SSブログ

ガンダム初の舞台化は是が非か? 展開次第では有力コンテンツに?『機動戦士ガンダム00(ダブルオー)』 [機動戦士ガンダム00(ダブルオー)]

ガンダム初の舞台化は是が非か?
展開次第では有力コンテンツに?
『機動戦士ガンダム00(ダブルオー)』


ガンダム初の舞台化は是が非か.GIF
ガンダム39年の歴史で初めて舞台化される
『機動戦士ガンダム00』

先ごろ、
『機動戦士ガンダム00(ダブルオー)』が
来年2月に舞台化されることが
公式サイトで発表され、
ガンダムファンの間で賛否が分かれた。

来年は放送開始40周年を迎え
新作映画発表などもあり
盛り上がりを見せている
巨大コンテンツ・ガンダム
シリーズだが、なぜここにきて
舞台化に踏み切ったのか。

それを考察していくと、
大いなる意味をもった
舞台化であることが
見えてくる。

果たして、ガンダムシリーズ
初となる『ガンダム00』の
舞台化は是か非か?

■初の舞台化もファンの反応は
驚きと戸惑い「本質を描けるのか」

『機動戦士ガンダム00(ダブルオー)』
(※以下『00』)は2008年に
放送されたテレビシリーズ。

その10周年記念サイトで
ガンダムシリーズ初として
舞台化が発表されると、
「スクリーン映像や
VJでMS(モビルスーツ)を
表現するのか?」、

「昨今の舞台化の波は凄い」、

「ファーストじゃないんだ?
なんで『00』なのか」、

「うそ?もう10年!?」
などなど、ネットでは
賛否両論の声が溢れた。

原作アニメ(2次元)と
映画やドラマによる
実写化(3次元)との
中間にある“2.5次元”の
舞台となると、
若手イケメン俳優や声優が
集団で登場するというのが定番。

「美形キャラが多数登場する
『00』は舞台化と
親和性が高いのでは?」という声も。

しかし、約1年間・50話かけて
展開されるアニメの物語や世界観は、
短時間の舞台では描き切ることは難しい。

ガンダムが長年愛されている
人気の“本質”は、大人向けの
骨太なストーリー性・
メッセージ際にある。

戦争がもたらす悲劇や政治との
関連性、敵軍をせん滅する
勧善懲悪ものではなく
両陣営それぞれにある
“正義”、人類間の新人類と
旧人類の差別や選民思想、
少年期・思春期の
モラトリアム問題…等々。

そこに綿密に作り込まれた
世界設定と骨太なストーリー性・
メッセージ性こそが
ガンダムシリーズの魅力の
“本質”だ。

今回の『00』の舞台化に対しても、
そうした世界観を“舞台”という
ステージと限られた時間で
どこまで描き切れるのか、
どこを切り取るのかと、
ファンたちの不安の声が
あるのも事実なのである。

■過去ロボットアニメの舞台化に見る、
アレンジと原作の両立の難しさ

『00』主人公機のモビルスーツ、
ガンダムエクシアは全長18.3m。

これを舞台に上げるのは
無理であるが、何かしらの形で
“ガンダム”は登場させなと
いけないだろう。

そんな、高いハードルを
背負った“ロボットアニメもの”でも、
過去舞台化された作品は存在する。

2009年に『攻殻機動隊』などで
知られる押井守氏の演出・脚本による
『鉄人28号』だ。

舞台版は、舞台中央に巨大な鉄人が
鎮座し、クライマックスで鉄人が
動くという演出を施した。

学生運動華やかな
1960年代に偽史を設定し、
公安やテロリストなどが
登場するという、
押井色を前面に出した
作品となったが、
原作の魅力の本質から
乖離していたことは
否めないだろう。

逆にいえば、
メカ描写の難しさをはじめ、
ロボットアニメを舞台作品
として成立させるには、
ここまで手を加えないと
成立しないのである。

しかし、『銀河英雄伝説』と
いう長期にわたって舞台化に
成功している作品もある。

同作はキャラクターたちの
群像劇が最大の魅力で、
舞台化でもその点を中心に
展開できるからこそ
成功していると言えよう。

そうした意味では『00』の
舞台化にしても、
「新人類(イノベイター)と旧人類」
を中心に据えた物語や、
美形のキャラクターに
焦点を当てた人間ドラマ
“のみ”に絞って舞台化
すればできなくもなさそうだが、
そうなれば生粋の
ガンダムファンからは
猛烈な批判を浴び、
“炎上”することは
容易に想像がつく。

