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小池栄子、いまの自分にしかできない役「同じ女性の境遇の代弁者のつもりで演じた」 [小池栄子、いまの自分にしかできない役]

小池栄子、いまの自分にしかできない役
「同じ女性の境遇の代弁者のつもりで演じた」

小池栄子2.GIF
ドラマ『母になる』を「私自身と重なる役を任せて
くれたことがうれしい」と語る小池栄子(写真:草刈雅之)

バラエティからドラマ、映画、舞台と
幅広く活躍。

難役の好演などで女優としての評価も
高い小池栄子が、4月期ドラマ『母になる』
(日本テレビ系)の門倉麻子役で
「第8回コンフィデンスアワード・ドラマ賞」
助演女優賞を受賞した。

36歳で既婚者の小池が、自身と重ね合わせ
ながら同じ境遇の女性たちの代弁者の
つもりで演じたという同作について
語ってくれた。

◆結婚して10年、夫婦2人。
いまの私にしかできない役

――“母になりたかった女性”麻子は
小池さんにとってどんな役でしたか?

【小池栄子】いま思い返してみると、
本当につらい役でした。
世の中には、子どもがいないこと、
できないことに悩みを持つ女性が
たくさんいると思います。

私も結婚して10年、今年36歳で
子どもはいません。

そういう女性たちの代弁者になった
つもりで演じました。

私も麻子と同じように周囲の
人たちから「お子さんは?」と
聞かれることがよくあって。

私はあまり気にしないタイプですが、
まわりには気にする友人もいます。

神経が擦り切れる思いで撮影を
していた日々のなかで、
麻子を応援したいという声も
たくさんいただき、
すごく励みになりました。

――オファーを受けたときはどう思いました?

【小池栄子】難しそうな役だと思いましたが、
チャレンジしがいがあるからやってみたいと
思いました。

脚本が進むに連れて、こんな展開になるん
だって驚かされましたね。

途中で麻子の過去を知って、
あまりのきつい内容に、
台本を読みながら
泣いたのを覚えています。

麻子といまの私は似た境遇というか、
私は麻子のように被害者意識は
ないんですけど、結婚して10年経って
子どもがいないという状況で、
いま私がこの役をやることは、
私自身と重ね合わせて観る人も
きっといるんじゃないかなと思いました。

櫨山プロデューサーは、
自分の神経をすり減らしながら
役者に寄り添ってくださる方なのですが、
そういう題材を私に任せてくれる
心意気といいますか、
信頼されている気がして、
とてもやりがいを感じました。

「きっといまの私にしかできない役だと
思うからがんばります」と
話したのを覚えています。

撮影中にスタッフとの決起集会が
あったのですが、カメラマンの方からは
「一瞬も逃さずにいいカットを撮るから」
と言っていただいて、とくに中盤から
後半にかけてはいつも以上に
気合いの入った現場になりました。

◆沢尻エリカさんに太刀打ちするには
魂を込めないとダメ

小池栄子3.GIF

――撮影現場でもさまざまな意見が
あったそうですね。

【小池栄子】こういうテーマをこういう
角度から取り上げて大丈夫なのか、
麻子の過去と子どもを連れ去った理由は、
さまざまなところからクレームが
来るんじゃないかとプロデューサーと
話したこともありました。

男性スタッフからも、
麻子の過去や結衣(沢尻エリカ)との
対決に対して賛否両論あり、
台本を読むのがきつかったという
声がありました。

でも、賛否両論が巻き起こる作品は、
スタッフ、キャストみんなの
チャレンジがあり、そんな作品に
携われたことは幸せだったと思っています。

――小池さんにとってもすべてを懸けた作品だった。

【小池栄子】続編があったとしても絶対
にできないというくらい、すべてを
出し尽くした3ヶ月でした。

それくらい気持を込めて演じた役なので、
ご覧になっていただいた方々に
「あの時期には麻子が生きていた」と
感じていただけていたらうれしいです。

結衣を演じた沢尻エリカさんに
太刀打ちするにはそれくらい魂を
込めないとダメなんです。

すごい迫力なので(笑)。

それまでに一緒のシーンが
いくつかはありましたけど、
できるだけ接しないようにしていたので、
ついに対面というシーンは緊張しましたね。

ずっと落ち着きがなかったです(笑)。

鋭く切り込んだ作品でしたが、
皆様の心に響くものがあったのならば、
すばらしい脚本と共演者の方々のおかげです。


◆歩んできた経験を活かせる
コメディをやるのが夢

――小池さんはこれまでの出演作でも
難しい役が多いですよね。

【小池栄子】本当にいろいろな役に出会いました。
なかには理解しがたい役もありましたが、
役を演じる上では、自分がいちばん理解して、
いちばんの味方でいたいという気持ちを
大事にしています。

ただ役を演じるだけではなく、
わからないことを知っていく
過程が楽しいんですよね。

――次にやりたい作品の志向は?

【小池栄子】コメディをやりたいですね。
今回の麻子は神経を使う難しい役だったので、
その反動もありますが(笑)。

コントの延長くらいの大爆笑して
もらえるようなドラマに出演したいです。

以前『ワンナイR&R』
(00年~06年/フジテレビ系)で
コントをやらせていただいていて、
雨上がり決死隊の宮迫さんに会うと
「当時のメンバーで集まって
コントをやりたい」って話になるんです。

あれから10年以上経っているので、
私がこれまでに培ってきたものを
活かして全力でコントをやると
いうのが夢ですね。

もし、新しいコント番組が立ち上がって、
同世代の女優が出ていたらすごく
嫉妬しちゃいますもん(笑)。

小池栄子(コイケ エイコ) 
女優・タレント。
1980年11月20日生まれ、東京都出身。
AB型。1998年、フジテレビ系ドラマ
『美少女H』でデビュー。
グラビアアイドルとして活躍する一方で、
数多くのバラエティ番組に出演…

オリコン 7/22(土) 8:10配信

最終更新:7/22(土) 11:18

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170720-00000353-oric-ent



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