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長瀬智也が明かすクドカンとの共通点「目指すおもしろさや感覚が似ている」 [長瀬智也TOO YOUNG TO DIE! ]

長瀬智也が明かすクドカンとの共通点
「目指すおもしろさや感覚が似ている」

長瀬智也.GIF


主演映画
『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』
7年ぶりにスクリーンに降臨した
TOKIOの長瀬智也

宮藤官九郎監督完全オリジナル作品
長瀬が演じたのは、超ハイテンションで
ロックな赤鬼・キラーK。

クドカン作品には何度も出演し、
ドラマ、映画とクセのある役どころを
怪演する長瀬に、宮藤官九郎との
クリエイティブと自身の俳優業
ついて聞いた。

自分たちが生まれ育ったカルチャーを
作品に落とし込む宮藤官九郎監督

――7年ぶりの映画出演となった本作
ですが、長瀬さんにとってはどんな
作品になりましたか?

【長瀬智也】 7年ぶりという感覚は
とくになくて。宮藤監督とは節目、
節目でいろいろとお仕事をご一緒
させていただいています。
そのなかで培ってきたものの
集大成というか、役者としてと
いうよりは、自分のやりたかったことを
やらせてもらった感じがしています。
もちろん自分の代表作品になると
思うんですけど、それが人間の役
ではなく、赤鬼っていう斬新さも含めて、
おもしろい作品になったと思います。

――“やりたかったこと”というのは、
どのようなことですか?

【長瀬智也】やっぱり音楽の部分ですね。
バンドとかをやってきて、音楽の持つ
いい意味でのバカっぽさを表現してきた
気がするし。
監督もグループ魂というパンクバンドを
やってきたなかで、いろいろと培って
きたことがあると思う。
そんなふたりのそれぞれの原点という
のか、僕の場合は神奈川の片隅で
ギターキッズだったころの想いが、
この作品にはすごく出ていると
思うんです。
監督とも話していたんですけど、
いまの世の中、バカなロックをやる
アーティスト、ミュージシャンが
いないって。
昔は、聖飢魔IIのように、自分たちで
地獄から来たという世界観を創って、
聴いている人たちに本当に悪魔が
歌っているみたいに思わせるような、
幻想的な音楽がたくさんあった。
いまはただカッコいいだけで、
そういうおもしろさとか、
ゾクゾクするものがないから。
そんな想いも投影されている気がします。

――今回演じたキラーKは、地獄の
ロックバンド・地獄図(ヘルズ)の
熱きリーダーです。役作りのうえで、
劇中で演奏するオリジナル曲
(※全曲、宮藤監督が作詞を手がけている)
からインスパイアを受けた部分
もありましたか?

【長瀬智也】ひと口に地獄と言っても、
日本で地獄と言ったらデビルじゃなくて
鬼だから、どこかナマハゲっぽい
感じもするしね(笑)。
宮藤官九郎の描く地獄には、
そんな自分たちが生まれ育ったカルチャーも
落とし込めているような気がしました。
衣裳も含め、ヘビメタだけど、梵字の
ストラップとか、和の感じもあるし。
そういう意味でのケミストリーも
おもしろいなと思いました。

――キラーKのボーカルには、
どんなことを意識しましたか?

【長瀬智也】KYONOさんや向井(秀徳)さん
が作ってくれた曲ですけど、自作の歌を
歌っているようにしたかった。
僕の声は個性があるから、普通に歌っても
よくなるとは限らないと、自分では
思っていて。
だから、自分なりに家で研究したんですよね。
歌抜きの音源をもらって、どういうふうに
すればふざけている感じに聴こえるかな? 
といろいろ模索して。
オマージュも込めて、いわゆる70~80年代の
和製メタルみたいな感じでやってみたり。
僕らからすると、ちょっと古くて
ダサいんだけど、若い子たちには
新しく聴こえるんじゃないのかなって。

