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<白い巨塔>岡田准一 最初のオファーに「マジか!」 [<白い巨塔>岡田准一]

<白い巨塔>岡田准一 
最初のオファーに「マジか!」


<白い巨塔>岡田准一.GIF
ドラマ「白い巨塔」で共演した岡田准一さん
(左)と松山ケンイチさん=テレビ朝日提供

人気グループ「V6」の岡田准一さんと
俳優の松山ケンイチさんがこのほど、
東京都内で開かれた
スペシャルドラマ「白い巨塔」
(テレビ朝日系)の会見に登場。


過去に何度もドラマになった名作で、
田宮二郎さんや唐沢寿明さんが
演じた主人公・財前五郎役に
挑んだ岡田さんは、
オファーに
「はじめはマジか! 
いやいや無理無理と言いました」
と明かす一方で、

「やると決めたからには、
やりがいのある役であるし、
味わい尽くそうと思っている」
と語っている。

白い巨塔 第一夜.GIF


◇今の時代に合わせた「白い巨塔」に


「白い巨塔」は
山崎豊子さんが
1965年に発表した
長編小説(新潮社)が原作。


今作は、腹腔(ふくくう)鏡手術の
スペシャリストである
浪速大医学部第一外科・准教授の
財前五郎(岡田さん)が、
第一外科・東貞蔵教授(寺尾聰さん)の
退官を伴う教授選挙を巡り、
後継者となるため工作。


欲望が渦巻く教授選は、
思いもよらぬ展開を迎える……と
いうストーリー。


同作のイメージについて
岡田さんは
「名作で、田宮さんや
唐沢さんら歴代の方々の
素晴らしい作品として残っている。

ただ医療のあり方も変わってきて、
(今作は)今の時代に合わせた
財前、『白い巨塔』に
なっていくと思う」と語った。


財前の同期でライバルの
内科医・里見脩二を演じる
松山さんは
「唐沢さんがオールバックにして
“大名行列”だったイメージと、
ベッドの中で髪をダラッと
下ろしていたのが印象的。

唐沢さんは演技の幅がすごい」
と振り返った上で、

「(これまで里見役を演じた)
田村高廣さんや江口洋介さんを
超えられないのは分かって
いましたから。

ただ医者はどうあるべきかを
勉強しながら、比較とかではなく、
好きにやろうと思った」
と語った。


◇2人の関係「鏡のように反射していく感じ」

財前の魅力について岡田さんは
「最後の死ぬシーンを撮っていると、
スタッフが泣くんですよ。

『そんなに悲しんでくれるんだ』
と思うと同時に、それが財前の
魅力なんだろうな」
と明かした。

松山さんは
「背景として、財前が大学病院で
いいように使われているのがある。

すごく悲しい部分なので、
どこかで(里見は財前を)
止めたいというのもある。

財前の魅力は、絶対的な自信。

それが人を引きつけている」
と分析した。


さらにお互いの影響について、
松山さんは
「里見はどこかで財前を止めたい
気持ちがあるんだけれども、
彼を論破できないと分かっている」
とした上で、

「岡田さんのパワーに対して
対抗できないから、
(演技で)サンドバッグに
ならないといけないと思った。

もちろん(岡田さんの演技の)
邪魔をしたくない部分もあった。

里見も(財前を)カッコ良いと
思っている部分もあったと思う」
と話した。

岡田さんは
「松山君に調整してもらったかな。

(財前は)圧が強い役だから、
自分が動けば松山君が動いて、
鏡のように反射していく
感じもあった。

同じ医師として病気を
語るシーンもあるし、
2人でいろいろなシーンを
経験して、里見と財前の
関係性を探っていた」
と説明する。


初の医師役に挑んだ岡田さんは
「オペ(手術)と裁判は
(演技が大変で)ヤバイと
いうのは業界で有名なんですが、
これ(白い巨塔)は両方
詰まっているので……」
と語る。


それでも岡田さんは
「裁判は動きようがないので大変。
オペはアクティブにできた」
と振り返った。


オペシーンは、財前が優秀で
ミスをしない医者のため、
山場のある緊迫したシーンが
なかなか作れず、

「周囲と協力してリズムを
作っていった」
と説明した。


オペの話題に松山さんは
「(オペシーンは)所作が
難しいんですが、
岡田さんはいつ(練習を)
やったんですか」
と取材中にまさかの質問。

岡田さんは、撮影前に病院で
実際のオペを見学し、
手術用の機材を持ち帰って
練習していたことを明かした。


◇お互い「芝居が細かい」

白い巨塔 第一夜-2.GIF


互いの印象について、
松山さんは岡田さんについて、

「パワーのある役者なので、
すごく好き。

それでいて繊細な部分もあって
演技が細かい。

役者の演技を見ると、
(ドラマの)ストーリーより
面白いんですよ」
と絶賛。


例として映画
「海賊とよばれた男」で
岡田さんが演じた主人公の
老人期の芝居を挙げながら
「何度も見ないと
分からないのですが、
『(この演技は)
自分にしか分からないだろう』
と思いながら
(岡田さんが)
やっているだろうから、
そこが面白い」
と語った。


苦笑しつつ聞いていた岡田さんは、
松山さんの演技について

「松山君は好きな役者さんで、
映画『関ヶ原』でも
ワンシーンをやらせて
もらいましたが、
芝居は松山さんの方が細かい。

(同作で)袴(はかま)を
ちょっと短く……と言って
いましたが、そんなの誰も
気づかないですよね? 


それを監督と打ち合わせていて……」
と“反撃”。

松山さんは
「(関ヶ原)の原田眞人監督の
前の作品の
『日本のいちばん長い日』で
(細かいこだわりに)
火が付いたんです。

『衣装合わせで短くしようか』
となったのですが、
(監督と)2人の間で終わって
しまいました」
と種明かしをしていた。


松山さんは
「岡田さんはどんな
むちゃぶりでもやって
くれそうな気がするんです。

監督が最初、岡田さんに
『左目だけ涙を流してもらいたい』
と言っていたんですよ。

(監督は)
『すごいことをいうな』
と思いましたが、やってくれそう」
と明かすと、

岡田さんは
「(そんな構想があったとは)
知らなかった」
と驚いた表情を見せていた。


ドラマは、テレビ朝日の
開局60周年を記念した
大型ドラマスペシャルとして、
同局系で22日午後9時から
5夜連続で放送される。


<白い巨塔>岡田准一-1.GIF
岡田准一さん主演のスペシャルドラマ「白い巨塔」の
出演者=テレビ朝日提供


まんたんウェブ5/22(水) 7:40配信

最終更新:5/22(水) 7:40


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