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菜々緒が語る悪女キャラのメリット「良くも悪くも印象に残るから結果的に自分にプラス」 [菜々緒が語る悪女キャラのメリット]

菜々緒が語る悪女キャラのメリット
「良くも悪くも印象に残るから
結果的に自分にプラス」

菜々緒6.GIF

近年、映画やドラマなどで存在感の
ある重要な役どころを好演してきた
菜々緒。

一昨年のドラマ
『サイレーン 刑事×彼女×完全悪女』
(フジテレビ系)での悪女キャラで
強烈なインパクトを残し、
昨年はクセのある(!?)
auのCMの乙姫役も
大好評でファン層を拡大。

最新出演作
『土竜の唄 香港狂騒曲』では、
セクシーなドレスをまとう
暗殺者を激しく妖艶に演じている。

すっかり“悪女キャラ”の
第一人者となった菜々緒に
今のポジションへの想い、
演じるキャラクターへの
向き合い方などを聞いた。

◆こんなに悪女を演じているのになぜ
嫌われないのか不思議(笑)

――菜々緒さんと言えば、
『土竜の唄 香港狂騒曲』の胡蜂
(フーフォン)もそうですが、
すっかり悪女キャラが
定着してきています。
そういった役のオファーに関しては
どう思っていますか?

【菜々緒】 悪役のオファーをいただける
のはすごくありがたいことだと
思っています。
悪女を演じるのも好きですし、
悪役のオファーいただけることは
演技の実力を認めていただけたんだという
判断材料にもつながる気がして。
とくに胡蜂は、宮藤官九郎さんの
脚本を三池監督の演出で撮影する
“最強の環境”で演じられる
キャラだったので、今まで以上に
思い切った悪女を演じられると
思うとすごく嬉しかったです。

撮影前からずっとワクワクが
止まりませんでした。

――白いドレスを着たシーンでは、
かなり過激なセクシーカットも登場しますが、
そういったシーンへの抵抗は
ありませんでしたか?

【菜々緒】抵抗は全くなかったです(笑)。
脚を開くシーンでは、三池監督から
「自分が思っている以上にゆっくりと
開いてください」と
いう指示があったので、
ゆっくり過ぎるくらいで開いてみたり(笑)。
でも、それはちゃんとそのシーンでの
意図があってのことなので、
演出の通りに演じさせていただきました。

――ご自身が演じる悪女キャラが
世間で受け入れられているのは
なぜだと思いますか?

【菜々緒】自分でもいまだに不思議に
思います。
なぜこんなにも悪女を演じているのに
嫌われないのか……。
むしろ「また悪女キャラ演じてください!」
という声をいただいたり、
「次はいい人の役なんですか?」と
残念がられることもあって(笑)。
そういった状況がいまだに謎でもあり、
嬉しくもあり不思議な感覚です。
“悪女を演じている菜々緒が好き”と
いう声が圧倒的に多いですね(笑)。

――悪女キャラのイメージの定着は
ご自身にどういった影響を
もたらしていますか?

【菜々緒】私に興味がない人にも、
悪女を演じたことで何か引っかかる
ものが残せるのはよいことだと
思っていて。
いい人の役はサラッと観てしまいがちですが、
悪役って不思議と惹き付けられてしまう
魅力があるんじゃないかなと。

なので、私自身のネガティブプロモーション
だったとしても、よくも悪くも人に印象を
残しやすいので、結果的には自分にとって
プラスになっていると思います。

菜々緒5.GIF

◆視聴者の反応を考えながら演じる
のがすごく楽しい

――今後演じてみたい悪女キャラは?

【菜々緒】すごく反響があった
『サイレーン』の殺人鬼の役は、
スピンオフができるとしたら
主役として演じてみたいです。

実際、スピンオフや続編を望む声が
すごく多いので、ご要望にお応えして
もっと血しぶきがあがったりする、
激しいアクションにも挑戦できたら
いいですね(笑)。

――悪女キャラを演じる楽しさを
どんなところに感じますか?

【菜々緒】出来上がったシーンのことを
考えながらお芝居をしたのは、初めて
悪女を演じたときからなのですが、
放送後の視聴者の方の反応を想像しながら
演じるというのがすごく楽しいです。

――悪女という枠ではないかも
しれませんが、auのCMの乙姫も
大人気ですね。

【菜々緒】乙ちゃんを私が演じていることを
知らない方もけっこう多くて驚くのですが、
人気があるキャラクターなんですよね(笑)。
現場も楽しくて、台本にない何気ない
ひと言が使われたりすることが多くて、
撮影はみんなアドリブ合戦なんですよ。

不意をつかれるので笑いを堪えるのが
大変ですし、
“なにかおもしろいのが飛んでくる”と
いつも怯えながら撮影に臨んでいます(笑)。

でもそれって、つねに緊張感を持って、
その場の生のお芝居を楽しみながら
できるので、すごくいい現場だなと
いつも思います。

◆2017年への新たな想い
「今年も新しい悪女キャラを演じたい」

――2016年を振り返って、いろいろな
役を演じていかがでしたか?

【菜々緒】『サイレーン』で殺人鬼を
演じたすぐ後に『怪盗 山猫』の
警官役をやらせていただいたので、
真逆の役に身を置ける環境というのが
すごく貴重でありがたいなと感じました。

月9にも初めて出演させていただいて、
青春恋愛ストーリーは夏の思い出に
なりましたし、アニメの声優なども
含めて盛りだくさんの新しいことづくし
の1年でした。
これ以上楽しい1年が今後やってくることが
あるかなと少し不安になるぐらい(笑)。

――振り返ったなかで自身の成長を
感じる部分は?

【菜々緒】いろいろな悪役をやらせて
いただくなかで、菜々緒のもっと違う
悪役も観てみたいと思っていただける
ようになるには、これまで以上の
引き出しが必要になってくるんですよね。

今年も新しい悪女キャラを演じていきたい
ですし、私自身は女優としてまだまだだと
思っているので、日々精進していきたいです。

――昨年1年で気づいたことはありますか?

【菜々緒】新たに気づくというよりは、
毎回素晴らしい環境でお仕事をさせて
いただいているのでありがたいなと
感じています。
そういったことがよりよいお芝居に
繋がったり、メンタルにもよい影響を
与えていると思います。

今までキャスト、スタッフ、監督、
現場全てに恵まれてきたので、
毎回そのありがたさに気づかされます。

そういう感謝の気持ちを持ち続けることが
できて幸せだなと思います。

――2017年の目標を教えていただけますか?

【菜々緒】私は毎年目標を立てないことが
目標なんです(笑)。

目標を立ててしまうと、達成した時点で
次の目標を考えないといけないですし、
満足して終わってしまうところもあって。

自分でゴールを決めてしまうと、
それ以上のところまで行けない
気がしてしまうので、
目標を決めたくないというか。

今を大切に生きて、あまり先のことを
考えないようにしています。

将来に関しても、いま与えられた仕事を
どれだけきちんとこなせるかがつながって
いくと思うので、一つひとつ目の前の
仕事を大事にすること。

小さな積み重ねが将来や未来を
作っていくと思います。

(文:奥村百恵)

オリコン 1/3(火) 8:40配信

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161228-00000363-oric-ent
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