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敵失、新視聴率…「逃げ恥」が引いた5つの幸運 [敵失、新視聴率…「逃げ恥」が引いた5つの幸運]

敵失、新視聴率…
「逃げ恥」が引いた5つの幸運

「逃げるは恥だが役に立つ」11.GIF

大ブームのTBS系連続ドラマ
「逃げるは恥だが役に立つ」
(火曜10時)が20日、
いよいよ最終回を迎える。

総合視聴率が30%台を記録した
背景には、作品が面白いこと以外にも、
いくつかの引きの強さがあった。

大きく5つまとめてみた。

●フジテレビの撤退

今期からフジテレビのドラマが
火曜10時から撤退し、
分散していたドラマ視聴者を
総取りできるようになったことは大きい。

フジの方が枠の歴史は古く、
視聴率も上をいっていた。

一方のTBSは、
2年前の枠創設以来、
視聴率はほぼ1ケタ台だった。

毎クールの低視聴率争いに
根負けしたフジが撤退したとたん、
「逃げ恥」が初回10・2%の
2ケタスタート。

作品の面白さが伝わりやすくなり、
1度も数字を下げることなく
17%台までブレークすることになった。

敵に塩を送られた形のTBSは
「他局さんのことは分からないが、
自信作が多くの人に届いてうれしい」と
笑みがこぼれる。

●視聴率測定の変更

10月3日からビデオリサーチの
視聴率調査が変わり、
タイムシフト(録画視聴)の測定が
始まったのもタイムリーだった。

録画して見る人が多いドラマコンテンツは
タイムシフトの目玉。

「逃げ恥」はリアルタイムで見ていた人より
録画派の方が多く、9話(12月6日)の
タイムシフト視聴率17・5%は全番組1位。

リアルタイムと合わせて重複分を引いた
「総合視聴率」は30・0%の大台を
記録した。

総合視聴率という新指標での
1位はやはりニュースになる。

数字に反映された録画視聴派が活気づき、
ネットやSNSを盛り上げた。

●ローカルパワー

まず地方局が視聴率の話題を
けん引したのも、珍しい現象だった。

6話で北海道地区が20%超えを
記録すると、翌週は北部九州地区、
名古屋地区も20%超え。

関東地区は4週連続13%台で
足踏みしていたが、
「なぜか地方局で強い」ことが
大きく報じられ、関東地区も
8話で16・1%にジャンプアップした。

「恋ダンス」にローカル各局の
局アナたちが挑戦し始めたのも
前例のない動き。

TBSでは
「こちらからお願いしたわけではなく、
自発的な広がりに驚いた」。

どれも地方色や局カラーがにじむ力作で、
JNN系列28局すべての「恋ダンス」が
ネット上にそろう盛り上がりとなった。

●「重版出来!」の高評価

意外と効いているんじゃないかと
放送担当記者の間で話題なのが、
4月期に放送された
「重版出来!」(主演黒木華)だ。

出版社に新卒採用された女子社員の奮闘。

平均視聴率は8%台だったが、
おもしろさや見ごたえは高い評価を集め、
次々とドラマ賞を獲得。

初回9・2%で始まり、最終回は8・9%。

最初に見てくれた視聴者を最後まで
しっかりつかんだことは制作の
自信にもなった。

その「重版出来!」の脚本を担当したのが、
「逃げ恥」の野木亜紀子氏だ。

さっぱりとメンタルが自立している
ひたむきな女性像がいつもすてきで、
私も大好きな脚本家の1人。

新垣結衣とは
「空飛ぶ広報室」
(13年、TBS)
「掟上今日子の備忘録」
(15年、日本テレビ)に
続く3作目となる。

ガッキー×野木亜紀子の必勝コンビが、
伸び伸びと結果を出したといえそうだ。

●「恋ダンス」

ブームに最初に火を付けたのが、
エンディングの「恋ダンス」で
あるのは間違いないところ。

星野源の主題歌「恋」に合わせて
出演者たちがコミカルに踊り、
初回放送後から大きな反響を呼んだ。

動画サイトで公開したところ、
6日間で520万再生を記録。

話題作りに大貢献した。

出演者がエンディングで踊る演出は
珍しくないが、覚えれば大勢で
楽しめそうな雰囲気や、
キュートなガッキーは女子ウケ抜群だった。

TBSでは
「プロでなくても踊れるような楽しい
ダンスを振り付けのMIKIKOさんが
作ってくれた。

意外と難しいという絶妙な難易度も
魅力のようです」。

********


普通、テレビ局は高視聴率が出ると、
廊下やエレベーター前など目に
つくところに「高視聴率御礼」の
貼り紙をしてお祭り気分を
盛り上げるのだが、TBSは
その手のアピールをしていない。

宣伝部内に、他番組と一緒に
業務連絡のように張り出しているだけだ。

同局では
「ちょっと前までのどん底を
知っているので、とにかく粛々と。
プロデューサーも
『今まで通り。浮かれちゃいかん』と
いうスタンスです」。

こつこつと情報リリースを欠かさずに
ネットやSNSを盛り上げ続け、
「ぴったんこカン・カン」
「中居正広のキンスマSP」など
人気バラエティーから引っ張りだこに。

押し売り感のない自然なブーム化も、
すっきりしていた。

【梅田恵子】
(ニッカンスポーツ・コム/
芸能記者コラム「梅ちゃんねる」)

日刊スポーツ 12/20(火) 12:23配信

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161220-01754271-nksports-ent
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