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こち亀終了の秋本治氏が4作連載開始のワケ「描きたい時が描き時」 [秋本治氏が4作連載開始のワケ]

こち亀終了の秋本治氏が
4作連載開始のワケ
「描きたい時が描き時」

秋本治氏.GIF
新作を連載する漫画誌4誌を手にする秋本治氏

人気漫画
「こちら葛飾区亀有公園前派出所
(こち亀)」の40年にわたる
連載を終え、新作4本の連載に
挑む秋本治氏をインタビューした。

秋本氏が熱く語ったのは
「シリーズ連載」という異例の
連載形態。

漫画誌4誌に、不定期で作品を
発表し続けていくスタイルだという。
そこに込められた思いを聞いたとき、
秋本氏の40年の喜びと苦悩を
感じずにいられなかった。

自身の作った「両津勘吉」という
キャラクターが40年愛され
続けたことは、漫画家として
この上ない幸せだったはずだ。

だが一方で、あふれるアイデアを
漫画にする欲求を、抑え続けた
40年でもあったのかもしれない。

こち亀の週刊連載と並行して
数多くの読み切りを発表してはきた。
だが、ある程度まとまった
ボリュームのある連載でしか
描けない物語もある。
週刊や月刊の漫画連載は激務だ。

取材では
「連載を持ちながら、別のものを
描くって大変。
連載を1つ終えて、次の連載という
のが普通ですが、時間が経てば
モチベーションも落ちるし、
他に描きたいものもできる。
描きたい時が描き時だと思って
4作描くことにした」と話した。

普通に新作の連載を始めたのでは、
また同じジレンマを抱えることになる。

そこで考えたのが
「シリーズ連載」ということらしい。
週刊、月刊、月2回刊などの各誌に、
不定期に作品を発表して
連載していく形。
「これなら僕のようなベテランも
体力的にもつし、アイデアも練れる」。
“漫画を描きたくて描きたくて仕方ない”
という気持ちがビンビン伝わってきた。
40年の連載を終え、今月11日に
64歳となる漫画家とは
思えない熱量だった。
4作全て女性が主人公なのも
話題になっている。

秋本氏は
「中年男の両さんを描き続けた
反動じゃないですよ」と
笑顔で語ったが、
女性主人公を描きたい気持ちは
強かったとみえる。
「デビュー当初は女性キャラを
描くのが得意ではなかった」という。
だが
「こち亀は漫画の実験場。
女性キャラを迷いながら
描いていたが、強い女性キャラを
登場させたら、読者の反応が
すごかった」そうだ。
ギャグ、人情もの、マニアックな
趣味や流行の解説、など何でもあり
のこち亀だったが、自身を
成長させた漫画でもあったのだろう。
新作は、ガンアクション、人情もの、
ギャグなど、こち亀で読者を
楽しませてくれた秋本氏らしい
魅力を感じさせる。
だが、これまでの秋本氏にない
世界を感じる作品もある。
来年2月2日発売のヤングジャンプから
連載の
「ファインダー―京都女学院物語―」だ。
京都の高校でカメラ部に所属する
女子の物語。
秋本氏いわく
「ラブ抜きの少女漫画」。
女子高生の日常を描くという。
実はデビュー前からの
「少女漫画好き」。
少女漫画タッチの絵を描くことは
あったが、どんな世界を描くか楽しみだ。
舞台は京都府亀岡市。

秋本氏は、ここに“亀有”を
重ねているようでもある。
京都の中心部からそう遠くはないが、
のどかな町の雰囲気が気に入った様子。
「京都に近いんだけど、
亀岡には映画館がない。
(全国チェーンでない)
地元のお店ばかりで
ローカルな感じもいい」と話した。
思えばこち亀では、亀有や下町を
「東京に近いが“おしゃれで最先端”
とは遠い場所」として描き、
身近で生き生きとした魅力を
全国区にしてしまった。

「亀岡をクローズアップしたいと
思っています」というから、
亀岡も全国区の町になるかもしれない。

週刊連載40年という大偉業を
成し遂げた秋本氏だが、
考えてみれば週刊連載を1つ
終えたばかりの作家でもある。
創作意欲は、まだ新人のように
フレッシュなのかもしれない。
(記者コラム)

スポニチアネックス 12/4(日) 10:37配信

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161204-00000115-spnannex-ent
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