■“本道”から離れた派生展開の
成功例、『SDガンダム』

ただ、ガンダムはこれまでの
40年にもわたる歴史の中で、
さまざまな“派生作品”を
展開させてきた巨大産業だ。

その中で、先述のガンダムの
魅力の“本質”から大きく
離れていつつも、
成功したコンテンツもある。

パイロットが乗り込む
“メカ”であるモビルスーツを
デフォルメ・キャラクター化した
「SDガンダムシリーズ」である。

パイロットは存在せずに、
デフォルメ化された
モビルスーツがしゃべって
動くという世界観は、
『コミックボンボン』
(講談社)をはじめとした
連載コミカライズ、
カードダス、
ガンダム消しゴム
(ガン消し)などで確立され、
さらには戦国武将化した
「武者ガンダム」、
西洋の騎士をモチーフとした
「ナイトガンダム」と
いった派生展開も
それぞれ人気を博したのだ。

ガンプラとしてもジャンルが
確立し、実際に
「入口はSDガンダム」という
ガンダムファンも
多く輩出したのである。

また、このSD化=デフォルメ化に
よりモビルスーツの描写が
容易になり、ゲームでの
展開を加速させた。

ファミコン時代の
『ガシャポン戦記』から、
現在まで続く
『スーパーロボット大戦』
シリーズなど、
ガンダムが登場する
ゲームの多くが、
デフォルメ化された
ビジュアルで表示されてきた。

さらに、デフォルメ化
されつつパイロットも
存在する
『G‐ジェネレーション』
シリーズなど、
SD×リアルガンダムの
ハイブリッドパターンも
あるなど、SD化はゲームとの
親和性も非常に高かったのだ。

■超巨大コンテンツゆえに
ハイリスク、しかし成功すれば
大いなる展開に期待

もはや日本を代表する
巨大コンテンツとも言える
ガンダムだが、
バンダイナムコホールディングスの
第3四半期(2017年4~12月)
IP別売上高によると、
グループ全体で『ガンダム』は
『ドラゴンボール』と
並ぶ“稼ぎ頭”で、
3位以下を大きく離して2位。
トイホビー分野においては
『ガンダム』が1位
(2位は仮面ライダー)である。

通期の売上高の見込みは675億円。

『アンパンマン』が110億円、

『妖怪ウォッチ』が38億円で
あることを考えれば、
ガンダムがいかに
巨大な産業であるかが
わかるだろう。

こうしたガンダムの規格外の強さは、
誕生後40年近い今もなお
ファンたちが“現役”であることだ。

ファーストガンダムの世代は
50代以上、SDガンダムにより
若年層のファンもリアルタイムで
生み続け、親・子・孫と
3世代にわたって愛されると
いう裾野の広がりを持っている。

それだけに、新たな
ガンダムコンテンツによる
マネタイズが成功すれば
そのリターンも大きいわけだが、
これまでは“ガンダム愛”の
流れをしっかりと
見定めていたからこそ、
SDガンダムのような
“冒険”も可能になり、
新たな購買層を獲得する
こともできたと言える。

今回の『00』の舞台化は、
ファンにどのように
受け取られるのだろうか? 

巨大産業ゆえに、
その評価は
全ガンダムブランドにも
影響を与える可能性もあり、
舞台化の企画は批判の
リスクを承知の上の
“英断”だったと思われる。

しかし舞台化が成功すれば、
『W』や『SEED』で獲得しかけた
女性ファン層の掘り起こしや、
2.5次元好きの女子層をも
新たに獲得する可能性もあり、
ビジネス的にも大きな“実”が
得られる。

さらには、過去シリーズも
多彩なだけに、テレビ外の
チャンネルで後世に
名作を語り継ぐという
役割も果たすことがで
きるかもしれない。

先日、新たな
スタンダードガンダムを
生み出すべく
新作映画
『ガンダムNT(ナラティブ)』が
発表された。

5月5日にはファーストガンダムの
リブート作品
『機動戦士ガンダム
THE ORIGIN 誕生 赤い彗星』の
上映がスタートするほか、
NHK総合にてファン投票
よるまさかの
“ガンダム総選挙”的特番
『発表!全ガンダム大投票』
放送予定だ。

来年に誕生40周年を迎えることも
あり、ガンダムコンテンツを
さらに世界に誇るコンテンツに
育てようという運営側の気概も
感じられる。

今回の『00』ガンダムの舞台化は、
今後のガンダムコンテンツの
方向をうかがう試金石にも
なるであろう。

ガンダム世界の新たなる
展開に期待しつつ、見守りたい。



オリコン5/1(火) 8:40配信

最終更新:5/1(火) 9:22

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180430-00000333-oric-ent

新作映画も発表、『ガンダムNT(ナラティブ)』主人公機


展開次第では有力コンテンツに.GIF
ナラティブガンダム

展開次第では有力コンテンツに-1.GIF
ユニコーンガンダム3号機フェネクス

展開次第では有力コンテンツに-2.GIF
シナンジュ・スタイン


⇩⇩⇩クリック(タップ)で楽天市場のサイトに飛びます。







nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:演劇

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。