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【俺の顔】光石研「まだまだ足りない」 引っ張りだこの名脇役、1年で16作出演 [【俺の顔】光石研「まだまだ足りない」]

【俺の顔】光石研「まだまだ足りない」
引っ張りだこの名脇役、1年で16作出演

光石研「まだまだ足りない」.GIF
多彩な役を演じる光石研

名脇役が脚光を浴びる中、
代表的な一人である
光石研(56)も
フル回転している。

今年はNHK連続テレビ小説
「ひよっこ」などドラマと
映画で計16作品に出演。

来年は俳優デビュー40年を
迎える。

映画だけでも200本近くに
出演してきたベテランだが、
売れない時代に励まして
くれた故緒形拳さんらへの
恩返しには
「まだまだ足りない」と奮起する。

グーグルで「光石研」と
検索すると、関連キーワードの
一つに最近まで「かわいい」が
あった。

映画「アウトレイジ」シリーズの
ヤクザ役も記憶に新しく、
思いがけない評価に
「そんなこと、奥さんにも
言われないですよ」と照れまくり。

「俺、顔は全然自信がない。
気に入ってるのは腰の位置が
ちょっと高いところくらいかな」
と懸命に謙遜する姿は、
まさにキュートだ。

名脇役たちが本人役で出演した
1月期のテレビ東京ドラマ
「バイプレイヤーズ~
もしも6人の名脇役が
シェアハウスで暮らしたら~」で、
遠藤憲一(56)らと
たわいないやりとりをする姿が
女性視聴者に「かわいい」と
映ったようだ。

今年は同作を皮切りにドラマは
11作に出演、公開された映画も
5作に上る。

「同世代のみんなが健康で
現役でやっているのが
物凄くうれしかった。

今年はみんなに刺激を受けて、
仕事にまい進するいい年に
なりました」

「ひよっこ」では
中華料理店の店主、
NHK大河ドラマ
「おんな城主 直虎」では
明智光秀を演じ、
TBS「陸王」など
話題作に引っ張りだこの一年。

「朝ドラの撮影が終わった
次の日に大河の撮影が始まって、
NHKにずっと行ってました。

お話を頂くと“やりたい”と
欲もかいてスケジュールが
許す限りはやらせていただきます」

毎年20作品前後のオファーが絶えず、
作品数と同じ数の人物を
変幻自在に演じる。

来年1月13日公開の
映画「悪と仮面のルール」では、
主人公(玉木宏)の依頼を受け、
女性の身辺調査をする
ミステリアスな探偵役。

「僕自身は電車に乗っていても
何の違和感もないくらい
個性がないのに、
なぜかもの凄く個性のある役が多い。

使ってくださる方が光石研を
こうしたら面白いといろんな
見方をしてくれるのがうれしいし、
それが俳優の
醍醐味(だいごみ)です」

 映画「博多っ子純情」
(78年)でデビューしてから
来年40年。

「びっくりしますよ。
高校のサッカー部も
1年で辞めた人が、
俳優を40年も続けると
思わなかったです」と笑う。

高校2年の時に友人と
オーディションに応募し、
思いがけず主役に抜てきされ
始まった俳優人生。

その時に感じた熱が、
今でも原動力になっている。

「いい大人たちがささいな
ことでもみんなで夢中に
なってやる。

あの現場がもの凄く
楽しかったんです。

映画好きで憧れてこの世界に
入ったんじゃなくて、
いきなり現場の面白さを
教えられたから、
それが俺の原点。

あの楽しさを追い求める気持ちは、
年を増すごとに強くなっています」

仕事が少なかった20代の頃。
所属事務所の大先輩の
緒形拳さんが「今、辛抱だぞ」と
声を掛けてくれた。

「その言葉はもの凄く力に
なりました。

この前、古谷一行さんと
ご一緒した時には、
僕が30歳前後の時に現場で
“本当に食えないんです”とか
随分愚痴っていたらしくて、
“おまえとこういう形で
再会できてうれしい”と
言ってくださった。

小林稔侍さんも“頑張れよ”と
言ってくださっていたし、
励ましてくれた先輩方や
僕を捨てずにいてくれた
事務所の社長に恩返し
しなきゃなと思っています」

10年前にタバコをやめたことを
きっかけにマラソンを始め、
2月には故郷の北九州マラソン
に参加。

5時間16分42秒の自己ベストで
完走したが
「走り終わって感動して
泣いてる方は頑張ってるから
泣くんだと思うんです。

俺なんか涙も出なかった。

泣くくらい頑張んないと
駄目ですよね」と自分に厳しい。

「今の俺は俳優としてもまだ
頑張ってないと思うんです。

人間性も含めてもっともっと
スキルアップしていきたい。

まだまだ全然足りないです」。

「恩返し」となる飛躍を
胸に誓い、俳優道をひた走る。

≪ハリウッドと「熱一緒」≫

99年の米映画
「シン・レッド・ライン」
(監督テレンス・マリック)は
オーディションを受け
日本兵役で出演。

97年にオーストラリアで行った
撮影では、
エイドリアン・ブロディ(44)ら
共演のハリウッド俳優とも
交流を深めた。

「カメラの台数やスタッフの数とか
物量は日本と全然違うけど、
映画を撮るということに
対するみんなの熱は一緒だと
思いました」と懐かしそうに語った。


◆光石 研(みついし・けん)
1961年(昭36)9月26日、
福岡県出身の56歳。

78年に映画「博多っ子純情」の
主演でデビュー。

2011年に映画「あぜ道のダンディ」で
33年ぶりに主演。

主な出演作は映画「Helpless」
「ハッシュ!」、
ドラマ「ハゲタカ」など。
来年は映画「羊と鋼の森」、
ドラマ「トドメの接吻」
(日本テレビ)などに出演する。

1メートル73。

最終更新:12/17(日) 11:07

スポニチアネックス 12/17(日) 9:30配信

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171217-00000077-spnannex-ent

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