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大河ドラマ『真田丸』の“頬をパンパン”が定着した理由〈週刊朝日〉 [大河ドラマ「真田丸」草刈正雄 作家・林真理子対談]

大河ドラマ『真田丸』の“頬をパンパン”が
定着した理由〈週刊朝日〉

草刈正雄1.GIF


大河ドラマ「真田丸」の真田昌幸役で圧倒的な
存在感を放つ俳優・草刈正雄さん。
作家・林真理子さんと対談した。

*  *  * 

林:「真田丸」、視聴率いいですね。
私も日曜夜8時が本当に楽しみです。
昌幸役、草刈さんにぴったり。

草刈:(軽くガッツポーズして)ありがとうございます。

林:草刈さんは以前、真田幸村(信繁)を
演じてらっしゃるんですね
(「真田太平記」NHK、1985~86年)。

草刈:そうです、因縁めいたものを感じますね。
当時は丹波(哲郎)さんが強烈な個性で
昌幸をやっていたので「俺にできるかな」
と思ってたんです。

でも、何本か脚本が届くうちに三谷ワールド
にはまっていって、「やれるかもしれない」と。

林:ものすごい存在感がありますよ。
特に馬に乗っているところとか、
戦国武将という雰囲気が漂っていて。

草刈:毛皮のロングコートを着てるんですが、
あれがワイルドですごくいいですね。
ああいうものからイメージをもらいました。
言いたいことをズケズケ言う田舎の親父で、
「都会モンなんかに負けるか」
と思っているという。

林:でも今日お目にかかってみると、
画面で見ているあのお父さんとは
雰囲気が違いますね。

草刈:今回の昌幸役については、
僕だけじゃなくて、何か別の不思議な力が
加わってるんじゃないかと感じることが
ありますね。

林:私は息子たちとお父さんの3人のシーンが
すごく好きなんです。
息子は2人ともお父さんのことが大好きで、
すごく尊敬していて、でもお父さんはそれを
微妙にかわしちゃう(笑)。
それがまた何とも言えずにいい感じなんですよね。

草刈:そこまで考えてやってるわけじゃないんだけど、
画になってみると、そんな雰囲気が出てますよね。

林:でも、戦国の世ってあんなふうに家族が
仲いいものですか。

草刈:どうなんですかね。真田家の中で、
頬をパンパンとたたくスキンシップが
あるんですが、あれは草笛光子さんが
始めたんです。
「西洋っぽいかしら」っておっしゃって
たんですが、おもしろいからやろうとなって、
高畑淳子さんも始めて、僕も信繁(堺雅人)に
やってみたり。みんなでハグし合ったりして、
「実際にこんなことやるか?」というのは
ありますけど、それが定着して。

林:「真田丸」は家族劇としても非常に
おもしろいですよね。
お母さんもおばあさんもユニークで、
お父さんは子どもたちから慕われていて。

草刈:いい加減な親父なんだけどね(笑)。

林:北条につくか上杉につくか、
クジ引きで決めようと自分で言っておきながら
「こんな大事なこと、クジで決められるか!」
と言ったり、息子に本心を聞かれて
「全くわからん!」と答えたり。
大笑いしてしまいましたよ(笑)。

草刈:とにかくホンがおもしろいから、
現場が沸きますね。
ディレクターもセンスがいいし、
スタッフにも恵まれて、本当にいい雰囲気です。

林:三谷(幸喜)さんの脚本は早いんですか。

草刈:遅いんです、すごく(笑)。
でも三谷さんもすごく楽しいんだと思うんです。
それで欲が出て、「もっと、もっと」
となるんでしょうね。

林:共演の俳優さん、芸達者な方々ばかりですから、
「相手がこう来たらこう返そう」とか、
いろいろ計算しながらなさるんですか。

草刈:そういうことは一切考えません。
あんまり緻密にやるタイプじゃないし、
三谷さんのホンは自分の感性に素直に
やれるんでね。
僕だけじゃなくて、それぞれがなぜ
キャスティングされたのか、わかるんですよ。
だから俳優さんがみんな生き生きしています。

※週刊朝日 2016年6月3日号より抜粋


dot. 5月29日(日)11時30分配信

最終更新:5月29日(日)15時32分

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160526-00000057-sasahi-ent

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