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高橋一生になぜ女性は萌え死ぬのか。その“魔性”の正体 [高橋一生になぜ女性は萌え死ぬのか。]

高橋一生になぜ女性は萌え死ぬのか。
その“魔性”の正体

高橋一生1.GIF


近頃、世の女性たちの間で
高橋一生萌え”の波が止まらない。

出演中のドラマ「おんな城主 直虎」
(NHK総合ほか)や「カルテット」
(TBS系)の放送後は、
Twitterのタイムライン上が
彼のスクショ画像で賑わい、
「#自慢の高橋一生を見てくれ」と
いうハッシュタグでは、
過去作も含むお気に入り画像を
みんなが見せびらかしている。

彼の笑顔が「エイの裏側」に
似ているという雑誌コラムを
きっかけに、その比較画像が
拡散されたりもした。

極めつけは、3月1日に発売された
『an・an』(マガジンハウス)の
「官能の流儀」特集の表紙に、
彼が起用されたこと。

中身では14ページにわたって
女性モデルと絡み合うヌードグラビアが
披露され、
「ありがとうございます」
「抱かれたい」
「イッた」と
興奮冷めやらぬ女性たちの
熱狂ツイートで、
ネットは今も火照り続けている。

まさに
「萌えるは一時の恥、
萌えぬは一生(いっせい)の恥」と
でも言わんばかりのムーブメント。

「一生(いっせい)一緒にいてくれや」
と心の中の三木道三も思わず
歌い出しそうな勢いである。

そして、
「三木道三って誰?」と思った人は、
余計な情報なので今すぐ忘れてほしい。

それにしても、彼の何がそこまで
女性たちを萌えさせるのだろうか。

◆“無邪気な笑顔”と
底知れぬ無表情”の往復運動

これについては持論がある。

先ほど他人事のようにしれっと紹介したが、
何を隠そう、高橋一生の笑顔を
「エイの裏側」に喩えた元記事を
書いたのは私、
福田フクスケ(コラムニスト)である。

『GINZA』(マガジンハウス)3月号の
中のコラムで、彼の魅力を
「サイコパスのような冷たい目つきと、
エイの裏側のような人懐っこい
笑顔との間に、
『心ここにあらずの空虚な色気』」が
ある、と表現したのだ。

「エイの裏側」という喩えに多くの人が
共感してくれたのは嬉しいが、
実は本質はそこではない。

あくまで、“無邪気な笑顔”と
“底知れぬ無表情”とを
反復横跳びのように行き来する、
その往復運動の中にこそ、
彼の抗えぬセクシーさがあると
私は主張したい。

◆女性の“バブみ”を目覚めさせる
“枯れショタ”感

たしかに、彼の笑顔はかわいい。

圧倒的にかわいい。

捨てられた子犬のような無垢な瞳、
俗にフェロモンタンクとも呼ばれる
パンパンに膨らんだ涙袋、
迷路のように複雑な目尻の
くしゃくしゃ感、えくぼとほうれい線の
垣根を超えた“ネオえくぼ”とも
言うべき深く刻まれたたくさんのシワ、
そのすべてがかわいさでできている。

少年のようにいたいけでありながら、
年相応の落ち着きも兼ね備えた、
その浮き世離れしたフェアリーな
存在感は、新しく“枯れショタ”と
いう造語で呼びたくなるほどの
ピュアネスを感じさせる。

2月25日放送の
『王様のブランチ』(TBS系)では、
女性の“萌え袖”がかわいいと
語っていた彼だが、いっそ彼の
存在自体が萌え袖のようなものだと
言ってもいいだろう。

事実、『an・an』のヌードグラビアでも、
取って付けたような壁ドンこそあった
ものの、彼のエロスはそういった
男性主体の攻めの姿勢にはない。

むしろ、女性モデルが上位になった
カットでの“見下ろされ感”や、
女性モデルにすがりついて
甘えるかのような“身を委ね感”の
中にこそ、彼のたまらない色気は
宿っているように見える。

おそらく、このヌードグラビアを
見て萌え死んだ女性の中には、
“抱かれたい”よりも“抱きたい”、
“甘えたい”よりも
“甘えさせてあげたい”といった
母性に近いリビドーを感じた方も
多いのではないだろうか。

男をよしよしと手なずけて
かわいがりたい願望を持つ女性は多い。

彼には、女性をある種の“バブみ”に
目覚めさせるようなエロスが
確実に存在すると思う。

しかし、それはあくまでも高橋一生の
一側面にすぎない。

彼のもうひとつの別の魅力、
それは
「サイコパスのような冷たい目つき」
「底知れぬ無表情」と
先に私が表現したような、
“感情の読み取れない虚ろなムード”
にある。

なんでそれが魅力になるの?
と思った方は、
『シン・ゴジラ』において、
彼が演じる安田が、ゴジラの
上陸コースと放射能の分布状況の
一致に気付いたときの
「あああああーーーっ、
ああああああああーーーっ!
こんなのありかよおおおおおーーーーっ」
と取り乱すシーンを思い出してほしい。

あるいは「カルテット」で、
半田(Mummy-D)に簀巻きにされて
階段から落とされそうになる家森の、
「わーーー! わーーー!」と
いう乾いた驚き方。

いずれも、自分の感情にもかかわらず、
どこか当事者意識が希薄で、
妙に突き放した印象がないだろうか。

いわば、自分の感情にすら無自覚で
無頓着な空虚さと、心ここにあらずの
ミステリアスな感じ。

しかし、それこそが危うい
セクシーさとたまらない魅力に
なっていることもまた否めないだろう。

◆男性特有のセクシーさは
“空虚感”にあり!?