――キラーKの、なおみに対する思いを
知って「天国」を聴くと、
感慨深いものがありました。

【長瀬智也】音楽にはちゃんと意味が
あるっていう大切なメッセージが、
この作品には込められていると思うんです。
生前の近藤さんが、彼女に届けるために
作った楽曲には、幸せにしてあげたかった
という想いがある。そういう想いや意味は、
誰が作ったかわからない曲にもあるん
だろうなって。
曲に込められた愛なんて、なかなか伝わりに
くいものだけど、作る人はみんなきっと
そういう想いだと思います。
「音楽は気持ちだろ!」みたいなフレーズが
あったけど、この作品にはそんなバカ
みたいなことがちゃんと
描けている気がします。

現実的でないとつっこまれる
要素が逆におもしろい
――今回の宮藤監督の現場で、
どんなことを感じましたか?

【長瀬智也】監督と仕事をするとき、毎回、
再確認できているなって思うことがあって。
それはワンシーンでも、ひとつの作品でも、
このメッセージを伝えるためなら、
手段を選ばないという姿勢。
どれだけ脱線しても、どれだけふざけても、
そのメッセージさえ伝われば、僕はいいと
思っている。
たぶん監督もそれに近い感覚を持っているん
じゃないかなって。
そんなこと、話し合ったことはないから、
わからないですけどね(笑)。
でも、映画とかドラマって、現実的でないと
つっこまれる要素もたくさんあるんだけど、
そんなことはどうでもよくて。
こういうセリフを現実では絶対こうは
言わないけど、あえてそうやることが
逆におもしろかったりする。
絵だって、写実的な絵よりも、
ありえない絵の方が僕はおもしろく感じるし。
例えば海の絵を描くとき、
海が宇宙になっているとか。
それって、写真でも、映像でも描けない、
絵にしか描けないことだから。
セットっぽく見せないようにがんばるん
じゃなくて、逆にセットにぶつかったり、
壊したりするような映画表現も、
監督の魅力のひとつだと思います。

――長瀬さんはテレビドラマでも
活躍されていますが、映画ならではの
表現についてはどう捉えていますか?

【長瀬智也】連続ドラマは3ヶ月間かけて
(作品の世界観を)刻んでいくけど、
映画は2時間でひとつのかたまりを
一気に観たり聴いたり、感じるわけだから、
やっぱりいちばん深く体に入ってくる
気がします。
あとさっき言ったように、
描き方が自由であること。
そしていつも一緒に仕事する人では
ないスタッフたちが集まってやるわけだから、
ジョイント・セッションみたいなよさも
ありますね。
音楽もそうだけど、プレイヤーが変われば、
毎回音も変わる。
今回も何かしらの化学反応は起きていたと
思うし、このメンバーでしか描けないもの
になっていると思います。

――音楽に芝居に、精力的な表現活動の
源を教えてください。

【長瀬智也】観てくれる人がいるということが、
すべてだと思います。
自分もスケボーとかに興味を持ってた
小学生のころ、誰かが着ているTシャツの
ドクロや炎のグラフィックがカッコいいとか、
そこをきっかけにしてどこかのバンドが
カッコいいって影響を受けて、
どんどん自分ができていった。
きっとこの作品も、誰かにとってロックが
好きになるきっかけになるかもしれないし、
地獄がカッコいいでも、鬼がおもしろい
でもいい。
そういう誰かの人生の一部になっていくって
いうことを考えたりするんです。
自分が何かを観て影響を受けたように、
誰かにとってそういうふうになれたら
いいなって思うし。
そういうのが源だったりするけど、
なかなかそれってダイレクトに
感じられることはないから(笑)。
やっぱり、芝居だけではなく何でも、
誰もやらないようなことをやりたいって思う。
そういうものになっていけたら
いいなと思います。
(文:石村加奈)

オリコン 6月26日(日)8時40分配信


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160624-00000357-oric-ent
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