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月額500円「LINEモバイル」は躍進できるか [LINEモバイル]

月額500円「LINEモバイル」は躍進できるか

LINEモバイル.GIF

いよいよ「大本命」の登場だ。
9月5日、メッセンジャーアプリ
国内首位のLINEが、3月に公表していた
MVNO(仮想移動体通信事業者。
大手通信会社のインフラを借りて
格安スマホ事業を展開する)
事業の全容を発表した。

通信料金など、大筋は3月に公言して
いたとおりだが、今回
新たに発表した点も数多い。

■LINEユーザー向けの料金プラン

LINE取締役CSMO
(最高戦略・マーケティング責任者)の
舛田淳氏は開口一番、
「日本はほかの先進国と比べて
スマートフォンの使用率が56.9%と低い。
フィーチャーフォン
(いわゆる従来型携帯電話。ガラケーとも)
の利用者がまだ5割近くもいる」
と指摘。
今回のMVNO参入は、ガラケーユーザー層を
強く意識したものだと強調した。
LINEは2年前からMVNO事業への参入を
検討してきた。

スマホ利用者への調査では、
「(NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの3社の)
月額通信料が高すぎる」
「自分に合ったプランがない」
「データ通信量の制限に毎月悩まされる」
という3つの大きな不安が抽出された。

そのため、参入の仕方次第では
十分成長性があると判断したという。

今回提供するプランは大きく2つに
分けられる。

1つはスマホ初心者向けの「LINEフリー」だ。
LINEの通話・トークが使い放題で
データ通信料がかからないプランで、
それ以外の月間データ通信量は
1ギガバイトまで。

料金は、LINEとデータ通信のみなら
月額500円、
SMS(ショートメッセージ)を加えると
同620円、
データ通信に音声通話(30秒ごとに20円)
をつけると同1200円となる。

明らかに、主にLINEを使うことを
前提にした初心者向けプランだ。

端末のラインナップは?

もう1つは
「コミュニケーションフリー」プラン。

LINEのほかに、SNSのツイッターや
フェイスブックの通信量がカウントされず、
使い放題となる。

LINEとSNSを頻繁に使う層を意識したものだ。

「MVNOユーザーを調査した結果、
『データの上限を超えると
通信速度が極端に遅くなり、
途端にSNSが使えなくなる』
ことへの不満が膨大にあることがわかった。

そこで、月の途中で上限を超えても
ツイッターやフェイスブックを
いつも通り使えるようにした」
(舛田氏)。

このプランは動画鑑賞やゲームをする
ヘビーユーザー層も意識している。

最低価格が月3ギガバイトのデータ通信に
SMSをつけたもので月額1110円。

最高価格が月10ギガバイトに
音声通信をつけた3220円だ。

■端末ラインナップは8種類

ドコモのインフラを利用するため、
通信エリアはドコモと同等。

通信速度(理論値)は下り毎秒375メガビット、
上り毎秒50メガビットだ。

ただ、MVNOは昼休みなど、
利用が集中する時間に通信速度が
遅くなりがち。実際の速度はどうなのか。

LINEモバイルの
嘉戸彩乃(かど・あやの)社長は
「使われ方によって変動するが、
快適な通信環境になるように注視していく」
と明言を避けた。

端末については、9月5日から限定2万台の
先行販売を開始。本格的な販売は10月から
を予定している。

ラインナップは、シャープ製や富士通製など
8機種のスマホを用意した。

価格は1万3800円~4万9800円。

1万円台の機種は初心者向け、
3万~4万円台の機種はヘビーユーザー向けと
位置付けている。

「メーカーとの交渉の進捗次第で
新機種を出していきたい」
(舛田氏)。

もちろん、通信に必要なSIMカードだけでも
契約でき、それを自分のスマホに
挿して利用することも可能だ。


販売は大丈夫なのか?

満を持しての参入となったが、
会見からはいくつかの課題も見えてきた。

まず、「ガラケーユーザーを取り込む」
と言いながら、販売開始当初は
LINEモバイルのWebサイトからしか
購入できない。

このままでは、ガラケーユーザーのうち、
インターネットに疎い顧客層を
取り込むのは難しそうだ。

販路の拡大についても
「ユーザーの拡大を見て、
量販店のほうから扱いたいという
声があれば」
(嘉田社長)と話す程度だった。

■現状は販売体制が整っていない? 
当初の決済方法も、ネット決済の
LINEペイや前払いのLINEペイカード、
それにクレジットカードのみ。

銀行口座からの自動引き落としや
コンビニエンスストアでの
料金支払いは「今後検討していく」
(嘉田氏)という。

通信料金を自動引き落としにしている
ユーザーは少なくないため、
LINEモバイルを拡大するうえで
足かせとなる可能性もあるだろう。

さらに、価格だけなら月額500円を
下回る業者も存在する。

「低価格だけではない。
ユーザーの利用状況に合った
サービスを最適な価格で提供するこ
とこそが大事」
と舛田氏は反論するが、
どこまでユーザーに訴求できるかは
未知数だ。

LINEが6000万人超の国内ユーザーを
抱えるだけに、携帯3社を脅かす
存在になるのではないかと
大きく注目を集めたLINEモバイルだが、
今のままでは販売体制が脆弱すぎる。

これをしっかりと整えた後にこそ、
真価が試されることになる。

.
山田 雄一郎/山田 泰弘

東洋経済オンライン 9月6日(火)6時0分配信


http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160906-00134670-toyo-bus_all&p=1

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