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真矢ミキを復活させた言葉!!生きる理由に疑問?「軽い鬱でした…」 [「わたくし、真矢ミキ、軽くうつでした!」]

真矢ミキを復活させた言葉!!
生きる理由に疑問?「軽い鬱でした…」

真矢ミキ.GIF
軽い鬱だったという真矢ミキ

周囲からメンタルが強いと思われている人が、
実は落ち込みやすい性格だった──。

そういうことも珍しくないはずだ。

女優・真矢ミキさん(52才)も
そんな1人だという

真矢さんが、
悩みを抱えていた頃を告白する。

  * * *

 マネジャーが言う。
「真矢さんはメンタルの回復力が
半端ないですね。
落ち込んだ所からV字で這い上がってくる。
今まで数々のかたを見てきましたが、
1位、2位を争う感じだと。
いゃ~! 自分は思います」

信じられない言葉だった。

なぜなら何を隠そう、かつての私は
いつまでもいつまでもマイナスの
感情の渦から這い上がれず、
病気にまでなってしまった
人間だったから──。
最初は30才を過ぎたばかりのころ。

悩みが深すぎて食べるという行為が
困難になりました。
ごはん粒を一口のみ込むことが
難しくて、
「液体や錠剤で栄養がとれて、
体重が維持できる物を誰か
発明してくれないか」と
本気で思っていました。

日に日に減っていく体重が怖くて、
顔を洗うたびに手のひらの中で
小さくなっていく自分の
顔が怖くてたまらなかった。
次は、宝塚を退団したあとです。
レッスンや稽古がない日々を
どう過ごせばいいのかわからずに、
今度は食べることがやめられなく
なってしまいました。

どっちも完全に心のバランスを
失ってましたね。
失いすぎて食事の適量がわからなく
なっていたわけです。

そのころの私には、心の耐震構造が
なかったんだと思います。

だからグラグラ揺れて壊れちゃった。
ゆるみとか遊びの部分がなくて。

でもそのくらい、
15歳から30代まで20年間、
宝塚でずっと積み上げてきたことを
リセットするのは激震だったんです。
ただ単に
「男役ができなくなった」とか、
そういうことじゃない。

自分の世界が崩壊して、
どんなふうに立っていれば倒れないのか、
見当もつかない。

宝塚時代の私は、
ものすごく愛されていたけど、
でもそれは生身の私自身をじゃなくて、
舞台上で男役を演じている
私の一部分だけを愛してくれて
いたんじゃないか。
私が宝塚という化粧や衣装を
取り去った途端、誰もがそっぽを
向いてしまったような気がして、
どうしようもなかったんですよね。

そしたら…うつになっていたんですねぇ…。
あるとき友人に、
「私さ、なんで生きてるのかわかん
なくなった」と言ってしまいました。
そしたら彼女がこう言ったんです。
「じゃ、とりあえず私はあなたが
必要だから生きててよ」って。

軽い調子で。

このひと言は、まるでカビのように
負の感情が繁殖していた私の心を
パンパン!と払ってくれました。
よし、生きよう。
まずは人に会って話をしよう。

人に好かれることより、
自分が人を好きになろう。

たくさんのいろんな立場や職業の人と
会って、話して、やっと人としての
入口に立てたような気がしたのを
昨日のことのように思い出します。

ボコボコに頭をぶつけてやっと
今にたどり着いたけれど、
だからこそあの時代のことは
こう言いたい。

「わたくし、真矢ミキ、軽くうつでした!」
撮影■渡辺達生

※女性セブン2016年12月1日号

NEWS ポストセブン 11/23(水) 7:00配

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20161123-00000005-pseven-ent&p=1
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