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川栄李奈、女優躍進を支えるのは危機感「私なんてすぐに消える」 [川栄李奈、女優躍進を支えるのは危機感]

川栄李奈、女優躍進を支えるのは
危機感「私なんてすぐに消える」

川栄李奈2.GIF
躍進が続く女優業について語った川栄李奈 
撮影/TAKU KATAYAMA (C)oricon ME inc.

旬の若手女優として存在感を
発揮している川栄李奈。

AKB48卒業後、女優に転身した後は
NHK朝のテレビ小説『とと姉ちゃん』を
はじめ、舞台『AZUMI 幕末編』、
ドラマ『僕たちがやりました』
(フジテレビ系)、
映画『デスノート Light up the
NEW world』、
『亜人』など話題作にも
次々と出演してきたほか、
2017年8月のCM好感度
ランキングでは1位を獲得。

そんな川栄李奈が、最新出演作と
なる映画『嘘を愛する女』
(1月20日公開)の撮影秘話や、
躍進が続く女優業について
語ってくれた。

昨年実施した
『2017年ブレイク女優ランキング』
(オリコン調べ)でも女優業の
躍進について支持する多数の
コメントが集まり、
2位に輝いた川栄。

“脱AKB”を最も体現している
存在であり、グループ卒業後に
演技の道に進むアイドルの
ロールモデルとなりつつある。

憑依型女優ともいわれ
多彩な表情を見せる
彼女の本当の姿とは。


■吉田鋼太郎さんへの
“後ろ回し蹴り”を
ものすごく練習しました(笑)

――『嘘を愛する女』では、
物語の“謎”が判明する
きっかけとなる重要な役で
したが、演じた感想は?

【川栄李奈】作品を見て、
“愛って何なんだろう”って
問うような映画だと思いました。

私が演じた心葉はストーカーで
したが、愛であることには
変わりはなくて、さまざまな
人の愛のカタチがあると思います。

心葉が桔平さん(高橋一生)の
真実を知った時どう思うのかなって、
桔平さんが抱えていたものを
お芝居の中で感じて、
つらくなるっていうか…
考えさせられました。

――そういえばストーカー
でしたね(笑) 物語の中では
あまりストーカー感を
感じませんでした。

【川栄李奈】 謎解きに協力して
いくからですかね(笑)

――映画の予告編にも入って
いましたが、吉田鋼太郎さんへの
後ろ回し蹴りが…すごく堂に
入っていてカッコよかったです!

【川栄李奈】特に武道をやって
いたわけでないので、
何回も何回も練習したんです。

吉田さんには本番で受けて
いただいたんですが、
何回かやっているうちに
疲れて足が上がら
なくなっちゃって。

けっこう危なかったですね。

――普段女の子がやらないような
“動き”ですが、カッコよく
こなせたのはアイドル時代に
歌・ダンスと身体を使った
表現をやっていたからでしょうか?

【川栄李奈】そうですね、
AKBでの経験も役に立っていると
思います。

あとは以前『AZUMI』や『亜人』で
アクションもやらせてもらって
いたので、その経験も…? 

吉田さんはパットが
入っていたんですが、
「痛い!」って言っていました。

後ろ回し蹴りはすごく
練習しましたね。

■川栄李奈は
“消極的だけど気が強い”女の子!?

――今作で演じた心葉は
桔平(高橋一生)に恋い焦が
れる役でした。

ゴスロリ衣装の
「ファッション」も、
ストーカーに
なるほどの「恋」も、
自分に正直に生きている
女の子でしたね。

【川栄李奈】 私にはできませんね。
ストーカーって、
要は“積極性がすごい”って
ことですよね。私とは真逆ですね。
芯のしっかりした子で、
言うときは言うし、
やるときはやるし、
“強い”女の子なのかなって
思いましたね。

――川栄さんは“強い”女の子ではない?

【川栄李奈】いえ…私は強いです(笑)。

強いんですが、積極性はないというか。
控えめな強さです。人前にでるのも
小さい頃から好きじゃなかったですし、
けっこう引っ込み思案でした。

人見知りもしますし、
積極的に行動するタイプでは
ないです。

――では、川栄さんの“強い”とは
どういうところでしょうか?

【川栄李奈】 気が強いです(笑)。
よく言われるんですが、
気は強いけれど表に出さない
タイプで。

周りの人に合わせています。

あと、メンタル面も強いと
思いますね。

自分が内側に持っているものは
“強い”んじゃないかと思います。

――アクションも体当たりで
やっていて、“度胸”がある
と思います。
ハートの強さは生まれつきですか?
培われてきたものでしょうか?

【川栄李奈】やっぱりAKBに
いたのが大きかったと思います。

何百人からの競争の世界でしたから。

私自身は、アイドルやる前から
引っ込み思案で、人前に立つのも
嫌でした。

でも、グループに入って後輩が
できて、先輩になって、
お仕事としてこれをやらないと
いけないんだっていう自覚が
芽生えてから度胸がついたと
思います。

自分がなすべきことをしっかり
やらないといけない状況に身を
置いていたからかもしれませんね。

■女優としての躍進の秘訣は…
「絶対に調子に乗らないように
気を付けています」

――2017年を振り返ると大躍進でした。
映画、ドラマはもちろん、
衆議院総選挙の啓発イメージ
キャラクターにも起用されて、
ステップアップした一年でしたね

【川栄李奈】選挙のポスターは
私もビックリしました。

昨年はすごく
たくさんの作品を
やらせてもらって、
毎回全然違う役で、
全部のお仕事が違っていて…。

大変だと思うことも
ありましたけれど、
女優のお仕事は刺激的で
すごく楽しいなって
改めて思いました。

普段の自分の姿とは異なる
自分になれる。

それこそ学生役なんて、
もう高校生じゃないのに
お芝居の中でやらせて
いただくなんて、

女優じゃなかったらないですからね。

すごくありがたいなと思います。

――昨年はたびたび、
「自信なんか全くない」と
おっしゃっていましたね。

auのCM『三太郎』シリーズでの
“織ちゃん”としても出演し、
名実ともに人気女優として
認知されていると思います。

自信はついてきたのでは?

