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水曜日のカンパネラ、インディーズのままお茶の間へ 『Mステ』初出演に期待できること [水曜日のカンパネラ]

水曜日のカンパネラ、インディーズのままお茶の間へ  『Mステ』初出演に期待できること

水曜日のカンパネラ『ジパング』

『ヤフオク』のCMで知名度急上昇。

話題騒然の音楽ユニット、
水曜日のカンパネラ(※以下、水カン)が、
2月26日の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)
に初登場し、人気曲「桃太郎」、「ラー」を披露する。

水カンといえば、ひとりでステージに立つ
紅一点のコムアイが注目されているが、
実は3人組ユニットだ。

役割分担は、主演/歌唱/作詞担当:
コムアイ、作詞/作曲/編曲担当:
ケンモチヒデフミ、
それ以外 担当:Dir.F となっている。

楽曲タイトルに「桃太郎」、
「マリー・アントワネット」、
「千利休」、「小野妹子」、「ドラキュラ」、
「二階堂マリ」など、物語や歴史上の
人物名が多く登場し、楽曲を手掛ける
鬼才ケンモチヒデフミによるナンセンスかつ
80年代『コロコロコミック』&『週刊少年ジャンプ』的
センスによる歌詞での脚本を、1992年生まれのコムアイが
ステージでひとり、イタコのごとく演じていく様が圧巻だ。
謎に包まれたDir.Fは、すべてを司る舞台監督と
してステージ裏で“ニヤッと”目を光らせている。

結成は2012年。

翌年、下北沢ヴィレッジヴァンガード限定で
リリースしたCD『クロールと逆上がり』でいわゆる
インディーズ・デビューを果たす。

しかし、時はアイドル戦国時代。

水カンはアイドルではなかったが、
誤解されがちなアイドルとの差別化戦略として、
いやライブをおもしろくする為に、
オーディエンスにお菓子を投げたり、
ちゃぶ台をひっくり返したり、
脚立に登ったり、軽トラックでステージに
登場したり、コムアイ自身が鹿の解体を
おこなうなど、突拍子のない、
ある種パンキッシュなライブ・パフォーマンスに
よって独自路線を走りつづけてきた。

そして、低予算ながら、気鋭の若手クリエイターと
ともにアイディアに溢れるこだわりの
ミュージックビデオをYouTubeで発信し
続けたことがブレイクへのきっかけと
なったことにも注目したい。

そんな水カンの魅力の本質は、楽曲における
センスとクオリティーの高さだ。

ケンモチヒデフミが手掛けるサウンドは、
ダンスミュージック最前線のトラップ、
ジュークなどベース・ミュージックを
取り入れた遊び心ある音作りをしており、
クスッと笑える完全日本語な歌詞が
マニア心をくすぐってくれる。

さらに、声の成分に
何か入ってるんじゃないかってぐらい
中毒性の高い、コムアイの歌うラップの
インパクトの強さ。

既存のJ-POP成功の方程式をまったく
無視した活動が、結果、多くのクリエイターや
アンテナを張っている早耳リスナーの支持を集めた。

また、一般リスナーや、
お子様人気の高い楽曲「桃太郎」など、
誰しもが共感できるお伽噺をテーマと
しながらも歌詞に“PCエンジン”“ハドソン”
“16連射”などのフレーズがごく自然に登場するなど、
“80年代に生きたかつての小学生心”を
くすぐる謎のテーマ設定のユニークさが、
ラジオ界隈で評価された現象も興味深い。

ある種、マニアックなネタがちりばめられながらも
世の中的に大ヒットした宮藤官九郎脚本の
NHK朝ドラ『あまちゃん』と楽しみ方の構造が
近いのかもしれない。

そして、水カンはインディーズ・アーティストながら、
ついに『ミュージックステーション』出演にまで
登り詰めたのだ。

そんな、水カンはいつの日からか海外展開を
夢見ていたという。

オーディエンスの心も身体も踊らせる
低音の効いたこだわりのサウンド・メイクや、
コムアイがステージでオーディエンスを
扇情する様は、世界を席巻している
EDMカルチャーの文脈にも近かったという
発見があったのかもしれない。

今年、3月15日には世界最大規模の
音楽・映画・ITのコンベンション&フェスティバル
『SXSW 2016』への出演が“WEDNESDAY CAMPANELLA”
名義で決定している。

水カンが、世界へ向けてどんなパフォーマンスを
披露するかが楽しみだ。

(ふくりゅう(音楽コンシェルジュ))
リアルサウンド 2月22日(月)14時0分配信


http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160222-00010010-realsound-ent

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