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芸人を惹きつける“吉本ドリーム”の実態 ギャラも安いし待遇も悪いが… [芸人を惹きつける“吉本ドリーム”の実態]

芸人を惹きつける“吉本ドリーム”の実態
ギャラも安いし待遇も悪いが…


“吉本ドリーム”の実態.GIF
明石家さんま(C)日刊ゲンダイ


【芸能プロの「光と影」】(15)

 吉本興業

  ◇  ◇  ◇

テレビで芸人を見ない日はない。

バラエティーから情報番組まで
多岐にわたるが、大半を
占めるのは吉本芸人。


すっかりお馴染みになった
関西弁で個性を生かした
笑いを取る。


今や
「吉本なくして番組はできない」
とされるほどの勢力を誇る。

吉本は創業100年を超える老舗。

昔は関西の舞台やローカル番組を
主体とし、東京のお笑い界とは
すみ分けができていた。


関西のお笑い界を
ほぼ独占していた吉本も、
「大阪のコテコテの笑いは
東京では受けへん」
といわれていたが、
東京進出は長年の夢だった
という。

「東京から関西に出ていくと
“都落ち”とみられていたが、
関西から東京進出は
全国制覇の道につながる」
(在阪の放送記者)

転機になったのが1980年代に
放送された
「オレたちひょうきん族」
といわれている。

当時はドリフターズの
「8時だョ!全員集合」
(TBS系)が土曜の夜の
人気番組として定着していた
領域に
「楽しくなければテレビじゃない」
のキャッチでフジテレビが
制作したバラエティーだった。


若手芸人ブームの真っただ中。
関東の雄・ビートたけしと
明石家さんま、島田紳助と
いった吉本芸人がタッグを組み、
新しいお笑いの形で一大ブームを
巻き起こした。


特にさんまは
「おもろいヤツ」と
評価はさらにアップ。

東京でも人気者になった。

「さんまや紳助は東京に
迎合することなく
関西弁を貫き通したことで、
後に続く吉本芸人も関西弁で
やるのが当たり前になり
関西弁も浸透させた。

大阪の人間も関西弁を使ったことで、
関西を見捨てていないと、
東京進出した芸人も
応援したことで吉本の笑いは
全国区になった」
(テレビ関係者)

全国各地に事務所を持つ吉本。

現在、6000人を超える
芸人たちの多くは東京進出を
目標に芸を磨いている。


その1人は、
「一発屋になっても
東京のテレビは全国区。

ギャラも人気も違ってくる」
と夢を語る。

最近でも大阪から千鳥。

札幌はタカアンドトシ、

福岡は博多華丸・大吉の
漫才コンビが東京進出に成功。

冠番組を持つまでになった。

目標とする先輩芸人が
絶えることなく
出続けているのが
吉本の強みである。


かつては漫才・落語とも徒弟制度で
師匠に付いて修業したが、
テレビはバラエティー番組が主戦場。


しかも流れは速い。

そんな回り道はできない。

芸人はタレントになるきっかけ。

漫才師を貫くよりも、
タレントとして名声と財を
成すほうが志望者に
とっては魅力がある。


時代の流れに乗るようにできたのが、
82年に大阪、95年に東京で
誕生した吉本総合芸能学院
「NSC」だった。


第1期生のダウンタウンを
皮切りに現在、一線で活躍する
芸人の大半はNSC出身者。


ある種の専門学校として
1年間で入学金・授業料含めて
40万円近くかかるという。

無料でレッスンさせて
発掘をする大手芸能プロと
大きく違う点ではあるが、
「スポーツ選手と同じで、
プロの芸人として
食っていけるようになるための
授業料」
と志望者は今や大卒者も含め
全国から集まるという。


芸人たちは番組で
「ギャラは安いでー」と
吉本の渋チンぶりを暴露するが、
吉本にとってたいした
問題ではないという。

「ギャラも安いし待遇も悪いが、
売れたら豪邸も立つ。

毎年、正月はハワイに
行ける(笑い)。

アメリカンならぬ、
吉本ドリームの世界。

生徒はそこに向かって
バイトしながらでも頑張る。

他の事務所では果たせぬ夢を
実現する可能性が吉本にはある」
(お笑い関係者)


さんまを筆頭に何人もの
吉本芸人が司会を務めるだけでなく、
作家・役者と、幅広いジャンルで
活躍する吉本芸人。

吉本王国に
「もはや敵なし」と
みられていたが、

内村光良、

サンドウィッチマンと
東京のお笑いタレントも
頭角を現し、
吉本王国の牙城に迫っている。

(二田一比古/ジャーナリスト)


日刊ゲンダイDIGITAL3/1(金) 9:26配信

最終更新:3/1(金) 11:05

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190301-00000013-nkgendai-ent













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