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『劇場版コード・ブルー』大ヒットのカギはドラマから時間を空けた映画化 [『劇場版コード・ブルー』大ヒットのカギ]

『劇場版コード・ブルー』大ヒットの
カギはドラマから時間を空けた映画化


『劇場版コード・ブルー』.GIF
久々のドラマ映画大ヒットとなった
『劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』(C)2018
「劇場版コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命」製作委員会

フジテレビの人気ドラマを
映画化した
『劇場版コード・ブルー -ドクター
ヘリ緊急救命-』が、7月27日の
公開から3週連続で全国映画動員
ランキング1位を獲得。


8月12日までで累計興収52億円
(動員406万人)を突破し、
最終100億円超えが期待できる状況。

ドラマ映画としては、
2012年の年間映画興行の
邦画1位になった
『BRAVE HEARTS 海猿』
(73.3億円)以来、
6年ぶりの大ヒットとなった。


◆ドラマ映画の全盛は主に
90年代後半から00年代

ドラマ映画の全盛は主に
90年代後半から00年代。


フジテレビの
『踊る大捜査線 THE MOVIE』
(1998年)が推定興収100億円前後
(当時発表の配給収入で50億円)を
超える大ヒットを記録し、

各局から

『海猿』

『ROOKIES』

『あぶない刑事』

『アンフェア』など
人気連続ドラマの映画化が続いた。

そのなかからは、実写邦画
歴代興行収入1位となる
『踊る大捜査線 THE MOVIE 2
レインボーブリッジを封鎖せよ!』
(173.5億円/2003年)なども
生まれている。


しかし、時代とともに
高視聴率ドラマは少なくなり、
その一方でテレビ局の収益の
柱のひとつにもなった
映画事業からのドラマ映画は
数ばかりが多くなり、
テレビドラマと変わらない
内容の作品なども散見される
ようになり、次第に観客の足は
遠のいていった。


近年のテレビ局映画
(ドラマ映画のほか漫画実写や
オリジナルなどを含む
テレビ局製作映画)は、
人気漫画や小説など原作ものの
実写化が主流になり、
ドラマ映画は1年に
1~2作ほどが制作されているが、
フジテレビ作品では

『信長協奏曲
ノブナガコンツェルト』
(46.1億円/2016年)、


『昼顔』(23.3億円/2017年)
などが邦画実写が低迷するなかでも
スマッシュヒットになっていた。


◆もともと人気の高いドラマが
シーズンを経て、幅広い層の視聴者を獲得


そうしたなか、かつて
ドラマ映画を得意としていた
フジテレビによる、
シリーズを通して高視聴率を
キープしていた大型ドラマの
映画化となる
『劇場版コード・ブルー』に
対しては、その動向に映画界からの
熱い注目が集まっていた。


そこで予想外とも言える
規模の大ヒットスタートを
切ったのだ。

『コード・ブルー』は、
2008年7月期の連続ドラマ
『~ 1st season』の放送に続き、
翌年にスペシャルドラマ、

さらに2010年1月期に
『~ 2nd season』が放送され、
それぞれ高視聴率を記録。
この時点で固定ファンのいる
人気シリーズになっていた。

そのあと7年を経て、
『~ 3rd season』が
2017年7月期に月9枠で放送され、
二桁ドラマが少ないなか
平均視聴率14.6%を獲得。


過去のシーズンを観ていない、
新たなファンも多く獲得していた。


そして、いよいよ映画化された
今作は、劇場には若年層の女性の
姿が多く、『~ 3rd season』の
視聴者がメインの観客層に
なっているようだが、
それに過去シーズンからの
ファンも加わり、幅広い層の動員に
成功している。


映画ジャーナリストの
大高宏雄氏は
「もともと人気の高いドラマだったが、
映画ではテレビから10年が経ち、
登場人物たちが年齢を重ねて
成長していく姿が描かれている。

この長いスパンの連続性のなかで、
ファンの関心の度合いも増したと
思う。

結果として、過去のドラマ放送
直後ではなく、時間を空けて
映画化したことが功を奏したと
言えるでしょう」と分析する。


また、作品の内容としても、
“医療ドラマ”という点が、
ヒット要因としては大きいようだ。


大高氏は「『ドクターX』を
筆頭に、医療ドラマは
他ジャンルと比べて
根強い人気がある。


それに加えて、
ドクターヘリが登場する
『コード・ブルー』には
ヘリに伴うスケール感が生まれ、
医療ジャンルの幅が膨らんだ。


その新局面が、医療現場や
仲間意識などを描く感動的な
側面とうまくミックスされ、
新しい医療ドラマにつながった」
と高く評価した。

◆テレビ局映画の強いヒット力が
映画界に必要


近年の映画シーンにおいて
邦画実写が低迷している
要因のひとつには、
テレビ局映画の苦戦がある。


当たればビッグヒットが望めるが、
20億円前後の中ヒット以上が
なかなか生まれなくなって久しい。


かつては大ヒットを連発していた
ドラマ映画は、連続ドラマの視聴率が
一桁もめずらしくない昨今、
ドラマ映画の数自体も少なくなり、
年に1作ほどは社会現象的な
ムーブメントとなるドラマも
誕生しているが、作品それぞれの
事情により映画化したくても
できないということも重なっていた。


そんななかで、今回の
『劇場版コード・ブルー』の
大ヒットは、邦画実写シーンに
明るい兆しを指すとともに、
ドラマ映画のポテンシャルを
改めて示した。


ヒットのサイクルのようなものが
あるが、漫画実写映画が飽和状態に
あり動員力が弱まっているいま、
今作をきっかけにドラマ映画の
新たな企画が増えていき、
ドラマ映画再興へとつながることへの
期待は高まる。


大高氏は
「テレビ局映画には強い
ヒット力があり、
そのビッグヒットの素地が
高い作品が映画界には必要。

視聴率はそれほど高くなくても、
コア層がついている根強い
人気ドラマもある。

これまでの反省も踏まえつつ、
今後はドラマ映画の新機軸を
作ってほしい」と期待をかける。



コンフィデンス8/17(金) 12:29配信



最終更新:8/17(金) 15:27


https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180817-00000325-oriconbiz-ent


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