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かつて人気を博した薄幸系ドラマが減少の一途、“薄幸ヒロイン”も不在 [かつて人気を博した薄幸系ドラマが減少の一途]

かつて人気を博した薄幸系ドラマが
減少の一途、“薄幸ヒロイン”も不在

木村多江.GIF

ここ最近の話題になった“恋愛ドラマ”と
いえば、『あなたのことはそれほど』
(TBS系)に代表される“ゲス不倫ドラマ”や、
『逃げるは恥だが役に立つ』(同)などの
“契約恋愛・結婚”といった、
現代の恋愛の形を体現する
ラブコメものが挙げられる。

だが、かつては不治の病に
かかったヒロイン×それを支える
恋人…といった、
いわば“薄幸ヒロイン系ドラマ”が
恋愛ドラマの“王道”だった時代も
あったのだ。

しかし今では、薄幸系ドラマは
ほとんど放送されなくなったし、
それに伴い薄幸ヒロインを
演じられる“薄幸系女優”も
少なくなったようだ。

果たしてこのまま薄幸系ドラマは
絶滅してしまうのだろうか?

◆『赤いシリーズ』や『高校教師』など、
かつて人気を博した薄幸系ドラマ

1960年代からはじまるNHKの朝の
連続テレビ小説にしても、
戦争や貧困に絡んだ女性の物語が多く、
薄幸系ドラマは“定番”だったが、
現在の中高年にとって印象に残る
薄幸系ドラマと言えば、
やはり1974~80年にかけて放送された
TBS系作品だろう。

特に山口百恵が出演した
『赤い疑惑』や
『赤い運命』
『赤い衝撃』などは、
出生に秘密があったり、
不治の病にかかったヒロインが
運命に翻弄されながらも
健気に生きていく…というのが定番で、
父親役に宇津井健、恋
人役に三浦友和をあてた作品は
どれも高視聴率を記録。

山口百恵は薄幸系ヒロインとして
国民的大スターにのし上がったのである。

また90年代で言えば、
『高校教師』
(TBS系/1993年)で
暗い影を持った女子高生を演じ、
野島伸司氏の脚本による一連の
ドラマの常連だった桜井幸子や、
『ポケベルが鳴らなくて』
(日本テレビ系/1993年)で、
おとなしそうなルックスながら
妻子ある中年男性と不倫関係に
陥る保母役を演じ切り、
なぜか女性週刊誌でバッシングまで
受けてしまった裕木奈江なども、
役柄的には薄幸系女優と
言えるだろう。

さらに言えば、脇を固める
薄幸系女性を演じさせたら
天下一品の奥貫薫といった
存在もある。

◆“薄幸ど真ん中”ドラマはリアリティより
コメディ色が強くなってしまう傾向に

一方、最近の薄幸系ドラマで言えば、
香里奈が脳腫瘍になったOLを演じた『
結婚式の前日に』
(TBS系/2015年)が記憶に新しいが、
今では“暗い結末”が予想できる
ドラマを10~12回も視聴し続けるのは、
けっこう難しくなっているようだ。

視聴率を上げるためにも、
1話完結形式のドラマが増えている中、
制作側にしても、最初から最後まで
不幸なヒロインが主人公という
ドラマは作りにくいというか、
そこまで説得力のある
ストーリーのリソースがないし、
視聴者も同情の涙を誘われると
いうよりは、あまりのリアリティの
なさにコメディっぽく映ってしまう
可能性もある。

そうした意味では、安達祐実の
『家なき子』
(日本テレビ系/1994年)
くらいが“薄幸ど真ん中”ドラマの
最後と言えるかもしれない。

決めゼリフは
「同情するなら金をくれ!」であり、
薄幸ながらも“健気”ではなく、
強く・しぶとく・たくましく生き抜く
少女の姿を徹底的に追求したことで、
かえってリアリティがあると評価され、
高視聴率を獲得したのだった。


◆木村多江が薄幸枠独走、
演技派薄幸ヒロイン再来は?

しかも最近は、不幸であっても
ヒロインが底抜けに明るいキャラクター
だったりすることも多く、若手女優が
正面切って薄幸ヒロインを演じる
機会も少なくなっているようだ。

薄幸な役柄はあくまでもドラマの一部分であり、
脇を固めるスパイス的な存在と
なっている傾向にある。

そしてその枠は、
今や木村多江の独占状態・一極集中であり、
薄幸枠独走状態と言っても過言ではない。

それでも、スキャンダラスな悪女役の
イメージが強いながらも、
『1リットルの涙』
(フジテレビ系/2005年)や
『タイヨウのうた』
(TBS系/2006年)などで
難病に苦しむ少女を演じた
沢尻エリカの例もあるように、
“どベタ”だが心から泣ける
薄幸系ドラマでこそ演技力が
浮き彫りになるということもある。

薄幸ヒロインとして才能を
開花させる女優の誕生を
期待せずにはいられない。

オリコン8/12(土) 8:40配信

最終更新:8/12(土) 10:32

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170810-00000377-oric-ent

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