これについては、ある仮説がある。

著述家の湯山玲子氏は、
その著書『男をこじらせる前に』
(KADOKAWA)の中で、
こんなことを書いている。

“男らしさ”がもはや男だけの
個性ではなくなり、男女の性差と
いうものがなくなりつつある今、
それでも“男性に特有の性質”と
いうものがあるとしたら、
それは心ここにあらずのはかなさや
危うさといった「上の空」感にある、と。

女性は、自分にはないその
“自分にも他人にも執着のない感じ”に
セクシーさを嗅ぎ取り、
惹かれてしまうというのだ。

また、結婚や恋愛への卓越した
アドバイスで知られる川崎貴子氏は、
自身の連載
「愛と悲鳴の婚活道場」Vol.1の中で、
「(女性が感じる)男性の一番の
セクシーさとは、『無頓着』なの」と
語り、逆に「男性に『作為』を
感じた瞬間引いてしまう」と忠告する。

漫画家の鳥飼茜氏も、
「日刊SPA!」のインタビューで、
「男の人のほうが楽観的で神経質に
ならないというか、自分の行動と
他人の行動をあんまり
結びつけて考えない」と、
やはり男性特有の
“感情への無自覚さ”を指摘。

「女どうしでは得られない、
特有の楽観性や公平性、
気にしなさみたいなものを
男の人に感じていて、
そこに惹かれてしまうことがある」と
述べている。

男らしさ・女らしさの押し付けに
ひときわ敏感で、フラットな
ジェンダー観を持つはずの
女性識者たちが、
<無自覚・無頓着・無執着という
空虚感>をこぞって
“男性に特有の性的魅力”として
感じているのが興味深い。

言うなれば、ジェンダーレスに
なっていく社会で、これが最後に
残された性差なのかもしれない。

そして、高橋一生のセクシーさとは、
まさにこの空虚感のことでは
ないだろうか。

◆“空虚デレ”は新たな“萌えの受け皿”

ただし、人間の長所と短所は表裏一体の
関係にある。

“空虚なセクシーさ”という美点は、
“自分や他人の感情への鈍感さ”と
いう男性に見受けられがちな欠点と、
諸刃の剣である。

『いつかこの恋を思い出してきっと
泣いてしまう』(フジテレビ系)で、
一生の演じる佐引が、練(高良健吾)に
馬乗りになって
「金貸せー、金貸せー」と迫るときの
淡々とした怖さを思い出してほしい。

しかし、それすらもマゾヒスティックな
性的興奮の材料に変換できてしまえるのが、
人間の業深いところ。

高橋一生が時折見せるあの虚ろな瞳で、
ゴミを見るような目つきで無愛想に
扱われたい、という性癖を持つ女性も、
少なくないはずだ。

そう、高橋一生は常に二面性を
あわせもっている。

空虚な真顔で私たちを不安に
陥れたかと思えば、
無邪気すぎる笑顔で
こちらをデレさせるのだ。

ツンデレでもヤンデレでもない、
“空虚デレ”とも言うべき振れ幅で、
こちらの気持ちを不安定に揺り動かす。

それはまるで、暴力や不機嫌で
怯えさせながら「こんな俺でごめん」と
すがりつき、
「やっぱりこの人なしではいられない」と
思わせて共依存に持ち込む、
DV男の危うい魅力に似ている。

高橋一生は、表情だけでそれを
やってのける稀代の色男なのである。

エイの裏側は、人懐っこい笑顔に
見えるが、実は顔ではない。

そのフェイク感も含めて
高橋一生って感じがする。
……といったようなことを、
誰かがTwitterでつぶやいていた。

正直そこまで考えていなかったので、
深読みしてくれてありがとうございます、
という気持ちだ。

だが、これってかなり言い得て
妙だと思う。

空虚とはつまり、“からっぽ”と
いうことでもある。

これまで男性からの暑苦しい
“男らしさ”の押し売りに
うんざりしていた女性たちは、
こちらが自由に願望や妄想を
注いでもこぼれない“容れ物”を
求めていたのではないだろうか。

高橋一生の魔性の正体とは、
エイの裏側のように、私たちが
見たいものをそこに見せてくれる
“萌えの受け皿”であること
なのかもしれない。

<TEXT/福田フクスケ>

女子SPA!

女子SPA! 3/7(火) 9:10配信

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20170307-00670310-jspa-life


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