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「BG~身辺警護人~」のリアル  木村拓哉尻もち、石田ゆり子は土下座... [木村拓哉尻もち、ゆり子は土下座「BG」のリアル]

「BG~身辺警護人~」のリアル
木村拓哉尻もち、石田ゆり子は土下座...

「BG」のリアル.GIF
木村拓哉主演のテレビ朝日系ドラマ「BG」共演者。
左から菜々緒、斎藤工、上川隆也、江口洋介、
石田ゆり子、間宮祥太朗(2018年1月15日撮影)


木村拓哉(45)主演のテレビ
朝日系「BG~身辺警護人~」
(木曜午後9時)が
18日スタートする。

16年末のSMAP解散から1年。

ジャニーズ事務所所属としては
史上初の、個人で
LINEスタンプになるなど、
新たな世界への挑戦を
切り開いている木村自身の
今の姿を投影したような
役どころであり物語だと、
1話の試写を見て感じた。

木村が演じる島崎章は
敏腕ボディーガードとして活躍も、
ある失敗をきっかけに一線を退き、
民間の日ノ出警備保障の警備員
として工事現場で働いていた。

その中、社内で身辺警護課が
新設されることを受けて、
着任を打診される。

「失敗を犯した者は、
現場に戻れません」と
固持するが、
社長の今関(永島敏行)の
強い希望を受け入れる。

現場への復帰が決まった島崎が
トレーニングするシーンが
目を引いた。

川べりをジョギングする中、
足の痛みから顔をしかめていた
島崎が、大きく両手を振って
ダッシュしたり、
鉄棒を使った筋トレをする
ようになる。

島崎が警護の現場を離れていた
6年の時を感じさせ、
木村の息遣いも聞こえて
くるようなシーンだ。

また島崎が、身辺警護課
初の仕事として取り組む
隅田川マラソン大会の
警護のため、スタート地点の
スタジアムへ向い、
1から足を使って事前調査する
姿も印象的だ。

中でも、島崎が壊れかけの
ベンチに腰をかけて尻もちをつく
場面は最大の見どころだろう。

15日に都内で行われた
試写会でも、500人の
ファンから大きな笑い声が起きた。

劇中では、息子との
コミュニケーションに
悩む島崎のシングルファザーの
一面も描かれる。

木村は完成披露舞台あいさつで、
そこを引き合いに「BG-」の
特異なポイントを説明した。

木村 普通のドラマは
話している相手の目を見ることが
多いですけど、今回は警護中、
クライアントの目を見るよりも
周りに気を配っていることが
多いので、不思議な会話劇が
毎回ある。

息子とのシーンは、
クライアントではなく
1人の家族として接することが
出来るので、こちらはしっかり
アプローチするんですけど、
多感な少年なので冷た~く
あしらわれる。

木村と息子の瞬を演じる
田中奏生(11)は、
12年のフジテレビ系月9ドラマ
「PRICELESS~
あるわけねぇだろ、んなもん!~」
で共演した。

木村はそのことを、
MCを務めるTOKYO FM
「木村拓哉のWhat’s 
UP SMAP!」に届いた、
リスナーからのメールで
知ったと明かした。


木村 自分、ラジオをやって
いまして、届いたメールで
気付いたんですけど以前、
違う作品で彼と
ご一緒していたみたいで…その時、
すごいちっちゃかったんですよ。

歯も抜けちゃって、
撮影の時には差し歯を
しているみたいな子でしたけど、
今回、また共演できて…すごい、
でっかくなっていて
ビックリしました。

地べたをはいずり回るように働き、
父親としても苦悩する島崎は、
華麗な役どころを演じることが
多かった木村が、
45歳になった今だからこそ出会い、
リアリティーを持って演じられる
役どころだろう。

そして、忘れてはいけないのは、
木村とは04年のフジテレビ系
「プライド」以来14年ぶりの
共演となる、厚生労働大臣の
立原愛子を演じる
石田ゆり子(48)だ。

1話では「自己責任」などの失言で
退陣を求める声が高まり、
スターターを務める
隅田川のマラソン大会を前に
「退陣なくば、死の号砲が鳴る」と
書かれた脅迫文を受け取る。

そうした微妙な立場の中、
立原が政界の重鎮に土下座する
場面がある。

石田の土下座姿も、
木村の尻もちと並ぶ
必見のシーンだ。


島崎が、スタジアムで
警護プランを練る場面では、
島崎の脳裏に浮かんだ
爆発シーンを実際に撮影した。

その際、爆発があまりにすごく、
石田と警視庁SP落合義明を
演じる江口洋介(50)が
真っ白になったという。

島崎の上司村田を演じる
上川隆也(52)と木村が撮影を
振り返った。

上川 (島崎が)想定する
警護手順の中で、爆発するシーンが、
遠くで爆発しているように
見えて、実はすごかった。

江口さんが真っ白になって
帰ってきた。

木村 すみません、
俺が空想したがために(苦笑い)
石田さんも江口さんも、
ちりで真っ白。

爆破をする特殊効果のスタッフが、
いつもより気合が入っていた
らしくて(火薬の)量が
半端なかったらしいです。


人間描写の名手として知られ、
03年のフジテレビ系
「白い巨塔」や14年の
同系「昼顔」などを手がけた
脚本家の井上由美子氏と木村が、
05年の同系「エンジン」以来、1
3年ぶりにタッグを
組んだことでも話題の「BG-」。

斎藤工(36)、菜々緒(29)、
間宮祥太朗(24)が演じる
身辺警護課の面々と
島崎との掛け合いや、
民間の警護を真っ向から
否定する落合との激突など、
幾重にも織りなす
人間ドラマは濃密だ。

島崎が、過去の失敗から、
やや後ろ向きの立ち位置でもあり、
周囲のキャラクターもしっかり立ち、
それぞれの魅力も感じられる、
見どころあふれる作品だ。

【村上幸将】

日刊スポーツ更新日:2018/01/18

https://gunosy.com/articles/R5y4M

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