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増える「分析型」音楽番組 若手ブレイクのきっかけに [増える「分析型」音楽番組]

増える「分析型」音楽番組
若手ブレイクのきっかけに

増える「分析型」音楽番組.GIF
『バズリズム02』(金曜24時59分/日本テレビ系)

「分析型」の音楽番組が人気と
なっている。
『関ジャム 完全燃SHOW』
(以下、関ジャム/テレビ朝日系)
『バナナゼロ♪ミュージック』
(NHK総合)、
『バズリズム02』
(日本テレビ系)といった番組で、
音楽にまつわるテーマを、
実演などを交えて分かりやすく
解説しながら伝える。

番組発のブレイクアーティストも
生まれて、新たなヒットの
発信源となりつつある。

制作者に番組の企画意図を聞いた。

音楽趣向の細分化が進み、
誰もが知る国民的ヒット曲が
生まれにくくなるなか、
音楽番組は冬の時代が続いている。

ゴールデンタイムでは、
『ミュージックステーション』
(テレビ朝日系)のような、
複数の歌手が新曲を披露する
番組が減少。

かつての『HEY!HEY!HEY!』
(フジテレビ系)のような
トーク中心の音楽バラエティも
見られなくなった。

しかし、22時以降の遅い時間帯に
放送時間を移した音楽番組から
新たなトレンドが生まれている。

ストレートに音楽と向き合う
『関ジャム』
『バナナ♪ゼロミュージック』
『バズリズム02』のような
「分析型」番組だ。

これらは、音楽初心者でも
分かりやすく楽しめるように、
ミュージシャンに曲作りの
過程を実演させたり、
ヒット曲のコード進行を
考察するなど解説に力を
入れている。

また、音楽業界の裏側の人たちに
焦点を当てた企画も多い。

■ゲス極が作詞作曲を30分で

増える「分析型」音楽番組1.GIF
『バナナ♪ゼロミュージック』(土曜22時20分/NHK総合)


15年5月に始まった関ジャニ∞が
ホストを務める『関ジャム』は、
その象徴的な番組だ。

ミュージシャン、
音楽プロデューサー、
音響エンジニアなど音楽に
携わる様々なゲストを招き、
教養的な視点で
音楽トークやジャムセッションを
繰り広げる。

番組プロデューサーの藤城剛氏は
「16年1月のゲスの極み乙女。
さん出演回が、現在の
番組スタイルを方向づける
きっかけとなった」と言う。

その回では、彼らが即興での
曲作りに挑戦。

「3時間で曲を作ることもある」
と語るフロントマンの川谷絵音が、
「牛丼屋で1人でいる女、夜12時前、
場所は渋谷センター街」と
いうお題を受けて、
曲が完成するまでの過程を披露した。

川谷は歌詞をスマートフォンで
わずか8分で書き上げ、
約30分で1コーラス分の
イントロからアレンジまでを
完成させるという離れ技を
やってのけた。

藤城氏は、
「どうしたらこの感じを
伝えられるかと考え、
特に会話がないシーンも
含めほぼノーカットで
放送しました」と明かす。

MCのバナナマンが
「音楽ゼロ年生」という
音楽知識ゼロの代表として、
いまさら聞けない音楽の疑問や
悩みをひも解くのが、
16年4月スタートの
『バナナ♪ゼロミュージック』。
17年4月には小室哲哉が
ゲストで出演。

実際に使用する
シンセサイザー7台を
スタジオに並べ、
「小室サウンド」の
コード進行の秘密に迫った。

番組後半では、バナナマンにも
シンセサイザーを担当させ、
TM NETWORK時代の
名曲『Get Wild』の
即興セッションを行った。

15年4月にスタートした
『バズリズム02』
(17年10月にリニューアル。
以前の番組名は
『バズリズム』)は、
クリエイター気質の
お笑い芸人バカリズムが
ホストとなり、
ミュージシャンの音楽性と
人間性を深く掘り下げていく。

17年10月にはジャズピアニスト
上原ひろみと、ピアノの連弾に
チャレンジ。

ピアノ初心者のバカリズムが
指1本で弾く童謡『チューリップ』
に合わせ、横で上原が
アドリブで飛び跳ねるような
ジャズアレンジを施し、
珠玉の1曲へと変貌させた。

番組プロデューサーの
前田直敬氏は、
「これまで伝えきれていない、
ミュージシャンの
『素材の良さ』の部分を
いかに引き出せるかということを
常に考えています」と語る。

こうした「分析型」番組では、
新人アーティストの紹介にも
積極的だ。

『関ジャム』では定期的に
ヒャダインなどの
有名音楽プロデューサーたちを
ゲストに迎え、彼らがすごいと
感じた曲をプロ目線で論理的に解説。

『バズリズム02』では毎年、
音楽雑誌の編集者など、
シーンをよく知る人たちに
ブレイク必至のミュージシャンを
挙げてもらい、
「コレはバズるぞランキング」を
発表する。

音楽性の高さを保証した
リコメンドは説得力が高く、
番組がきっかけで人気となる
ミュージシャンも生まれてきている。

(ライター 中桐基善)

[日経エンタテインメント! 2018年2月号の記事を再構成]


NIKKEI STYLE 2/11(日) 7:47配信

 
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180211-00000004-nikkeisty-musi

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