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桐谷健太、芸能界入りのキッカケはゲイの人の“ナンパ”だった その人にモデル事務所を紹介してくれた [桐谷健太、芸能界入りのキッカケは“ナンパ”だった]

桐谷健太、芸能界入りのキッカケは
ゲイの人の“ナンパ”だった 
その人にモデル事務所を紹介してくれた

桐谷健太7.GIF

個性派俳優として日本映画界に
欠かせない存在の桐谷健太。

数々の作品で足跡を残してきた彼が、
映画『彼らが本気で編むときは、』
では、海のごとく広く深い愛で、
生田斗真演じるトランスジェンダーの
リンコを包み込むマキオを演じ、
俳優としての引き出しの多さを見せつけた。

さらに、CM好感度ナンバー1や、
「海の声」の大ヒット、
「NHK紅白歌合戦」への出場など、
ここ数年の躍進ぶりには目を見張る。

“ブレイク”という表現は、
すでに実績のある彼には適さない
言葉かもしれないが、
現状について素直な気持ちを聞いた。

「紅白」出場は「えい、歌ったれ!」

「いやぁ、緊張はしましたけれど
『えい、歌ったれ!』って気持ちでしたね。
楽しかったです」と
昨年の紅白出場の感想を述べた桐谷。

とにかくここ1~2年の活躍は目覚ましく
“知名度”という物差しで考えれば、
飛躍的に上がったことは間違いのない
事実だろう。

自身も
「子どもたちが周りに寄ってきてくれたり、
おじいちゃんおばあちゃんに声を掛けて
もらったり……。
すごくあったかい近寄り方をして
くれるんです」と証言する。

桐谷と言えば、これまでも数々の
映画やドラマに出演してきたが
「とにかく目立ってやろうと思っていた」
と本人が言うように、
非常に個性的な役柄が多く
“万人受け”という意味では、
反対方向のベクトルを向いている
俳優というイメージが強かった。

それが、「紅白」に出場し、
CM好感度でも男性部門で
1位に輝くなど“万人”に受け出したのだ。

芸能界入りの恩人はナンパしてくれた
ゲイの人

「僕自身、仕事への取り組み方とか
思いとかは、ほんまに変わってないんです。
言ってみれば“気づいてもらえた”と
いう表現が近いのかな」と
現状を分析する桐谷。

桐谷健太6.GIF

「もともと好きで歌もやっていたし、
浦ちゃん(=浦島太郎)みたいな、
ほかのやってきた役と違うけれど
トリッキーなキャラの路線には
ありますよね。
たまたまCMという多くの人が見る
コンテンツに出させて頂いたことに
よって広がっていって、
色々な人の縁でこうなったみたいな……」。

「人の縁」という意味では、
芸能界に入ったきっかけも特徴的だ。

5歳から俳優の仕事をしたいと思っていた
桐谷少年は、高校のときヘアショーで
出会った見ず知らずの人に
「俳優になるなら東京へ行かないとダメ」と
言われ、その一言で東京へ行くことを決心。

「やって来た東京で、いきなりゲイの人に
ナンパされて、その人にモデル事務所を
紹介してもらったんです。
その後のオーディション番組で次の
事務所の人と出会い、そのつながりで
今の事務所と結ばれて……みたいに
全部つながっているんです」。

ちなみに本作でマキオの役作りの
相談に乗ってくれたのが、
東京で最初に出会ったゲイの仲間だという。

さらに不思議な縁で巡り合った
所属事務所への信頼も厚い。

「僕は今まで色々な作品に参加させて
頂いていますが、仕事選びは全部事務所に
一任しているんです。
自分が選ぶと好きな役ばっかりに
偏ってしまうだろうし、
事務所の方は、俺が頑張って手を伸ばせば
届くかどうかという仕事をしっかり
選んでくれるので、自分は最高の
パフォーマンスで期待に応えようということ
だけに集中できるんです」

生田斗真をどんなことがあっても
支えようと思った

こうした縁を大切にしてきたことによって、
本人曰く「狙っていたわけではなく」
たどり着いた現状。

「仕事への思いは何も変わっていない」と
言いつつも“気づいてもらえた”ことに
よって仕事の幅が広がっていることは事実だ。

本作の役柄も、桐谷のハートフルな本質に
“気づいた”からこそのオファーの
ように感じる。

「(荻上直子)監督が
『この映画は私の人生の第2章』と
仰っていたんですね。
そんな強い思いのなか、斗真は本当に
苦労したと思うんです。
トランスジェンダーとして、
メンタルな面で女性的でありつつ、
フィジカルな部分もしっかり女性に
見えることが重要じゃないですか」と
語った桐谷。

こうした状況のなかで、ある感情が
湧いてきたという。

「今までは作品の中で、自分が目立つこと
しか考えていなかったんです。
もちろんそれが映画にとっていいと
思っていたからなんですが……。
でもこの作品では、斗真がきれいに
見えることが重要だと思ったので、
彼の心が折れないように、
どんなことをしてでも支えようと
いう気持ちになったんです」

そんな生田を思う桐谷の気持ちが、
劇中のリンコとマキオの関係にも
リンクし、とても優しい作品に
仕上がっている。

「この年で恥ずかしげもなく、
よくこんな話していますよね。
『もっと前からちゃんと共演者を支えや』
って話ですよね」と笑い飛ばした桐谷。

しかし言葉とは裏腹に、
しっかりと人と向き合うことを
大切にしているからこそ、
取り巻く環境が大きく変わっても、
ブレずに“何も変わっていない”と
言えるのだろう。

(取材・文:磯部正和)

THE PAGE 2/22(水) 11:50配信

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170222-00000001-wordleaf-ent&p=1
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