永瀬正敏、映画「６４」で１４・２キロ減量

永瀬正敏、映画「６４」で１４・２キロ減量




俳優の永瀬正敏（４９）がこのほどスポーツ報知
のインタビューに応じ、１１日に後編が
公開された映画「６４―ロクヨン―」
（瀬々敬久監督）の撮影中に１４・２キロもの
減量を行ったことを明かした。

「６４」は横山秀夫氏のベストセラー小説の
映画化で、昭和６４年に起きた未解決の
少女誘拐殺人事件と、その１４年後に起こる
模倣事件を軸に物語が展開する。

永瀬が演じたのは昭和６４年に起きた事件
の被害者・雨宮芳男役。

事件当時までは裕福で幸せだった雨宮と、
娘を殺害された事件の１４年後、
台本に書かれた「髪は白くなり、頬はこけ、
シワが増えてまるで老人のようになった雨宮」
を演じ分けるため、撮影開始時に体重を
３・８キロ増やし、その後わずか２週間で
１４・２キロ減らした。

過去の作品で減量の経験はあり
「今回はどんどん痩せました」
と何事もなかったように振り返るが、
減量中、一日に食べる量は１食の半分。

それを一日６～８回に分けて食べるの
だから壮絶極まりない。

「瀬々監督は本当に痩せなくても大丈夫
と言ってくれたけど、役者として、
台本に書いてあることぐらいは応えたい。
今回は僕自身に子供がいないこともあって、
自分に何かを課さないと、娘と妻を亡くした
究極の闇を抱える雨宮という男を
演じきれないと思った」
と振り返った。

佐藤浩市との初共演も
「生半可な気持ちではできない」
という思いにさせた。

佐藤とは１９９７年に共演予定だった映画が
クランクイン直前に流れ、２０年の時を
経てようやく共演が実現した。

「浩市さんはまさに主役然とした方。
今回は気の毒なくらい大変で、
身も心も削ったと思うけど、
疲れた感じを全く出さない。
格好良くて、自分はまだまだ
甘ちゃんだと思う」

その佐藤が、撮影で痩せ細った永瀬を
見た瞬間、無言の笑みを見せた。

「イケてるってことだな、間違ってないな」
喜びをかみしめた。

撮影を振り返ると、
デビュー作「ションベン・ライダー」
（８３年）の監督で恩師と慕う
相米慎二さん（享年５３）の顔が浮かぶ。

「相米のオヤジは浩市さんや（共演の）
三浦友和さんを心から愛していて、
よく話していたんです。
生きていたらオヤジにこの作品の感想を
聞いてみたいですね。
自分には『まだまだだな』
って言うと思いますが」
（土屋　孝裕）

スポーツ報知 6月12日(日)7時4分配信

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160611-00000205-sph-ent

タグ：永瀬正敏 壮絶極まりない 一日に食べる量は１食の半分 ２週間 １４・２キロ減量 映画「６４」