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どこまで増える? 特撮ヒーローの“インフレ”化『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』 [特撮ヒーローの“インフレ”化]

どこまで増える?
特撮ヒーローの“インフレ”化

どこまで増える? 特撮ヒーロー.GIF
2017年公開の映画『仮面ライダー×
スーパー戦隊 超スーパー
ヒーロー大戦』では、なんと100人を
超えるヒーローが登場

2018年2月11日から放送開始される
スーパー戦隊シリーズの新作
『快盗戦隊ルパンレンジャーVS
警察戦隊パトレンジャー』
(テレビ朝日系)が発表され、
“史上初のW戦隊”、
“戦隊VS戦隊VS悪者の三つ巴”など
として話題を呼んでいる。

「戦隊は5人、ライダーは1人」と
言われていたのは昭和の話で、
最近の特撮ヒーローは
どんどん登場人物も増えて
“インフレ”の波が止まらない。

そんな多種多様化する
特撮ヒーローの変遷を
見ていこう。

■“レッドが2人”や
“最初から9色”も…増え
続ける特撮ヒーローの今

東映の戦隊ヒーローは、
2月からスタートする
『快盗戦隊ルパンレンジャーVS
警察戦隊パトレンジャー』で
42作目となる。

快盗戦隊ルパンレンジャーは
レッド、ブルー、イエローの3人、
警察戦隊パトレンジャーは
レッド、グリーン、ピンクの3人で、
主人公的位置づけのレッドが
戦隊もの史上初めて
2人存在することになる。

そもそも東映制作・テレビ朝放送の
特撮ヒーローは、
『秘密戦隊ゴレンジャー』
(1975年~)の5人にはじまり、
スーパー戦隊シリーズの
呼称が定着する
『太陽戦隊サンバルカン』
(1981年~)では3人だったり、
(シリーズは異なるが)
宇宙刑事シリーズの
『ギャバン』や『シャリバン』
などヒーローが1人の作品もあった。

5人体制が崩れたのは、
1992年の『ジュウレンジャー』。

6人目の戦士が登場し、
初めて“5人超え”を果たした。

玉山鉄二演じる
「ガオシルバー」が
6番目のヒーローとして登場した
『百獣戦隊ガオレンジャー』
(2001年)では、
当時のテレビ朝日の同時間帯の
最高視聴率を塗り替えるほどの
人気を博した。

そして、『
獣電戦隊キョウリュウジャー』
(2013年~)では、
とうとうメンバーが10人
(変身者は14人)となり、
ここ最近は
「最初は5人編成でヒロイン2人、
後から“ゴールド”や“シルバー”
など実力2番手が6番目のメンバー
として加入する」という
基本フォーマットをなぞりながら、
現在放送中の
『宇宙戦隊キュウレンジャー』
(2017年~)ではタイトル通り、
シリーズ最多の9人編成で
物語がスタートするに至っている。

こうしたヒーローの
“インフレ化”は
スーパー戦隊シリーズのみならず、
同シリーズと並ぶ人気コンテンツ
「仮面ライダーシリーズ」に
おいても同じだ。

「仮面ライダー=1人」と
いうのも昔の話で、
『仮面ライダーアギト』
(2001年)ではいきなり
ライダー3人が登場。

翌年の『仮面ライダー龍騎』に
至っては、
13人のライダーが最後の1人と
なるまで戦い続けるという
展開となり、いわゆる
“平成ライダー”シリーズ
以降は複数ライダーどころか、
ライダーと敵役が共闘する
ことも珍しくなくなっている。

ちなみに、劇場版では、
時代を超えて過去の
ライダーたちと共闘するのは
当たり前で、2017年3月公開の
映画『仮面ライダー×スーパー戦隊
超スーパーヒーロー大戦』では、
なんと100人を超える
ヒーローが登場。

これも年1回の“お祭り騒ぎ”的な
「スーパーヒーロー大戦シリーズ」
として定番化している。

いずれにせよ、2000年代に
入ったとたんに、
特撮ヒ-ローは明確に
インフレ化していくのである。

■インフレ化だけじゃない!
実は時代と共に登場人物の
キャラクターも変化

戦隊ヒーローものと言えば、
カラーによる
キャラクターイメージにも
特徴がある。

『秘密戦隊ゴレンジャー』
(1975~77年)の影響が
根強く残る40代半ば以上の
層にとっては、
「レッドは熱血漢のリーダー、
ブルーは2番手でクールな実力派、
イエローはおっちょこちょいの
三枚目でムードメーカー、
ピンクは女性でヒロイン的
位置づけ、
グリーンは微妙でよくわからない・
パッとしない…」などの
刷り込みがあることだろう。

