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鳥居みゆき、舞台にこだわるワケ 「制限がないと…不自由な中じゃないと自由はない」 生に対する葛藤も「まだ、やり残したことがある」 [鳥居みゆき、舞台にこだわるワケ]

鳥居みゆき、舞台にこだわるワケ
「制限がないと…不自由な中じゃないと
自由はない」 生に対する葛藤も
「まだ、やり残したことがある」

鳥居みゆき.GIF
舞台へのこだわり、生に対する葛藤を明かした鳥居みゆき
(C)ORICON NewS inc.

「舞台って、何でもできる訳じゃ
ないんですよね。
ここで、空から何かを降らせるとか、
そういう演出も難しかったりする
じゃないですか。

私は制限がないと…不自由な中
じゃないと自由はないと思っていて、
舞台はまさにその状況なので、
やりがいがありますね」。

こう話すのは今回、実際の事件を
基にした舞台『女王と呼ばれた女』で
主演を務める鳥居みゆき(36)。

テレビで活動しながらも、
最近では舞台にこだわり、
自らのありあまるエネルギーを
体いっぱいに表現する鳥居の、
今作にかける思いに迫った。

■魔性の女の生きづらさに理解 
座長として熱いダメ出し
「若さは売りじゃない!」

同作は1940年代に起きた
「アナタハン事件」が
モチーフとなっており、
太平洋戦争末期の1945年に
アナタハンと呼ばれる島に、
鳥居演じる和子と12人の男が漂着。

和子は、自分や食料、残された一丁の
拳銃をめぐって争う男たちの性格を
見抜き、次々といろいろな顔を
使い分けて翻弄していく。

木村多江主演の映画『東京島』をはじめ、
アナタハン事件を題材にした
さまざまな映像作品が存在しており、
今回の役作りの参考にしよう
としたそうだが…。

「アナタハンの映像や『東京島』とかも
出ているので、TSUTAYAに行ってみたん
ですけど『あ』の欄を探していたら、
見つけられなくて…気付いたら『う』の
ところに行っちゃって
『ウォーキング・デッド』を借りて、
今シーズン3まで観ました。
おかげで、
ゾンビの完成度が上がりましたよ。
えっと…何の話だっけ? 
あーアナタハンか(笑)」。

多重人格者として、男たちを虜にする
“魔性の女”和子の生き方には
「逆に言えば、すごくピュアなんだ
と思う。
器用な人って、本当に普通に
生きられるので、もがかないと
生きられないという気持ちはわかります」
と共感しながら、様々な“顔”を
使い分ける怪演にも自信をのぞかせる。

「私、友だちがいないんですけど、
ボーリングをやってみたかったので
(プレーヤーを)『鳥居』と『みゆき』
に分けて(1人で)やってみたことが
あって。
その時は人格を使い分けて、
脳内で会話をして、脳内でハイタッチ
とかしていましたね。
だから、今回も使い分けられるん
じゃないかな」。

舞台を引っ張っていく“座長”としての
思いを聞くと
「えっ座長? 嫌なんですよねー。
私そういう引っ張ったりとか
できないです」と首を横に振るが、
共演者たちに厳しくも優しい
まなざしを向けている。

「若さが売りだって言う子が
いたんですけど
『若さが売りなんだ…ちょっと
傷ついているよ、私』みたいな。
でもね、そう言った彼が、
最終的に本番が終わった時に、
若さよりも売りになるものができて
いたらいいなとか思いますけどね。
親心というか、若さって本当は
売りじゃないから。
イケメン俳優が『顔が売りです』って
言っても、そんなの腐るほどいるから。
イケメン俳優はイケメン俳優として、
自分を納得させていたらダメなんですよ」。
コント、著書、映像、そして舞台と
さまざまな場所で強烈な個性を発揮し、
自らの可能性を広げてきた
鳥居だからこそ、その言葉に重みが増す。

■脱線トークの中に紛れる“本音” 
新生・鳥居みゆきへ決意
「自分の色が出れば」

テレビと舞台の表現の違いでは
「ルールって壊すものじゃん? 
そこのギリギリのところ、
放送コードがあったとしたら、
いかにそれを延長コードにするかって
いう作業が面白い」と笑い飛ばすなど、
こちらの意図を汲みつつ話を
脱線させながらも、
しっかりとオチをつけ、
時おり“本音らしきもの”を紛れさせる。

そんな鳥居のウィットに富んだ
小気味良い受け答えには
心地良さを感じるが、
自身のネタを披露する時にも、
その方法を応用しているという。

「コントの時は、ここだっていう時に
バッてお客さんの方を見ながらやります。
私のネタは文字数が多くて、
内容がわかりにくいだけに、
『ここですよ』って提示しないと
難しいところがあるので…。

逆に、流していいところはわざと
サッと言ったりしていますね」。

今回の舞台では“生と死”がテーマ
なっているが、鳥居も自身のライブで
同じことを問いかけてきた。

「死をテーマに毎回ネタを書いて
きたんですけど、よく考えてみたら
『生きる』ということが
テーマだったんだと気づいた。
生きることの延長線上に
死があるんだっていうことに
気付いたので、この間の単独ライブは、
そこを表現しました。
やっぱり、生きたいとかっていう
気持ちはたぶん…同い年の人よりは
感じているはずなんですよ。
死にたいって思うときほど
生きたいじゃないですか、
そこは私しか表現できないと思います」。

インタビューなどでは、
よく「私、35歳で死ぬから」と
公言している鳥居だが、
来月18日には36歳の誕生日を迎える。

その5日後に始まる今回の舞台は、
まさに「新生・鳥居みゆき」が
見られる絶好の機会となるが
「もしかしたら、廃人になっている
かもしれないですね。
それに、私はまだ今年も
28歳の誕生日イベントやりますから!」
とくぎを刺しながらも、
現在の胸の内を打ち明けてくれた。

「何かやっぱりね、生に対する
葛藤はありますよ。
いつ終わっても恨まないでいます、
私は。やりきったと思うように生きますわ。
35で死ねなかったのは、
なんでだろうと思いますけど、
それはそれなりにまだやり残したことが
あるんでしょうね。
だから、今回は私なりの色が
出ればいいなと思います」。
その目は、しっかりとこちらを
見据えていた。

■『女王と呼ばれた女』

出演:鳥居みゆき、馬場良馬、
三谷怜央(龍雅-Ryoga-)、中村太郎、
江原蓮、室屋翔平、ワダタワー、
バブリーナ、東谷英人、大原研二、
高橋義和、澤田慎司、岡本陽介、
伊東潤、お宮の松

場所:東京・新宿村LIVE

日程:3月23日~26日

オリコン 2/28(火) 7:00配信

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170227-00000350-oric-ent



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