【川栄李奈】私は「自信を持たない
ようにしている」タイプなんです。
自信を持っちゃうと調子に
乗っちゃうんですよ。
よしやるぞ!ってお芝居に対して
自信を持つことも大事だと
思うんですけれど。

自分がたくさん出させていただいて、
変に「いいな、いけるな」って
思ったらこんな奴はすぐに
いなくなっちゃうと思うので、
わきまえています。

謙虚な気持ちは意識して
ずっと持ち続けたいですね。

――とはいえ大活躍されて
いますから少しくらい、
調子に乗っても
いいんじゃないですか?

【川栄李奈】いやいやいや。
絶対ダメです!
私なんてすぐに消えますから!!


――常に“危機感”を持って
やっているんですね。
憧れの女優として満島ひかりさんを
挙げられていますが、
川栄さん自身の女優としての
“夢”は?

【川栄李奈】女優っていう存在、
女優というお仕事自体、
そもそも夢があるものだと
思っています。

現実世界の自分ができないことを
やらせてもらえて、色々な体験が
できることが本当に魅力的ですね。

これまでは明るい役を
やらせていただくことが
多かったのですが、
私生活や私個人はむしろ
逆なんですね。

明るい役の時は内側から
「よし!」って結構
頑張るんですよ。

なので、暗い役とか、
心の内側も表現できる
女優になりたいですね。

――では、今後挑戦していきたい
役柄はありますか?

【川栄李奈】やりたいお仕事を
挙げるなら…私、ホラーが
すごく好きなんですよ。

今回の『嘘を愛する女』ストーカーの
心葉役もそうですが、
悪役やインパクトの
ある役のほうが見ている方も
分かりやすいと思います。

演じるのも現実にはできないことを
している感覚がすごく楽しいので、
これまでと違うエキセントリックな
役をどんどんやっていきたいですね。

――なるほど。ダークサイドも
演じてみたいと。
いつもはヒロイン役ですからね。

【川栄李奈】いえ、
“ヒロインの友達役”が
多いですね(笑)


■女優としての“今”が充実している、
2018年は脇役こそ頑張りたい

――明るく元気なイメージが
ありますが…そうではない?

【川栄李奈】お芝居、お仕事では
バシッとスイッチ入れて
頑張っているんです。

だから終わった瞬間にも
バチっと切れちゃいます。
家に帰るともう…(笑)

――その女優スイッチを入れる
ための、日々のエネルギーの源は?

【川栄李奈】AKBの仲間たちですね。
今も疲れたら話を聞いてもらったりと、
お互い励まし合っています。

私は5年間AKBにいたんですが、
ずっと一緒にいるから、
本当に家族よりも同じ時間を
共有している。

青春時代を一緒に過ごした仲間であり、
戦友であり、家族。あの子たちに
負けたくない!っていうよりは、
家族…お姉ちゃんが頑張っているのを
見ている感じ。

「頑張ってね、私も頑張る!」って
いう感覚ですかね。

――女優としての強みは
自分ではどう考えていますか?

【川栄李奈】役が抜けない、
役を入れるのに時間がかかる、
色々な方がいると思いますが、
私はワンクールに2つ3つ作品を
並行してやっても大丈夫な
タイプです。

仕事の切り替えはスムーズですね。


――現場のかけもちが続いて、
時間が足りないのでは?
川栄李奈流の“役作り”は
どうされていますか?

【川栄李奈】見た目は近づける
ように気を付けていますが、
自分の中でガッツリ役の
イメージを固めることは
しないんです。

役作りよりは、台本を読んだり、
監督の話を聞いたりする中での
自分の感覚を信じて
お芝居をしています。


――体調管理も難しいくらい
忙しそうですが、女優としての
今は充実していますか?

【川栄李奈】今よりアイドル時代の方が
断然忙しかったですね。

AKBは表に出ていること以上に
やることが多すぎて…。

ラジオだったり、
生写真の撮影だったり、
握手会だったり、
休みが本当になかったです。

次の日の仕事内容を知らない
まま1日が終わって、
“今日はこの仕事です”って
当日言われて、それを必死に
やって来ていましたから、
とにかく余裕がなかったです。

今はお仕事もある程度は
コントロールできているので、
充実していますね。

――2018年、チャレンジしたいことは?

【川栄李奈】たくさんいろいろな役を
やらせていただいて。

今年は初めての主演作が
公開されるんですが、
主演をやることで
わかったことがありました。

台詞多いな~って思いました(笑)。

出番も多いし、大変でしたね。

でも、周りの方たちにすごく

助けられて…。

引き立てていただいて、
サポートしていただいて
自分が中心にいられるって
いうことが改めて分かりました。

2018年は、自分がいかに
主演の方を助けられるのかと
いうのをしっかり考えて
活動したいと思います。



オリコン 1/17(水) 8:40配信

最終更新:1/17(水) 13:40

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180116-00000334-oric-ent

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