しかし、イエロー=カレー好き
といった“お約束”とも
思われている設定も
実際に広まっている
イメージとは異なる。

カレーが好きだったのは
『ゴレンジャー』の
キレンジャー(初代)と
『サンバルカン』の
バルパンサーくらいで、
“イエローはカレー好き”が
基本というわけではない。

また、“ピンク=女性”設定も
実は34年前に崩壊しており、
『超電子バイオマン』
(1984年)では
イエローがヒロインとなっている。

さらに言えば、同作品から
“女性=2人体制”も確立され、
最近はピンク自体が不在で、
ブルーや白が女性だったり
することも。現在放送中の

『キュウレンジャー』では
ピンク=女性アンドロイド、
さらにグリーンも
女性キャラクターで、
パッとしないグリーンに
新たな役割を付与した
例となっている。

このように、30代後半~40代の
お父さんが子どもと一緒に
戦隊シリーズを観ると、
戦隊ものの在り方の変化に驚き、
浦島太郎状態になったり
するわけである。

また、過去には戦隊ヒーローを
演じる役者の密かな交代劇や、
知られざる“大人の事情”が
ちらほらと見受けられる場合もある。

そもそも『ゴレンジャー』の
初代キレンジャー役からして、
舞台の仕事と重なって
途中降板(のちに復帰)。

以後、「視聴率不振」や
「役者のスケジュールの都合」
によってメンバー交代を
余儀なくされると、
劇中では“転勤”、
“殉職”を名目に
フェードアウトしたり、
『バイオマン』の
イエローのように、
「スタッフと駆け落ちして、
失踪で交代」という
都市伝説(真相は不明)が
生まれるという“黒歴史”も。

一方、特撮ヒーローの先輩格である
『仮面ライダー』のように、
初代ライダー(1号)・本郷猛役の
藤岡弘(当時)が収録中のケガで
降板すると、代わりの
2号・一文字隼人(佐々木剛)の
登場で番組の人気に火がつき、
本郷猛が復帰すると
Wライダーキックでさらに
人気が爆発するという、
交替劇がプラスに展開する例もある。

近年このような珍事が起こら
なくなったのは、シリーズ自体が
成長しメジャー化を果たした
時代の流れとも言える。

■特撮ヒーローのインフレ化で
“偉大なるマンネリ”からの
脱却なるか?

そして今や、
特撮ヒーロー=イケメン
若手俳優の登竜門と
なっているのは周知の事実。

現在、飛ぶ鳥を落とす勢いを
見せる若手俳優・竹内涼真も
2014年放送の
『仮面ライダードライブ』の
主役であり、敵役ヒロインだった
馬場ふみかも“モグラ女子”
(モデルとグラビアを
両立するタレント)として
大ブレイクを果たしている。

ほかにも、松坂桃李、佐藤健、
菅田将暉など売れっ子俳優を
多数世に送り出している。

特撮ヒーローのインフレ化は、
若手の新人タレントにしてみれば、
男女ともにステップアップの
チャンスが増えるという
喜ばしいことでもあるのだ。

スターが生まれることでまた
特撮ヒーロー自体の
ブランド価値も上がり、
お父さん・お母さんの
“大人のファン”も
拡大していくことだろう。

一方、グループアイドルの
メンバー多数化に見られるように、
特撮ヒーローのインフレ化は
「人気の分散」を生み、
その結果「スーパースターの不在」を
もたらすことも考えられる。

それが今後の視聴率に
どう影響していくのかはまだ未知数だ。

さらに言えば、ヒーローが
増えれば当然キャラクター玩具も
増えていく。

スポンサーのメーカーに
とっては喜ばしいことだろうが、
子どもの親たちは多くの
アイテムを追いかけて
経済的負担も増えることも
予想される。

ヒーローインフレによる
お財布事情の“恐慌”が
発生する可能性も高そうだ。

とは言え、そうした大人の
事情をよそに、子どもたちは
多くのヒーローが登場することに
心をときめかせるのは間違いない。

また一歩“インフレ”が進んだ
『快盗戦隊ルパンレンジャーV
S警察戦隊パトレンジャー』が、
「偉大なるマンネリから脱却!」
(番組HPより)することが
できるのかどうか、
大人としても手に汗握って注目したい。


オリコン1/7(日) 8:40配信

最終更新:1/7(日) 13:45

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180106-00000332-oric-ent

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