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ドラマ「緊急取調室」脚本の井上由美子を直撃!「最終回は有希子が女になる部分もあります」 [「緊急取調室」脚本の井上由美子を直撃]

ドラマ「緊急取調室」脚本の井上由美子を直撃!
「最終回は有希子が女になる部分もあります」

「緊急取調室」脚本の井上由美子.GIF

テレビ朝日系で放送中の
天海祐希さん主演ドラマ
「緊急取調室」。

天海さん演じる真壁有希子ら
緊急事案対応取調班
(通称・キントリ)の取調官が
“言葉のバトル”で被疑者を
丸裸にしてきましたが、
キントリに再編成の危機が訪れ、
さらに有希子が逃走中の被疑者に
銃で撃たれるという事態が起こり…。

最終回も見逃せないこのドラマの
脚本を担当する井上由美子さんを
直撃し、本作の脚本への思いや
最終回の見どころなどを伺いました!

──連続ドラマとして2シーズン、
その間にスペシャルドラマとしても+
放送されましたが、このドラマに
一貫してあるテーマを教えてください。

「今の世の中ではメールなどで
付き合いを済ませてしまうことが
多いので、小さな机一つ挟んで
刑事と被疑者が向かい合う
取り調べを通して、
人間と人間が向き合って話す
コミュニケーションの大切さを
訴えたいと思っています」

──取り調べでの言葉のやりとりを
中心に描いていることでの、
苦労や難しい点などはどこに
ありますか?

「刑事ドラマの楽しみは、
さまざまな捜査の末に犯人を
逮捕することですが、
キントリの武器は取り調べしか
ありません。

パターンが限られているので、
毎回の被疑者の人生に興味を
持っていただけるよう苦心しています。

よく有希子が
『丸裸にしてやるわ』と
言いますが、自分自身が
丸裸になることで、
被疑者の心を開いていくやりとりに
なるようにしています。

犯人確保に至るまでの刑事たちの
奔走やアクションがない中で、
毎回『違う話を見たなあ』と
思っていただけるように、
プロデューサーや監督とも
お話ししながら作っています」

──パターンが決まってしまうとは、
見ていて感じませんでした! 
シーズン2になったことでできたこと
などはありますか?

「シーズン1は手探りで、
特に取り調べの可視化というものが
当時は法制化されていなかった
こともあり、その説明に時間を
取られてしまった部分もありました。

2016年に法制化されたので、
今回は説明を省略してお話を
ど真ん中に描けました。

ただ、枠組みの珍しさではなく、
取り調べのやりとりで見せきらなければ
いけなくなった分、ドラマを抱えた
被疑者たちを創り上げていくって
いうのは大変でした。

1話1話の台本作りが一つの連ドラを
作るくらい手間が掛かりました」

──確かに、可視化が前提として
あるかで全然違いますね。
その中でのご自身の評価はいかがですか?
「取り調べを楽しんでいただくために
三つの決め事をしました。
殴り合いのアクションを入れない、
巨悪との対決を入れず見ている人と
地続きの事件にする、お芝居のできる
ゲストの方に出ていただくために
先に台本を作って読んでいただく。

連ドラは時間と追いかけっこのため
苦しい時もありましたが、
結果的にお話重視で作れた気がします。

私自身拝見し、ゲストの方の
お芝居は素晴らしいし、
いい結果が出ているというふうに
思いました」

──ゲストの皆さんもいい感じに
“くせ者”ですよね! 
2シーズンやってきた手応えや、
この先描いてみたいことなどはありますか?

「俳優さんたちが役になじんでくださって、
それでキャラクターがある程度描けるように
なったというのが一番大きな手応えです。

パート3は…今は抜け殻状態で
考えられないんですが(笑)、
可視化ということを外さずに
やりたいなということは思っています。

ただの謎解きというのではなく、
監視社会に通じるといいますか、
見られる部屋で苦労する
刑事たちの姿を描いて
いきたいという思いはずっとあります」


──天海さんをはじめとする
キントリメンバーについても
お聞かせください。

「天海さんは姉御キャラで下の人を
指導するリーダー的な役がハマりますが、

今回は逆にちょっと暴れん坊で
後輩キャラの天海さんを
描いてみたかったですね。

第2シーズンになって、
有希子はもちろん、
それを囲むおじさまたちも
素晴らしい役づくりで、
台本以上のチームワークを
感じさせてくれました」

──出演者の皆さんもだいぶ
打ち解けているようでしたね?

「そういう感じしますよね。
現場の様子を聞くと、
どんだけ仲が良いんだって(笑)。

これだけ仲が良いので、
ドラマでは逆に有希子と対立するシーンを、
(小石川春夫役の)小日向文世さんとも、
(中田善次郎役の)大杉漣さんとも、
(菱本進役の)でんでんさんとも、
(管理官・梶山勝利役の)田中哲司さん
とも入れました。

それを経てのチームワークである
ということが分かるドラマになって
いればと思います」

──なるほど、“鉄壁のチームワーク”が
できる過程もちゃんとあったんですね! 
さて、いよいよ最終回を迎えますが、
見どころを教えてください。

「最終回は『取り調べとは何なのか』が
問われる物語です。

過去に密室で行われた取り調べと、
現在の緊急取調室がつながります。

それを究明していく有希子や
おじさまたちのチームワークが
面白くできていると思うので、
そこは楽しみにしていただければと
思います。

また、死んだ夫に似ている人が
被疑者だということで、
有希子が女になる部分も描いています。

その内面の苦しみもあるので、
自分にも立ち向かっていくという
お話でもあります」

──有希子が女になるといえば、
鶴田真由さんが出演した第6話で、
有希子が実は梶山を好きだった? 

でもそれはうそで…というのが
ありましたが。

「有希子は梶山のことを憎からず
思っているし、梶山もそうです。

でも、自分の気持ちをあえて言わない
美しさ、究極の
『おっさんおばさんのプラトニックラブ』
といいますか、大人の恋であり、
仲間愛でもある、そんなすてきな
関係を描きたいと思っていました。

2人にとってのラブシーンがあるか
どうかは……お楽しみです」

──そういう部分に注目するのも
面白いですね! 
今日はありがとうございました!!

最終回では、警察を襲撃して逃走した
峰岸充彦(眞島秀和)とキントリが
対峙します。

峰岸が起こした事件の背景に
ある悲しい過去とは? 

亡き夫と酷似した峰岸に対し、
有希子はどう立ち向かっていくのか!? 

また、キントリはどのように
チームワークを発揮して、
被疑者を丸裸にするのか!? 

そして、
刑事部長・磐城和久(大倉孝二)が
再編成の可能性を浮上させた
キントリの運命とは? 

最終回もお見逃しなく!

テレビ朝日担当 K・T

TVガイド更新日:2017/06/08

https://gunosy.com/articles/RMdfa


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