIF

田中慎弥原作の映画「共喰い」は、
暴力的な父親との葛藤に
苦しむ息子の物語だ。

その息子役を演じて話題をさらったか
と思えば、コミカルなCMもこなす。

今やテレビで見ない日がないほど
人気沸騰中の菅田将暉(24)だが、
周りが気を揉むのは、
やたらと出たがりの父親の存在である。

 * * *

今、最も脂が乗っている俳優と
いってもいいだろう。

「共喰い」はもちろん、
去年だけで出演した映画は9本、
ドラマも
「地味にスゴイ! 校閲ガール・
河野悦子」
など主人公を食ってしまいそうな
演技が注目され、CMに出れば
「鬼ちゃん」の役
(au三太郎シリーズ)が
これまた話題である。

「近年まれに見る才能の持ち主だと
思います」

と語るのはコラムニストの
中森明夫氏だ。

「菅田君は演じられる役柄がとても
幅広いのです。
陰のある難しい役から、チャラチャラ
した現代的なアンチャン役にいたるまで、
どれも見事に演じられる。
また、いい男ではありますが
“いかにも”な二枚目ではない。
映画監督が使いたくなるのがよく
分かります」

16歳の時に「仮面ライダーW」の主役に
なったことが芸能界でのスタートだが、
実をいえばそれまでは父親の方が
「有名人」だった。

テレビ局の関係者が言う。

「菅田の父親は菅生新(すごうあらた)と
いって関西ではテレビやラジオの
パーソナリティとして
知られています。
もともとは製薬会社の営業マンだった
のですが、30歳を過ぎて
経営コンサルタントに転身、
前後して関西のローカル局で
『菅生新のサクセスファイター』
などの番組を持っていました」

息子が有名になってくると、
マスコミへの露出は控えるようになったが、
それでも自己啓発セミナーの講演などで
全国を飛び回る毎日。

そこで、東京でのセミナーを終えて
壇上から降りてきた菅生氏を直撃すると、

「いやあ、“お父さん出たらアカンよ!”
て事務所から言われてるからねぇ」

そう言いながらマシンガンのように
喋る喋る。

■人間観察しろ

「僕は自分の冠番組を持っているので、
息子がデビューしたらすぐバレるでしょ。
だから『仮面ライダーW』が決まった時、
菅田将暉に名前が変わったんだよね。
出来れば本名で出てほしかったなあ」

それにしても、菅田の幅広い演技力は
どうやって培われたのだろうか。

「たとえばね、息子が中学校の
夏休みなんかの時に、セミナーの受付を
させていたんです。
小さい頃から会社の社長と話をして
人間観察しろよ、とね。
世の中を動かしている人を観察しなさい
という教育です。
有名なところでは、HISの澤田秀雄社長
なんかにも会わせている。
直接の俳優修業ではありませんが、
自分という人間を“経営”しろ、
そして自分という株を上げろとは
言うてました」
(同)

父の影響もあってか、
菅田は〈天は自ら助くる者を助く〉で
知られるサミュエル・スマイルズの
『自助論』をカバンにしのばせて
いたことも。

そんな菅生氏の願いはというと、

「私は歌が大好きでね。息子には、
“吉田拓郎に会わせてくれたら、
お父さん死んでもいい”って
言うてるんです」

菅田が“おバカ”なキャラクターも
こなせるのは、この「出たがり」が
遺伝したのかも。

ワイド特集「春の嵐おさまらず」より

「週刊新潮」2017年3月9日号 掲載

新潮社

デイリー新潮 3/14(火) 5:57配信

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20170314-00518600-shincho-ent&p=1
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20170314-00518600-shincho-ent&p=2


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