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又吉直樹に続け!壇蜜、押切もえ、尾崎世界観…人気タレント続々「ベストセラー予備軍」に [ベストセラー予備軍]

又吉直樹に続け!
壇蜜、押切もえ、尾崎世界観…
人気タレント続々「ベストセラー予備軍」に

壇蜜.GIF

芥川賞を受賞したお笑い芸人、
又吉直樹さん(36)に続けとばかりに
人気タレントが相次ぎ文芸の世界に
参入している。

ミュージシャンのデビュー小説が順調に
版を重ね、権威ある文学賞を争う作品も
出ている。

厳しさを増す出版不況下で、
高い知名度と引き出しの多さを
備える才能に「ベストセラー予備軍」と
して熱い視線が注がれている。
(海老沢類)

■雌伏の日々

「音楽のようにメロディーやリズムの
助けはない。
でもその分、自分の内面の“肉”を見せる
ようにして極限の喜怒哀楽を表現できる」

そう小説執筆の魅力を語るのは、
人気ロックバンド「クリープハイプ」の
ボーカルで作詞作曲も手がける
尾崎世界観さん(31)。

6月に出した自身初の小説『祐介』
(文芸春秋)は新人としては
異例の5刷3万5千部に達した。

尾崎さんは平成24年にメジャーデビュー。

比喩や言葉遊びを織り交ぜて日常を
歌い上げる文学的な詞で若い世代の
心をつかむ。

その言葉の力に着目した編集者から
執筆を依頼され、約1年かけて
書き下ろした。

尾崎さんの本名をタイトルに据えた小説は
売れないバンドマンが主人公。
ライブのチケット販売のノルマに苦しみ、
アパートの家賃も払えない極貧生活。

メンバーとの亀裂も深まる中、
ままならぬ恋にも身を焦がす。

やり場のない怒りや疎外感に
とらわれていた雌伏の日々に
材をとった半自伝的物語だ。
尾崎さんは
「どん底で嫌なことばかりだったけれど
『下積み』の一言では片付けられない
何かがあった。

そんな過去にまっすぐ向き合えたことで
歌詞を書くのも少し楽になった」
と話す。

反響は大きく、出版元には次作を
待望する声も届く。

■裏方に光

初めて小説誌に寄せた6つの短編を集めた
『永遠とは違う一日』(新潮社)が
話題になったのはモデルの
押切もえさん(36)。

優れた大衆文学に贈られる山本周五郎賞の
候補に入り、5月の選考で次点となった。

「モデルを輝かせるために働く裏方さんの
苦労は小説でこそ表現できる。
自分にしか書けないことがあると
信じて書き続けた」
押切さん。

新人を売り出すために奔走するモデルの
マネジャーやアイドルのスタイリスト。

日々の仕事や恋に悩みながら成長していく
等身大の女性に寄せる温かなまなざしに、
自らの思いが投影されている。

ほかにも、妖艶な雰囲気で人気を集める
タレントの壇蜜さん(35)が小説誌
『オール読物』(文芸春秋)6月号に
初の小説「光ラズノナヨ竹」を発表。
「竹取物語」をモチーフにした短編で、
風俗店で働く女子大生と訳ありな
男性客たちとの交流を描いた。

多芸多才なタレントの
マキタスポーツさん(46)も
本名で老舗文芸誌『文学界』(同)に
連載してきた青春小説「雌伏三十年」
を9月号で完結させた。

〈史上初!プロレスラーの文学誕生〉-。

そんな大見出しを掲げたのは
6月刊のムック
『NEW WORLD 
「新日本プロレスワールド」公式ブック』
(新潮社)。
棚橋弘至(39)、
KUSHIDA(33)の両選手が
書いたそれぞれの処女小説を掲載している。
■異才の強み

書籍の年間販売額がピーク時の7割弱に
落ち込む中で、又吉さんの『火花』は
昨年芥川賞を受け、累計252万部
大ベストセラーに。
相次ぐタレント作家の誕生を
「2匹目のどじょう狙い」と
冷ややかに見る向きもある。
ただミュージシャンの辻仁成さんや
町田康さんら異才による芥川賞受賞が
文学界を活気づけてきたのも事実。

「知名度があって宣伝がしやすく、
書くべき経験を持っているのが
タレントの強み」
(出版関係者)との声は根強い

文芸評論家の伊藤氏貴さんは
「芸能界で活躍する人は常にファンの
厳しい目にさらされている。
だから新しくとも難解すぎず、
読者の心に届く小説を書ける可能性がある。
そんな作品が入り口となって
文学ファンの裾野が広がれば」
期待する。

産経新聞 9月3日(土)19時55分配信

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160903-00000534-san-ent
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