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松重豊インタビュー、「蜷川さんにたくさん罵倒されましたから」「アウトレイジ 最終章」で存在感 [松重豊インタビュー アウトレイジ 最終章]

松重豊インタビュー、
「蜷川さんにたくさん
罵倒されましたから」
「アウトレイジ 最終章」で
存在感

松重 豊.GIF
家に帰れば家族を愛するパパでもある。
「『孤独のグルメ』の店にみんなで
行ったりしてます」と明かす松重豊
(カメラ・川口 浩)

俳優・松重豊(54)が
北野武監督(70)の
最新作「アウトレイジ 最終章」
(公開中)で独特の存在感を
放っている。

「コノヤロウ!」
「バカヤロウ!」と
脅し文句を叫ぶ極道の男たちと
渡り合う刑事役。

若かりし頃から恩師の
演出家・蜷川幸雄さん
(昨年逝去)の厳しい指導を
受けてきた名バイプレーヤーは
「蜷川さんにたくさん罵倒され
ましたから、罵倒映画に出ても
ビクともしないですよ」と笑う。

脅し文句は見所

スクリーン上で極道者たちが
吐きまくる「コノヤロウ!」、
あるいは「バカヤロウ!」の
脅し文句は本シリーズの
見どころであり、聞きどころ
でもある。

どれも怖い。どれにもビビるが、
最も迫力があり、最もドスが
利いているのは、極道ではなく
刑事役の松重が一度だけ放つ
「コノヤロウ!」なのだ。

ベテランの演技力が発揮された
場面である。

「あ、ありがとうございます(笑い)。
あの場面は怒りのベクトルを
作りやすいところですし、
北野監督は一発撮りの一発勝負の
スタイル。

全て一発目にしかないので、
震えるくらいテンションが
上がるんです。

ライブ感があるので集中できます」

本作に登場する男たちは悪役ばかりだ。

暴力に任せ、金を追い求め、
自己保身に走る。

唯一の例外は、松重が前作
「アウトレイジ ビヨンド」に
続いて演じている刑事・繁田だ。

「本当は前作で死んでいる
予定だったんですけど(笑い)。

松重豊インタ.GIF
刑事を演じた松重豊(右)と中村育二
((c)2017「アウトレイジ 最終章」
製作委員会)


会社という組織の中で理不尽と
闘わないといけない男性の方には
共感いただけるのではと思います。

もともと『アウトレイジ』は
組織の中でどう生きるか、
どう処するかということを
極道に置き換えた話でも
ありますからね」生きるべき道を
自ら選び取った繁田の姿は、
鮮やかな余韻を作品に残す。

嫌なモンは嫌だ

「僕自身、大きな組織の一員に
ならないまま、ここまで来ている
のは幸せなことですよね。
これからも嫌なモンは嫌だ、と
発信できる場所にいたいと思います」
 
1989年、26歳の夏。
「嫌なモンは嫌だ」と
強烈に発信した一日がある。

所属していた蜷川スタジオで
蜷川さんから厳しい演技指導を
受け続けたある日、気がつくと
スタジオに背を向け、
反対方向のプールに行って
泳いでいた。

退所しても、蜷川さんからは
声を掛けられた。

「だから、蜷川さんから
『コノヤロウ!』と叱られても
うれしかった。

だから、罵倒し合う映画に
出てもビクともしないですよ。
罵倒慣れしてますから」

しばらくして怒られなくなった。

「『なんで怒ってくれないんですか?』
って聞くと
『お前の芝居には怒る必要がねえ』
って言われて。

逆にちゃんとしなきゃと思いましたし、
蜷川さんに見られるのは恐怖でもあり、
励みでもありました。

亡くなってしまいましたけど、
これからもずっと視線を
感じていくと思います」

蜷川さんがいつも言っていた
言葉は「売れてる俳優になれ」。

40歳を過ぎて師匠の願いは
実現したが、揺るぎない地位を
獲得したとは思っていない。

「暑かったんでしょうね(笑い)。
そんな程度で、ただの若気の至りです。

今にして思えば本当にバカで
無謀な若者なんですけど、
この世界に戻って来られたのは
蜷川さんに教わった芝居の方程式が
あったからだと思うんです」

ケツを叩かれた

「日々、このままじゃマズいと
模索しています。

生き方の背筋も正して
新しいものを見つけていかないと、
すぐにダメになると思います。

今回の作品で西田敏行さんと
塩見三省さん(ともに69歳)が
パワーアップしているのを見て、
50代半ばの自分はもっと
追い込まないとダメだな、
とケツを叩かれました」、
という思いは、
次の作品での演技に確実に生きる。

凄く姿勢がいい 
庶民派のイメージがあったが、
実際に会ってみるとキラキラ
とした役者オーラを放つ
スタイリッシュな人だった。

舞台俳優だけあって、
ものすごく姿勢がいい。

徹底した節制の成果に、
体形も美しい。

これほどスーツが似合う人は
見たことがない、と思ったくらいだ。

身長は同じ188センチながら、
ひどい猫背でメタボ予備軍と
いう残念な外見の記者としては、
それこそ背筋が伸びる思いだった。


プロフィール

◆松重 豊(まつしげ・ゆたか)
1963年1月19日、福岡県生まれ。54歳。
明大文学部演劇学科在学中に
三谷幸喜氏率いる
東京サンシャインボーイズに参加し、
83年に初舞台。
卒業後、蜷川幸雄氏主宰の蜷川スタジオへ。
89年に退所後、舞台俳優として活躍。
主な作品に
映画「しゃべれども しゃべれども」、
ドラマ「ちりとてちん」など。
2012年スタートの
主演ドラマ「孤独のグルメ」シリーズは
当たり役になった。家族は妻と1男1女。

あらすじ

◆「アウトレイジ 最終章」 
山王会と花菱会の抗争後、
韓国に渡っていた大友(ビートたけし)は
再びの全面戦争勃発を受け、
全ての因縁に決着をつけるために
帰国する―。

2010年「アウトレイジ」、
12年「アウトレイジ ビヨンド」に
続く完結編。

西田敏行、大森南朋、ピエール瀧、
大杉漣、白竜、光石研、原田泰造、
中村育二、津田寛治、池内博之、
塩見三省らが出演。

104分。

松重豊インタ1.GIF
舞台あいさつする(後列左から)、金田時男、白竜、
大杉漣、名高達男、光石研、池内博之、
(前列左から)岸部一徳、塩見三省、西田敏行、
北野武監督、大森南朋、ピエール瀧、松重豊

スポーツ報知

スポーツ報知10/14(土) 10:02配信

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171014-00010000-spht-ent&p=1
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171014-00010000-spht-ent&p=2


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