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「真田丸」高嶋政伸“怪演”の裏に隠された信念 “変化球”氏政に葛藤も [「真田丸」高嶋政伸]

「真田丸」高嶋政伸“怪演”の裏に隠された信念
 “変化球”氏政に葛藤も

高嶋政伸1.GIF

NHK大河ドラマ「真田丸」
(日曜後8・00)で
関東の覇者・北条氏政を熱演している
俳優の高嶋政伸(49)。

今作に限らず、映画やドラマで見せる
個性的でキレのある演技は、しばしば
“怪演”と評される。

その裏側には、真摯に役と向き合い、
地道な努力を続ける役者としての
信念があった。

以前は「姉さん、事件です」の
名ゼリフで一世を風靡した
ドラマ「HOTEL」シリーズ
(TBS)など、
“好青年”を演じることが多かった。

だが、近年は
「DOCTORS~最強の名医~」
(テレビ朝日)で「んんんん!」
とうなり声を上げる医師を好演する、
などかつてのイメージは一変。

日本を代表する“怪優”としての
地位を確立した。

周囲から“怪演”“怪優”と
評価されることに対して
「とてもうれしいですね」と喜ぶ。

だが、本人が最も大切にしているのは
“怪演”以外の部分。

「怪演にあたる部分も自分なりに
考えてやりますけど、神経質に
几帳面にやるシーンを丁寧に
演じたいと思いますね。
怪演と言っていただけるのは
すごくうれしいけど、
人の生きざまを見せるという
“役者が本来やるべきこと”
はちゃんとお見せしないといけないと
思っています。
怪演というのはそれがあっての
プラスアルファなのかなという
気がします」
と基本を重視する。

今年50歳を迎えるが、演技力を
保つため未だに基礎的な努力を
惜しまない。

「変な話ですけど『真田丸』の作品だけ
に取り組んでいると演技のレベルは下がる。

それ以外に別の台本や戯曲を読むと、
演技のレベルが下がらず良い形で
『真田丸』の役を演じられます。

太宰治などの作品を1人で声に
出して読むとか、若い役者さんと
一緒に台本を読み合わせするとか、
そういったことをやっていかないと
総合的な演技力は下がっていく
気がしますね」
と持論。

「基本的な練習は残しておかないと、
怪演の下にきちんと組み立ててある
ものがなくなってしまう。
そうなると怪演は、ただのドタバタに
なってしまいます。
そうはなりたくないんです」。

土台となる演技力があってこその
“怪演”だと熱弁した。

飯に汁をかけて食べる“汁かけ飯”の
シーンや、戦況を聞く時に見せる
不気味な表情が印象的な氏政。

高嶋の演技には微塵の迷いもないよう
に見えるが、実は葛藤もあったと明かす。

「変化球ではなく、もう少し正統派の
演技にした方がいいのかなとは
思いました。
やはり“大河ドラマ”だよなと
いうのがあって。
(1991年に足利直義役で出演した)
『太平記』の時はどういう雰囲気
だったかなとか、どういう役作りを
していたかなとか。

緒形拳さん、フランキー堺さん、
根津甚八さん、萩原健一さんらの
大スターはどう演技を作ってきたかな
と考えて、それと比べて今の役作りは
正しいのか常に考えましたね」

役作りを進める上では、
三谷幸喜氏(54)が手掛ける
脚本の難しさも痛感。

「すごく取り組みやすい台本だなという
印象を最初に受けるんですけど、
練習を重ねていくと、いろいろなものが
多層的に重なっていて、途中で訳が
分からなくなってしまうんですよ。
ラビリンスに入ってしまって
『これどうやって演じたら
いいんだろう?』と。
(徳川家康役の)内野聖陽さんは
『一口目がとってもおいしいんだけど、
そこから段々、分からなくなる』
と言っていて、僕も全くその通りだ
と思いました。
パラノイアチックな集中と野放図の
ような開放感、けたたましい騒乱と
叙情的なもの、名誉とスキャンダル…、
対局にあるものが全部一緒に
入っているんです」と
“三谷ワールド”の複雑さを表現する。

撮影がスタートする前は
「こりゃ大変な役を
引き受けちゃったな…」
と不安を感じたという。

それでも、脚本をひたすら読み込み、
時にはジャズなどの音楽を聞いて
気持ちを高ぶらせるなどして
役作りに没頭。

ストイックに役と向き合い、
三谷氏のイメージする氏政を完成させた。

「(96年に豊臣秀長役で出演した)
『秀吉』の時は、市原悦子さん、
仲代達矢さんら偉大な大先輩が
出ていらした。
ワンシーン1本撮りのような世界でしたし、
僕は当時22歳か23歳くらいでしたから、
口から心臓が出るかと思うくらい
緊張しました。
そのくらい肌がヒリヒリくるような
テンションに持っていきたいと思いながら、
今回、自分自身を鼓舞してやりました」

豊臣秀吉(小日向文世)率いる大軍に
包囲された関東の雄・北条一族。

19日放送の第24話で、
ついに滅亡を迎える。

刻々と近づく氏政の最期へ向け
「武士の一分と言いますか、
武士の名誉というものを大切にしていた
この時代の典型的な武士として終わって
いければと思います」
と力を込めた。

スポニチアネックス 6月18日(土)8時11分配信

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160618-00000077-spnannex-ent
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