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堤真一の信念“手間を惜しまない” 「きっと自分に返ってくる」夢中論 [堤真一の信念 「きっと自分に返ってくる」]

堤真一の信念“手間を惜しまない”
「きっと自分に返ってくる」夢中論

堤真一1.GIF

◇ 堤真一(下)

【夢中論】誰もが認めるトップ俳優の
堤真一(52)。

時にはエネルギッシュに、
時にはとても繊細なタッチで
さまざまな役を演じてきた。

プライベートでは意外にも
細やかな仕事に精を出す。

自宅に招いた友人のために
前夜から料理を仕込んだり、
竹を使って食器を作ったり。

仕事でも家庭でも、
できるだけ手間ひまをかける
性分は堤の信念に根ざしていた。

自宅に友人を招いての食事会。

堤は前夜からキッチンで水炊き鍋の
スープ作りにいそしむ。

市販のスープの素は使わず、
大きな鶏がらや野菜、
調味料を圧力鍋でグツグツと煮込む。

凝り性な夫に妻も半ばあきれ顔だ。

数時間煮込んで骨を取り除き、
ザルでこす。

少し味見をすると芳醇(ほうじゅん)な
うまみが口の中で広がった。

手作りの特製白湯(ぱいたん)
スープの出来上がりだ。

「友達が来るというのはイベント
みたいなものだから。
それなら、一から自分で作ったものを
食わせてやろうと思ってね。
これが僕のおもてなしなんです」

プロの料理はうまい。

実際、堤もお店に行って
「凄いなぁ」と思うことは
しょっちゅうだ。

けれども
「また行こうとはあまり思わない。
それより、おふくろのおにぎりの方が
何度だって食べたくなるんですよ」と
話す。

手作りの温かみは誰の心にもきっと
届くはず。

だから友人をもてなすために
一生懸命になる。

基本的に家の料理は夫人の仕事だが、
堤が台所に立つことも多い。

「台所では集中しないとうまく
できないから他のことは
考えないんです。
俳優の仕事というのは、
セリフを覚えたり家で
準備することが多くて、
家の中で行き詰まることも
あるんですが、料理は最高の
気分転換。
仕事を忘れて没頭していますね」

最近は料理に加え、
家にあるものを再利用して
小物作りも始めた。

最新作は青魚などを入れる
長めの筒状の器。

昨年の正月に飾った門松を使い、
竹をナタで割り、節を削って
仕上げた。

「さんまを食べていたときに
平らな皿より筒状の器のほうが
タレがこぼれないな、
と思いついたんですよ。
何かいい方法はないかな、
と考えていたら門松が物置に
あったのを思い出して。
これを割って食器にしてやろうと
思ったんです」

用途に合うものをすぐに
買い求めたりはせず、
まずは自分で何とかしようとする。
そこから愛着が芽生え、
また「何か作ってみよう」と思う。
手作りの料理にしても、
竹で作った食器にしても、
夢中になることができるのは
自分の思いを詰め込むことが
できるからだ。

この世界に入ったのは、
テレビで見た舞台設営や
スタントのセッティングを
している仕事が
「自分にもできるんじゃないか?」と
思ったからだった。

高校卒業後に上京して、
テレビで見た事務所の門を叩いた。

俳優になるとは夢にも思わず
「30歳になる前にはやめて、
実家でおふくろと
たこ焼き屋でもやるか」と考えていた。

真田広之(56)の付き人をしたり、
劇団の人手不足からヘルプで
舞台に立つなど何となく演技の
仕事も始めてみたが、
元々目指していたわけではない。

分からないことばかりの
「覚えが悪い役者」だった。

それでも先輩たちは
「しようがねえなぁ」と
懇切丁寧に教えてくれた。

「みんなが根気よく支えてくれた
から続けることができた。
僕が人よりできない、
面倒くさい役者だったから
愛情を注いでくれたんでしょう」と
今でも恩に感じている。

そんな堤だからこそたどり着いた
信念がある。

「僕の勝手なイメージですけど、
便利なもので身の回りを固めると、
自分も便利な扱いしかされない
ように思う。
でも、普段から手間を惜しまない
生活をしていると、
それが自分にもきっと返ってくると
思うんです」

生き方と同様に手間ひまかけた
演技へのアプローチがリアルを生む。

「心理学者のように、
演じるキャラクターの行動を探って、
納得がいかないと怖くて
演技ができない」のが堤流。

映画「ALWAYS 三丁目の夕日」
(05年)では町工場の社長を
エネルギッシュに、
「クライマーズ・ハイ」
(08年)では航空機事故を追う
新聞記者を情感たっぷりに演じた。

現在公開中の
「土竜の唄 香港狂騒曲」でも
暴力団の切れ者の若頭役を怪演。

いずれも高く評価されて、
過去に数え切れないほどの賞を
獲得してきた。

14日から始まったドラマ
「スーパーサラリーマン左江内氏」では
コミカルな堤が見られる。

お世辞にもカッコいいとは言えない
コスチューム姿。

それを脱ぐと家では家族に
バカにされるお父さんだ。

「でも、左江内には家族を守るという
ブレない気持ちがある。
そこが伝わればうれしいかな」

プライベートでも家族思いで、
最近テントを購入した。

今年4歳になる長女に
「自然と触れる機会を与えてあげたい」
と思ったからだ。

「子供は手間がかかるし思った
通りにいかないけど、
だからこそいとおしい」

柔らかな笑顔を浮かべながら
思いを巡らせたのは、
これから生涯をかけて
手間をかけたい存在だった。

◆堤 真一(つつみ・しんいち)
1964年(昭39)7月7日、
兵庫県西宮市生まれの52歳。

85年の舞台「天守物語」出演を
機に本格的に役者業を目指す。

96年フジテレビの月9ドラマ
「ピュア」でブレーク。

舞台、映画、ドラマでジャンルを
問わずに活躍。

13年3月に一般女性と結婚。

同年10月に第1子の女児が生まれる。
1メートル78。血液型AB。

スポニチアネックス 1/17(火) 11:00配信

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170117-00000097-spnannex-ent

堤真一のマイヒーローは江夏氏 
型破りエースに魅せられた


夢中論 堤真一

ドラマの中でヒーローを演じる堤に
とって、リアルなヒーローは
元阪神タイガース投手の
江夏豊氏(68)だ。

生まれ育ったのは甲子園球場の
すぐ近くで自然と阪神ファンになり、
ノーヒットノーランを達成した上、
自らのサヨナラホームランで試合を
決めるなど型破りなエースに
魅せられた。

小学生の頃は地元の少年野球チームに
入っていた。

甲子園で行われた少年野球の大会で
1度だけ江夏氏と会って握手を
したことがある。

「大きくて硬い手でした。
今もその感触は残っています」と
振り返った。

[ 2017年1月17日 11:00 ]

http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news
/2017/01/17/kiji/20170117s00041000038000c.html

堤真一主演「スーパーサラリーマン左江内氏」
初回上々発進12・9%



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